近代麻雀漫画生活:中高年向け恋愛漫画「黄昏流星群」の麻雀シーンを集めてみた

2021年07月21日

中高年向け恋愛漫画「黄昏流星群」の麻雀シーンを集めてみた

はじめましての方も久しぶりの方もいつも見てるという方も、皆さんこんにちは。いのけんです。たまにブログを書いてます。今日も書きます。

ただ、最近はマンバさんの方でも不定期に漫画レビュー記事を書かせてもらっています。昨日は中高年向け恋愛マンガの殿堂『黄昏流星群』の世界 | マンバ通信という記事を書きました。「黄昏流星群」全64巻を読破してデータを収集して練りに練って感想を書いたものなので是非読んでいただければありがたいです。

その記事で、同じ長寿連載のオムニバス作品ということで「むこうぶち」の話はちょろっとねじ込んでいるのですが、これはさすがに個人的趣味が強すぎるなということでしなかった話があります。それは、「黄昏流星群」の麻雀が出てくる回についてです。「黄昏流星群」は、時代劇あり、時事ネタあり、近未来SFあり、ホラーありと、とにかく多種多様な物語が作られている何でもありなオムニバス作品なのですが、何でもありということは当然、麻雀もありです。

そんなわけで、「黄昏流星群」に麻雀が少しでも出てきた回を集めてみました。

①3巻収録「星よりの使者」

妻に先立たれて老けこんできた自分の父親を元気を取り戻させるために、自分の愛人にドッキリ感覚で誘わせてみたら、父親にガチで寝取られてしまい、ついには父親と愛人が結婚してしまうという話です。親子丼（性的な意味）というのは母と娘の親子丼の方が一般的だと思いますが、本作はわりと珍しい、77歳の父と49歳の息子の丼モノです。

父が家を出て愛人の部屋へ訪れる理由に使ったのが麻雀です。ちなみに、ベッドの下に隠れているのが息子。このあと、ベッドの上で自分の愛人と父親が「おっ始め」ます。脳が破壊される～ｗ

こんなことされてハッピーエンドになるのかよとお思いかもしれませんが、こんな話からも綺麗にまとまるのが黄昏流星群の凄さです。この話も数ある名作のうちの一つです。是非読んでみてください。

②14巻収録「煮星メンのかほり」

リストラ間近のおっさんが、大学時代にラーメン屋でバイトしてた時に毎日不倫セクロスしてたババアと再会する話です。大学時代の仲間と思い出の地を巡ることでそのババアと再会するんだけど、仲間の1人は雀荘のバイトのブス女といい仲だったそうです。雀荘は当時からいい出逢いの場だったんですね。

そんな雀荘「平和荘」も、今ではレンタルショップに。これは掲載時の話なので、現代だったらレンタルショップもさらに撤退してそうですよね…。

③23巻収録「星界哀歌」

少数野党の女性参議院議員が、大学時代の行きつけの喫茶店のマスター（初体験の相手）に再会したら、実は自分が過去にタイムスリップしてた話。白日夢かもしれない。なんにせよ、ややSF。大学の近くには雀荘もあった。

④25巻収録「流星スケッチクラブ」

妻と別居して独りで年金生活を始めた男がババア3人にヌードモデルを依頼されて、流れでそれぞれと順番に…という話です。ババア3人との性行為が描写されるため、かつてない絵面の汚さのバリエーションを楽しめます。麻雀シーンはこちら。

何かの雑誌で麻雀でこんなのがあるとか読んだことがあるそうだけど、近代麻雀でも読んでたんか？ｗ（そして、近代麻雀にもそんな漫画はそうそう無いやろ？ｗ）

⑤39巻収録「萬代星の女」

新潟の萬代橋ですれ違って一目惚れした女を追って、同窓会で再会した旧友と新潟に行って見つけたら、実は北朝鮮のスパイだった話。中高年世代が大学時代の旧友との思い出話に出てくるのは……。そうです、麻雀です。

⑥55巻収録「嶺上恒星」

こちらは、収録されている55巻には表紙からして麻雀牌が描かれているような、完全なる「麻雀回」です。最近は基本的に電子書籍で漫画を購入している私も、この巻だけは紙でも単行本持っているくらいです。

下町へ越してきた未亡人が住んでるマンションの老人麻雀サークルで打つようになったら、カタギに戻って中華屋で働いてた元代打ちのジジイと、元からサークルに居たジジイとは昔雀士として因縁があり、なんやかんやでババアを巡って麻雀で勝負することになる話です。ただ、闘牌描写は北野英明作品くらいの淡白さで、三筒の傾きも間違えてます。

元代打ちの2人は、謎の二人麻雀で決着をつけることになりますが、

なんだこのルール？　全然実力が反映されるわけでも面白くも無さそう。こんなのに48時間も掛けるのは時間の無駄なので、サイコロ振って出目の大きさで決めた方がマシなのでは…。

最後もいい感じに麻雀用語を使って物語を締めます。なんだかんだでハッピーエンド。これぞ黄昏流星群。

というわけで、現在刊行されている64巻までに出てきた麻雀・雀荘関連は以上で全てのはずです。見落としがあったらごめんなさい。麻雀が出てくる漫画はなるべく読むようにしているという異常者がもし私以外にも居たら、この記事を参考にしていただければ。この記事のこち亀版とかいつか作れればいいなぁ…。