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今夜は京都コンサートホールでリッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏会を聴いて来ました。

このコンビは東日本大震災の直前に、サントリーホールでブルックナーの交響曲第8番を聴いていて、とても思い出に残っています。

ぼくより年輩のクラシックファンの間では、ゲヴァントハウスは古色蒼然とした燻し銀の音色で通っていたと思いますが、現在は他の多くのオーケストラ同様、ゲヴァントハウスもそうした個性は大分後退しているのでしょう。

ぼくの聴いたブルックナーの8番はとてもアンサンブルに優れた、洗練された演奏でした。

今回はシャイーお得意のマーラーの、しかもなかなか聴けない交響曲第7番ということで、期待して行きましたが、実際とても素晴らしい演奏だったと思います。

オーケストラの音色はクリスタルのような透明感があり、精緻なアンサンブルで、マーラーの複雑なスコアから正確無比な音程を紡ぎ出して行きます。

その一方で、ここぞと力の入るところでは重低音がドンと構え、ドイツオケらしい構築感もありました。

シャイーは完全にオケを掌握し、とても呼吸の合ったところを見せてくれていて、このコンビは3年前よりもさらに進化していることが確認でかました。

マーラーの7番は、ちょっと支離滅裂ではあるけど、独自の美しさを持ったユニークな作品です。キラキラした音がモザイクのように閃き、またコラージュ的な楽しさもあります。

ぼくにとってはマーラーの中でも最も複雑で捉えどころのない曲というイメージだったのですが、少しも弛緩なく、全曲を圧倒的な充実感で聴かせたシャイーとゲヴァントハウスに、心からブラボーでした。

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