2010年12月10日
このマイナー漫画がスゴイ!2011
ラインナップを見ると「このオヤジ漫画がスゴイ!2011」と言った方が正しいかもしれませんが、とにかくそういう企画です。
「このマンガがすごい!」といういまさら説明不要のランキング本が今年も発売されました。その本では多くの識者が選んだ漫画を集計してランキングを作成しているため、どうしてもある程度は知名度のある作品(漫画を多く読んでいる者の間で、ですけどね)が選ばれる傾向にあります。昨年の「バクマン。」しかり、今年の「進撃の巨人」しかりですね。もっとマイナー漫画(オヤジ漫画)にも目を向けてみようじゃないか、と。そういうわけで、独断と偏見で今年私が「すごい!」と思ったかった漫画を10作品ほど集めてみました。
(※なお、集計期間は「2010年に単行本が発売されたor雑誌に掲載された作品」という、本家の集計期間とは微妙に異なったものになっていますが、あまり細けぇ事は気にしないで下さい。)
「このマンガがすごい!」といういまさら説明不要のランキング本が今年も発売されました。その本では多くの識者が選んだ漫画を集計してランキングを作成しているため、どうしてもある程度は知名度のある作品(漫画を多く読んでいる者の間で、ですけどね)が選ばれる傾向にあります。昨年の「バクマン。」しかり、今年の「進撃の巨人」しかりですね。もっとマイナー漫画(オヤジ漫画)にも目を向けてみようじゃないか、と。そういうわけで、独断と偏見で今年私が「すごい!」と思ったかった漫画を10作品ほど集めてみました。
(※なお、集計期間は「2010年に単行本が発売されたor雑誌に掲載された作品」という、本家の集計期間とは微妙に異なったものになっていますが、あまり細けぇ事は気にしないで下さい。)
10位「阿呆鳥の唄」高橋のぼる

ヤクザ×ゴルフ×下ネタ
いちおうゴルフ漫画ということになっていますが、登場するホールや打法などはかなりのトンデモで非現実的。そして、これでもかと入ってくるストレートな下ネタ。下ネタの「下」は下品の「下」だということを我々に思い出させてくれる素敵に品の無い作品です。品はなくとも作品とはこれいかに。まぁゴルフ漫画と言うよりは「バカ漫画」ですねw
なお、この漫画が今回のランキングの「基準」のようなものです。基本的に、このランキングに入るのはこんな「頭の悪い」「バカな」漫画ばかりになっています。そして、私はそんな漫画が大好きです。みんなにも大好きになってほしいです。
【関連リンク】
・狙うホールは19番。高橋のぼる「阿呆鳥の唄」1巻が色々おかしい。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
・『阿呆鳥の唄』は、現代に甦った『プロゴルファー猿』だ。 - マンガLOG収蔵庫
9位「うんP先生」大和田秀樹

うんこ×ギャグ×ヒーロー
主人公で小学校教師の戸黒巻男が山奥の公衆便所で小便をすることにより、うんこの神様・ウンフィスの「封印」が解かれ、「アディオス・ウン・コガディール」の呪文と共にうんP先生に変身できるようになったのだ!学園の平和を守るため、うんP先生は宿敵・黒便秘一族と今日も戦う!
なんかもうあらすじを説明するのも馬鹿らしい、これぞまさにバカ漫画オブバカ漫画。漫画の中に、馬鹿じゃない要素を見つけるほうが難しいくらい、徹頭徹尾馬鹿です。「ヴァカ」を描いたら日本一の大和田秀樹先生が、ジャリマンガ(児童向け漫画)に革命を起こす!
【関連記事】
・小泉ジュンイチローもオススメの児童向けギャグ漫画「うんP先生」
8位「ももえのひっぷ」コージィ城倉

エロティック×サスペンス=ひっぷ!
ダム建設を巡る選挙戦の最中に夫を亡くした未亡人・大小桃肢の駆け引きが繰り広げられる!誰が敵で誰が味方なのか…!?義父母、同級生、謎の男、熊…!駆け引きの鍵となるのは自慢のひっぷ!?
以前、『ももえのひっぷは、コージィ城倉先生が「SとM」(上位にランクインしてます)にインスパイアされて生まれたに違いない!』と自信満々に主張したことがあるのですが、昨年の本家「このマンガがすごい!」で選者として「SとM」をランクインさせたsoorceさんにまで「それは無いわ…」的なリアクションされてけっこうショックだった記憶がありますw
【関連リンク】
・マンガがあればいーのだ。 肉欲と陰謀にまみれた新感覚ミステリー「ももえのひっぷ」が面白い
7位「シャモア~孤高の闘牌~」渋沢サツキ
協力:伊藤誠 シナリオ:花崎圭司 闘牌:ケネス徳田

美少年×麻雀×美少年
原作「兎-野性の闘牌-」開始当初は、主人公の秘められた才能を見抜くほどの知的でクールなエリート系眼鏡男子だったはずが、超人に囲まれてあっという間にヘタレ化。盗聴の発見が特技だとか平日は合コン三昧だとか笑顔が気持ち悪いとか作者にまでイジられまくり、とうとう同棲してた男に唇を奪われて「俺は変態だったのか!!」と自覚。どうしてこうなった…w
そんなシャモアにスポットを当てたスピンオフはさらに大暴走。連載が始まったばかりなのでまだ4話しか掲載されていませんが、第1話から脱衣麻雀をしてノリノリで脱いだり、美少年に色目を使ってわざわざ身を投げ出して助けたりと、登場人物のホモ率を高めながら、あらぬ方向へまっしぐらに走り続けています。最近抑え気味の「ワシズ-閻魔の闘牌-」を超えて、今一番「バカ」な麻雀漫画と言えるでしょう。
【関連記事】
・兎・外伝「シャモア-孤高の闘牌-」魅惑の新連載
・ウホッ!いい男といい闘牌「シャモア~孤高の闘牌~」
・今月も美少年を麻雀で助ける仕事が始まるお「シャモア~孤高の闘牌~」
6位「どげせん」板垣恵介&RIN
シナリオ協力:秀井次吾朗、CGart:斉藤直葵

土下座=最強
「バキ」などで有名な板垣恵介先生が手がけているこの漫画をマイナー漫画として扱うのは心苦しいのですが、まだ単行本化されていないため、漫画ゴラクを手に取ったことが無いなどという不届き者もいるかもしれないので、念のため紹介させていただきます。
地獄のミサワから来て海老蔵へと繋がっていく、日本中に広まっている空前の土下座ブームの最前線を行くこの作品。「最強」を描き続けた板垣恵介先生が行き着いた、もう一つの「最強」の形。それはある意味「最弱」の姿だった…。土下座ひとつで全てを解決する男・瀬戸発。
「命恋(いのちごい)」「土下リミナル」「回転土下落ち」「ドゲ幹事」などなどキャッチーな名言も生み出し続けており、2011年には単行本も発売されて本家の「このマンガがすごい!」でも注目されるようになるかもしれません。まぁたぶんされないでしょうけど…。
【関連リンク】
・今週の『どげせん』 (第1話~) - だったらイケるぜ!
5位「慶太の味 渡職人残侠伝」
原作:早川 光、漫画:橋本孤蔵

男×裸×おまけに料理
これほどの作品でもなんとかベスト5にギリギリ入るくらいなのですから、今年の「オヤジ漫画市場」がいかに豊かで活発だったかが分かると思います。
いちおう体裁としては流れの寿司職人による料理漫画となっているのですが、料理を思いつくまでの過程が明らかにおかしい。「おちん」という言葉をわざわざ見開きの大ゴマで連呼したり、これまた見開きで男2人が金玉を握り握られたり、4ページにも渡る男2人のおしくらまんじゅうなど、なぜそんな描写にページを使うのか!これは確実に「面白いから」というのを分かってやってますよねw 料理以外の部分でネタに走り過ぎてそれが面白すぎますよ。
単行本は3巻まで。本領発揮(と言うか暴走?)し始めたのが2巻の中盤頃からですが、掲載誌の休刊とともに連載も打ち切りに。スーパージャンプとかあの系列でどこかが拾ってくれないものだろうか…。
【関連リンク】
・大炎上 | 「渡職人残侠伝 慶太の味」 ホモじゃねぇ! 慶太のおしくらまんじゅう
・大炎上 | 渡職人残侠伝 慶太の味 3巻 食を求めて慶太が行くところツッコミあり!
4位「血まみれスケバンチェーンソー」三家本礼

血まみれ×スケバン×チェーンソー
まさにタイトルから想像できる通り、内容はB級ゾンビ映画そのもの。最近多いゾンビものですが、「アイアムアヒーロー」よりは「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」寄りといった感じですね。タイトルにもあるチェーンソーで、元はクラスメイトだったゾンビどもをバッタバッタとなぎ倒していく様子はただただ痛快。脳味噌やら内臓やらブチ撒けてはいるのですが、もはやグロとかホラーとか通り越して面白くなっています。合間に「無駄なコスプレ」を挟んだり、ゾンビどもとのやりとりがいちいち面白かったりとギャグの要素も多く、エンタメに徹した作品だなぁと感じられます。
【関連リンク】
・なめくじ長屋奇考録 血まみれスケバン・チェーンソー
3位「ドカコック」渡辺保裕

土方×コック=ドカコック!竣工!
「もしも土方のあんちゃんがコックだったら?」。ただ単純にそんな内容の、勢いのみで突っ走るバカ漫画。現場で何か問題が起きる→土方用語などを織り込んだ調理過程に一同感激!→「××竣工!」→「ドカうまーーっ!」→「もしやあなたは伝説のドカコ…」→「自分はただのドカですから」と去る→締めのポエム。これがテンプレです。「料理漫画の馬鹿らしさ」を全面に押し出し、それをそのまま濃縮・抽出してギャグとして「笑える」ように調理した作品です。
単行本の発売日にはコンビニコミックながら「COMIC ZIN」では異例の大量平積み展開される猛プッシュをされていました。惜しむらくは、通常の単行本と違って現在はもう入手困難なことでしょうか…。
【関連リンク】
・ドカコック④杯目レビュー - ぬるぽint
・ドカコック 「熱い男の熱いメシ。超絶料理漫画!」 - アキバBlog
・Togetter - 「「ドカコック」発売に日本中から歓喜の声、そして難民の嘆き」
2位「SとM」村生ミオ

エロティック×サスペンス×見開き芸
エロティックサスペンスってなんじゃいって話ですが、エロティックな駆け引きで読者の気持ちをはらはらさせ続ける(サスペンス)作品なのです。そして、そのサスペンスの鍵となるのが、もはや熟練の域に達した見開き芸。つーか、ただのダジャレだったりもするのですが、ページをめくった時にデカデカと飛び込んでくるという漫画の特徴をフルに使った渾身のネタに、我々は今年も「笑わされ」続けました。「こんなの笑うしかねえよ」というしょうもないネタこそが村生ミオ先生の魅力。完全にピークは過ぎているはずなのにまだまだ面白いこの漫画、たぶん来年もまだまだ面白いんじゃないかと思いますw
【関連記事】
・「アカギ」「SとM」などから見る、一流の「引き伸ばし」テクニック
・「SとM」19巻発売!
・届け、漫画ゴラクからのSOSサイン!
・麻雀打ちはカミさまに祈る
1位「エ恋スト」
作:末田雄一郎 画:岬ゆきひろ

エロティック×エコロジー×必殺仕事人
東京科学大学の環境保全研究員・回向院清香は、美しい容姿を持ちながらも恋愛より研究を優先する、根っからのエコロジスト。だが、それは昼の顔であり、夜には別の顔があった。それは…伝説のコールガール!! 数多の男がその甘美なる奉仕に陶然となるのだった。日本文芸社 | エ恋ストの内容紹介より。太字は筆者による。
ひとたび“エージェント”と呼ばれる謎の男から指令がくれば、清香は妖艶なドレスに身を包み、夜の街へと…。清香がコールガールをしている目的は何か!? それは何と、環境破壊を行う者に仕置きを与えることであった!! 地球に多大なる被害を与えている者には快楽と共に死をもたらす殺し屋、それが清香の真の姿なのだ!!
昼も夜も地球環境のために働くニューヒロイン!!エコ時代を駆け抜ける新型SEXY劇画!!是非ともお見逃し無く!!
なんだよ、「エコ時代を駆け抜ける新型SEXY劇画」ってwwwww
悲しげな目でエコの大切さを問う「地球は誰かのものじゃない」や、エコロジストと言うよりもエコキチガイならではの思考回路「地球が私を救ってくれた?」や、どう見てもgoogle検索(作中ではqooqle)しただけの行為をハッキングだと言い張る「生半可なハッキング」など名ゼリフを生み出した名作。エコの大切さを主張しながら裸で舞い踊る通称「エコポエム」などは、まさに狂気の沙汰。これぞ、別冊漫画ゴラク。全1巻と読みやすいですし、これは日本人が、いや翻訳して60億人が、一人一冊読むべきだと思いますね!「エ恋スト」には地球を思う気持ちが詰まっている!
【過去記事】
・エロティック×エコロジー×必殺仕事人!狂気のエコ漫画「エ恋スト」
なお、惜しくもトップ10入りを逃した次点として「恋忍」「オバハンSOUL」「ザ・松田 ~ブラック・エンジェルズ~」や、巻頭カラーで「鎖鎌VSバズーカ」とかムチャクチャな対決をしていた「リバースエッジ 大川端探偵社」などが挙げられます。
また、「カッコカワイイ宣言!」「ハルシオンランチ」などは実力的には充分にランクインしていたのですが、マイナー漫画と言うにはメジャー過ぎると判断して選外となりました。今回ランクインした作品も来年までには有名になっていればいいですね。
私の夢は、「エ恋スト」や「SとM」が、「孤独のグルメ」並にマンガ読みに浸透した世界を創造することです。漫画好きが焼肉を食べに行くと必ず誰かが「うおォン」と言うレベルで、地球という単語を聞くたびに「地球は誰かのものじゃない」と言う。そんな世界があってもいいじゃない…。
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2位の「SとM」は19巻まで出ていますが、それ以外は全て単行本0~3巻しか続いていないので読みやすいと思いますし、連載中の作品にはまだまだ追いつけるでしょう。この年末は、「このマンガがすごい!」に出ているような漫画だけではなく、こんなマイナー漫画も読んでみてはいかがでしょうか?
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この記事へのコメント
1. Posted by Frank Jaeger 2010年12月10日 01:41
>5位「慶太の味 渡職人残侠伝」
前読んだ時はちゃんと寿司の話だったのに
いつの間にこんな感じにw
前読んだ時はちゃんと寿司の話だったのに
いつの間にこんな感じにw
2. Posted by ひがしかん 2010年12月10日 05:58
最近のお気に入りのオチとはいえやはり笑ってしまうw
「慶太の味」は想い出の女(ひと)と再会して彼女の記憶の中にある牛テールスープの味を再現する話とか、地味にいい話も点在しているので油断出来ませんww
他の作品は読んだことありませんが・・・・・・・なんというかその・・・・・・平和って素敵だね。
「慶太の味」は想い出の女(ひと)と再会して彼女の記憶の中にある牛テールスープの味を再現する話とか、地味にいい話も点在しているので油断出来ませんww
他の作品は読んだことありませんが・・・・・・・なんというかその・・・・・・平和って素敵だね。
3. Posted by valu 2010年12月10日 06:44
企画が始まった時に1位はなんとなく解りましたけど、他のラインナップも凄い物ばかりw
4. Posted by こーさく 2010年12月10日 12:05
5. Posted by こはく 2010年12月10日 12:36
定期ゴラクは偉大
6. Posted by とおる@三麻十字軍 2010年12月12日 02:06
「ハルシオンランチ」がメジャー過ぎるとかマイナーとはかくもハードルが高いものだったのですね。
「血まみれスケバンチェーンソー」しか知らないんですけど・・・。
「血まみれスケバンチェーンソー」しか知らないんですけど・・・。
7. Posted by konozma 2010年12月12日 10:00
SとMが一位だと思ったがエコに負けたか…


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