2010年07月28日

本格派ひぐらし外伝「ひぐらしの哭く頃に雀〜燕返し編〜」上巻発売


【ひぐらしのく頃に雀〜燕返し編〜】原作:竜騎士07・07th Expansion/AQインタラクティブ+シナリオ:N3105+作画:山田J太
が発売されました。

原作者の竜騎士07氏が麻雀が好きというのもあり、本家「ひぐらしのく頃に」にも何度も麻雀シーンが出てきます。そこから派生して、まず麻雀ゲーム化(アーケード・PSP)してから、それとのコラボということで漫画化もされるに至りました。ひぐらしも麻雀漫画も大好きな私はもう歓喜ですよ。

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この作品の特筆すべきところは、同じくひぐらしのゲームである「ひぐらしデイブレイク」から生まれた「昼壊し編」や、もう一つの「ひぐらし雀」の漫画化作品「ひぐらしのく頃に雀 コンプエース版」のような「多数ある世界の1つでしたー、良かったねー、ちゃんちゃん。」と夢オチのような形で終わるお気楽な外伝とは違い、「本格的な外伝」であること。ネタバレになってしまいますが、富竹が死んでしまうのです。



ハッキリ言って、こうなってしまうともう取り返しがつきません。圭一は雛見沢症候群を発症しているし、どう考えてもバッドエンドまっしぐら。しかし、「ひぐらし」は、「だからこそ面白い」のです。上巻ということは下巻で終わることが予想されており、この悲劇的なひぐらし外伝がどのような決着を迎えるのか、どう風呂敷を畳むのか、要注目です!!



以下、近代麻雀掲載時の感想まとめ。

第1話「悪夢」6000オール。冒頭のおどろおどろしい絵とフレデリカの詩。怪しげな闘牌。そこから一転して描かれる圭一たち分校の仲間達の楽しげな日常。部活で行われる実にひぐらしらしい変則的な麻雀。そして、そんな日常にふと影を差す「祟り」の存在。なんだ、完璧じゃないですか!完璧に「ひぐらし」ですよ!私はひぐらし信者なので客観的な見方をするのは難しいしその必要は無いと思っていますけど、普通に「麻雀漫画の第一話」としても充分に面白かったんじゃないかとも思います。「夢が叶う」って言い方は大袈裟ですが、私が「こんな麻雀漫画が見たかったなぁ」というささやかな願いが実現している様子は本当に嬉しいです。まるで憧れのあの子と隣の席になれたような。近麻天国ですね。へーい!

第2話「疑心」6000オールの1本場。いいですねー。実に良い。ひぐらしの世界観を元に実に理想的に「麻雀漫画」になっていますよ。第二話にして早くも鷹野さんが出しゃばってオヤシロさまの祟りとか言い出しました。そして、鷹野さんから貰った麻雀牌で部活。圭一の最初の闘牌の三二萬落としはカッコイイですが、レナの高速副露に負けた一索ポンは鳴けなくて正解だろw

「麻雀が疑心暗鬼を生み出すゲーム」というなかなか気の利いた言い回しで、圭一は早くも喉をかきむしり始めました。展開早いなおい。さてさて、どうなることやら。PSPの「ひぐらしの哭く頃に雀」では、ストーリーらしいストーリーも無いまま麻雀勝負しました勝ちましたはい終了って感じだったからなぁ。私はもう売りましたw

第3話「忠告」2600オール2本場。圭一の大石さんへのハッタリ、実にひぐらしっぽい。赤坂さんは公安警察から雀ゴロにランクアップ(ダウンか?w) そして、イカサマという麻雀の裏の姿を見せる大石さんと赤坂。ひぐらし世界ではある意味予定調和のような王道展開なのですが、次回以降も楽しみですね。

第4話「手段」7700の3本場。まずはエンジェルモートで詩音と遭遇。そのついでに大石さんから魅音や園崎家の噂を吹き込まれちゃいました。このおっさんはホント余計なことしやがってw
その後の「部活」の麻雀に圭一が対抗し始めるも、詩音が「拾い」を使ってのキツい一撃。このへんの闘牌に関して、TOKYO巡礼歌の四方田さんが書かれていたひぐらし評には異議ありです。この作品は単純なイカサマ麻雀モノとして描かれているのではなく、「ひぐらし」の世界観を表現するギミックの一つ(プラス、キャラ付けの道具)としてイカサマ麻雀を用いているだけなので、これで良いのですよ。むしろ、凝ったイカサマなど使う必要が無く既存のイカサマ技で表現すべきと言っても良いくらい。第2話で言われているように、あくまで「麻雀は疑心暗鬼のゲーム」ということから、ひぐらしのテーマでもある「信じること」を表現するためのものなのですね。そういうわけで、麻雀という道具を用いて着々と圭一の心に疑心暗鬼がフルヘッヘンドしていますね。まだ第4話なので展開もそこそこ早いですし、どんな結末に向かい、そこにどう麻雀を絡めていくのかが気になります。
あ、あと梨花ちゃん。一度もリーチに振り込んだ事が無いって絶対羽入に手牌覗いてもらってるだろw ひぐらしファンならニヤリとせずに居られない小ネタでした。

第5話「見透かし」12000の4本場。俺の沙都子が可愛いのでそれで良い!(ぉ 麻雀によって雛見沢症候群が進行するとは、ひぐらしを見始めて何年も経ってるけど初めて知ったぜ…w ただ、ひぐらし知らない人にはイミフかもね。圭一くんが疑心暗鬼になって喉をボリボリ掻き毟り始めて沙都子と梨花ちゃまドン引きだけど、まぁこれが「雛見沢症候群」っていう秘密の病気じゃないのかとか、そんな話なんです。こういう雰囲気の漫画なんですよ。よろしく。(何にだ)

第6話「祟り」8000点の5本場。足音が一つ増えてレナが鉈を持ち出してと、ひぐらしを知らない人にはなんじゃそりゃって話かもしれませんが、今回もいい感じにひぐらしのお約束が話に組み込まれてきました。「この世界は狂ってる」と感じてきた圭一がこの後にどんな世界に進んでいくのかが、ひぐらしを知っている私の一番の楽しみです。なんせ、レナが麻雀はおしまいにしようと言っているし、綿流しのお祭りなど麻雀を絡めるのが難しそうなイベントが動き出しますからねぇ。

第7話「イカサマ」2600オール。イリーの忠告も聞かずに、ロリ坂…じゃなくて赤坂さんが温泉に行かなかったので指導してもらって、さて、いよいよ綿流し当日が過ぎました。富竹さんと鷹野さんの死は回避できず、これで祭囃し編のような「ひぐらし世界におけるハッピーエンド」には進めなくなるのが確定しました。まぁずっと圭一視点だし、羽入の存在も明かされないままに皆殺し編や祭囃し編のようなルートに入るのは難しかろうとは思っていたけど、トミーが死んじゃってる世界でどうやってケリをつけるんでしょうかね…。なんとか「最悪の事態」は回避しないといけないでしょうが…。

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こうして各話の感想を集めてみると、ひぐらしを知らない人に「ひぐらしはこれでいいんだよ!」と言っている様子が必死過ぎですねw あと、毎回次を楽しみにしすぎ。これだからひぐらし厨は…w


7/1発売号に第8話が掲載されており、8/2発売号に巻頭カラーで掲載されるのは1話飛んで第9話。下巻にも7話収録されると仮定すると、月一掲載(1日発売号)なので、完結するのはおそらく来年3月頃。あと半年、ゆっくりと「もう一つのひぐらし世界」の行く末を見守るとしましょう…。



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