カテゴリ

カテゴリ:現代美術

アート見て歩き〜小泉明郎 CONFESSIONS

カテゴリ:
京都芸術センターで27日(日)まで行われている、小泉明郎の映像作品展「CONFESSIONS」を見に行きました。タイトルの通り告白をテーマにした作品です。

南館の「忘却の地にて」は、第二次大戦時に服役した日本兵の証言を、事故で記憶障害を抱えた男性に記憶させ語らせるものでした。
兵士が少年を殺害しなければならなかったトラウマという深刻な内容とともに、男性がそれを思い出そうとする時の苦しみ、呻き声が相俟って、虚しく沈鬱な劇性が醸し出されています。

北館の「最後の詩」は、複数の匿名の人が、心の底に隠された様々な思いを告白するもので、断片化された声と目まぐるしく移り変わる街の雑踏、騒音が渾然となって、見るものに緊張感を与えます。

告白の内容は誰でもが抱えている欲望や恨みや怒りですが、それが嵐のようなコラージュによって誇張されています。反対面では覆面をした人物が同じように、自らの秘密の告白を行っています。

誰もが、似たような、そしてまた特有な悩みや欲望や絶望感を抱えて生きていることは、私たちは日頃なんとなく知っているつもりでいながら、自分のそれのように生々しく感じることはないでしょう。映画では、そういうものがある価値あるものとして称揚され、誰もが共感できるストーリーとして物語られる故に、生々しさや切迫したトゲトゲしさは後退しますが、小泉明郎さんの映像では、バラバラに噴出される、孤独な人間の内面がギラギラと輝き、生々しく、力強く伝わるのが素晴らしいと思いました。

芸術センターを後にして街へ出ると、通り過ぎてゆく人々の一人ひとりの声にならない心の声が、聞こえてくるような気持ちになりました。

南館 忘却の地にて より
南館 忘却の地にて より

北館 最後の詩 より
北館 最後の詩 より

いのくま亭 京都 2年間の軌跡 3

カテゴリ:
2015年9月は山内雅裕さんの個展、10月は井上裕葵さんの個展を行いました。山内さんは線を活かすために彩色を抑えた新鮮な作品を、井上さんは写真を転写した布の上にペインティングするという大胆な作品を展示して、お客様から沢山のご好評をいただきました。
11月には山原晶子さんの2度目の個展を、12月には繁田友香さんの個展を行いました。山原さんの作品には現実と非現実の世界との響きあいが、繁田さんの作品には視点を変えて見たときの物事の意外な表情が現れており、いずれも絵画ならではの面白さに満ちたものでした。
2015.9 山内雅裕 個展

2015.10 井上裕葵 個展

2015.11 山原晶子 個展

2015.12 繁田友香 個展


いのくま亭 京都 2年間の軌跡 2

カテゴリ:
年が明けて2015年の2月は宮崎敦さんの個展を行いました。鉄製の棚板にペインティングした作品はポップで面白かったです。翌3月には水野悠衣さんの抽象絵画の個展を開催しました。こちらもKunstARZTの展覧会を見て私が是非にとお願いして実現した個展でした。
5月には田中加織さんの個展を行いました。ウッドカーペットを外して畳の展示室にしました。華やかでインパクトのある作品展で、ゴールデンウィークということもあり、150人を越えるお客様に来ていただけました。
7月には齋藤華奈子さんの個性的なインスタレーションを行いました。哲学的で印象的な展覧会でした。

2015.2 宮崎敦 個展

2015.3 水野悠衣 個展

2015.5 田中加織 個展

2015.7 齋藤華奈子 個展

いのくま亭 京都 2年間の軌跡 1

カテゴリ:
2014年9月にスタートしたギャラリーいのくま亭。そのスタートは山原晶子さん、宮崎敦さん、そしてまりもったんの3人によるグループ展でした。前二人は東山のギャラリー、KuntARZTで展覧会を見て、ぜひうちでもやりたいとオーナーの岡本光博さんに相談して取り扱うことにした作家さんです。まりもったんは私の妹で、まだ銅版画を始めて間もなかったのですが、ユニークな作風が好評でした。まりもったんは10月に個展をしています。11月には山原晶子さんの個展をしました。繊細で詩情豊かな独特の作品世界は、私の知人がとても気に入ってくれて、これまでに何枚もご購入いただきました。
2014.9 グループ展

2014.10 まりもったん展

2014.11 山原晶子展

このページのトップヘ

見出し画像
×