アーカイブ

2015年05月

アート見て歩き〜北川 樹里 個展 

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今日はギャラリー知で北川樹里 個展〜きのあるところ〜を見てきました。

作品は木立をモチーフにした風景画をメインに、小品も多く展示されています。

北川さんは滋賀県出身、現在は京都造形芸術大学大学院で学んでいるとのこと。日本画を専攻して、以前は岩絵の具で描いていましたが、近年は主にアクリルと透明水彩を使っているそうです。

展覧会のタイトルの通り、テーマは木立。単純化された木が乳白色の世界に点々と並び、浮遊し、円を描くなど、計算された画面には清潔感があります。

またよく見ると地に文様のようなものを細かく刻印していて、マチエールがあっさりし過ぎないような工夫がされています。

子供の頃から親しんできた木立を普遍的なイメージへと還元させる試みということで、感覚的であるとともに、観念的な作品です。そのことを念頭に置いて見ると、一見淡々とした北川さんの作品の持つ隠れた強さに、気づかされるのではないかと思いました。

淡い背景に点々と続く木立は心象風景としても見られます。

木というものを普遍化させてゆく独特の試み。

gallery-tomo.com/





アート見て歩き〜飯岡光恵 個展〜

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昨日、同時代ギャラリーでは、飯岡光恵 個展〜a walk in the park〜を見て来ました。

飯岡さんは初の個展ということでしたが。大作から小品まで、独特の質感を感じさせる意欲的な作品が見られました。

油彩で薄塗りした品の良いグレートーンのものがメインで、正面の壁には即興的に色彩を施した大作も展示されています。

モチーフは主にカーテンなどの柄、そして花。作品はそれらへの愛情を感じさせつつ、写実から脱皮して独自の表現へ、その変化を模索している、という印象でした。

テキスタイルを絵画空間に持ち込むといえば、マチスを思い出します。マチスの抽象化は巧みに演出され、視覚的興奮を喚起するようなものですが、飯岡さんの作品は、その手前で立ち止まり、ものの形の凝視から離れてゆかず、じっと見つめているという印象を受けました。


鎮静作用というか、意識の漂いのようなものを感じさせる飯岡さんの作品。

薔薇の花も刺繍のように描かれている。

http://www.dohjidai.com

京都アート見て歩き〜timelake05 森の中の湖

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京都アート見て歩き〜timelake05 森の中の湖
[ アーカイブ上映/ インスタレーション] 展

京都は先日まで現代美術際PARASOPHIAを開催していましたが、その中でも印象的だった、新風館の野外ビジョンで上映していた映像作品timelakeを室内で再度見られるということで、ART SPOT KORINへ。

ただ、今回は単なるアーカイブでなく、映像を見る部屋そのものもtimelakeな雰囲気に作られていました。

特に2階の部屋は(ここはもともとちょっとした屋根裏みたいな秘密めいた感じが好きなのですが)、福田真知さんの、木の枝を一度細かく裁断したものを継いだオブジェに、静謐な和田香世さんの木立の絵画が飾られ、さらに夏池風冴さんの倒錯した記憶の映像を一緒に体感できて、とても面白い演出になっていました。

今回は、野外の離れたところで見ていた新風館よりも、差し向かいで見られたのは、とても良かったです。
そしてやはりこの「森の中の湖」という映像作品、一見何の脈絡もない短編が続く中、それぞれが知的に構成されているような、またとめどなく流れる時のうつろいのようなものが、スッと感性に触れてくる肌触りが、改めてとても今日的なものだと再確認しました。

1階と2階とで映像内容を分け、また和田香世さんの絵も、一部はキャンバスから剥がされ、落ち葉に見立てて床に横たわり、あるいは丸めて立てかけられていたりして、隅々まで神経の行き届いた心地よいインスタレーションでした。

いつまでも座っていたくなるような、静けさと心地よい緊張感に満ちた部屋。

artspotkorin.wordpress.com/







アート見て歩き〜宮崎遼 個展 〜

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今日は東山のKunstArztで宮崎 遼 個展「discreature」を見てきました。

富山出身で、主に地元で活動をして来た宮崎さんの扱う素材は鉄。
鉄という圧倒的な無機質性を放つ素材を使って、その真逆の、有機質の、筋肉繊維や植物を思わせるオブジェが見ものです。

手前のメインルームに置かれた巨大なオブジェは、なんとも言えない存在感と迫力があり、鉄を加工したというよりも、そのままのカタチで生まれてきたエイリアンのような、未知の生命体を感じさせます。

奥の部屋にはそのエイリアンの子供のような不思議な格好のオブジェと、隕石のような丸いもの、また、水石にインスピレーションを得たという、床の間に合いそうな作品まであり、その表現は多彩です。

聞けば宮崎さんは以前、6mの大仏を作ってお寺に納めたこともあるとのこと。写真を見せていただきましたが、それは本格的なものでした。

鉄という素材の持つ特有の強さと重厚感を活かすとともに、鉄を忘れさせるような形態へと変容させる、宮崎さんの技術の高さは特筆ものです。

鉄は、現代の私たちの生活になくてはならないものですが、私たちが日頃慣れ親しんでいる鉄に、これほどまでにアーチスティックな、美しい表情があるのかと、改めて感動させられる展示でした。

重さは100kgを超えそうな巨大なオブジェ。その質量と威容に圧倒されます。

未知の不思議な生き物のような作品。

宮崎流鉄の水石

http://www.kunstarzt.com/top/top.htm

田中加織 個展「月山水ナガルル」

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ギャラリーいのくま亭 京都では5月1日(金)から31日(日)まで、田中加織 個展「月山水ナガルル」を開催します。

田中加織さんの作品は、日本庭園や富士山、滝、松やツツジなど、日本的なモチーフを主題にしながら、鮮やかな色彩と揺るぎない造形で、そこに躍動する生命を吹き込みます。

今回展示する新作は、変形額に描いた大作と、円窓による小品です。変形額の絵は、全体に軽やかさと流麗さ、透明度がいつになく増しているように見えます。流れる曲線のラインが枠の中に収まらず外へ溢れ出るようです。小品はいずれもカラフルで可愛らしく、いのくま亭の空間にもピッタリな感じです。

いのくま亭は通常ウッドカーペットを敷いていますが、作家の要望もあり、今回はそれを外して畳仕様になりました。くつろいで観ていただくことが出来るのではないかと思います。

どこか未来的で超現実的な雰囲気の作品と、古い建物のひなびた空間とのコラボレーション。作家の自然体の現在(いま)を体感できる空間へ、足を運んでいただけたら幸いです。

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田中加織 個展 「月山水ナガルル」
会期 5月1日(金)〜31日(日)
時間 13:00〜18:00
お休み 月〜水曜日(ただし4〜6日は開廊)

住所 京都市中京区猪熊通六角下ル六角猪熊町603

電話 090-2446-0186
メール inokumatei-kyoto@emobile.ne.jp

ホームページ
http://galleryinokumatei.flips.jp






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