ひろです。

これまで様々なトピックについて扱ってきましたが、ここで一度、参考図書を整理しようと思います。
深く勉強したい人にとっては全てお薦めできる本ばかりですので、是非とも手に取ってみて下さい。
(追記:なぜか知らないのですが、家電のお勧めもまとめました。)
(2020/5/4:『世界標準の経営理論』を追記)

以下、トピック毎にまとめて行きます。


<企業価値評価>
結構昔の本ではありますが、ひろが学生時代に読んだ本です。もう人にあげてしまったので手元にはないですが、平易な内容で読みやすかったと記憶しています。「企業価値評価って何?」という人は、本書から入るとよいと思います。

いわずと知れた、「Valuationと言えばこれ!」という名著。実はひろは網羅的に読んだことはなく、必要な箇所をざざっと見たことしかないです。が、非常にためになります。コーポレート・ファイナンスについては、英語版を読める方は、英語版を読んだ方が意外と楽に理解できると思います。何しろ、向こうが本場ですのでファイナンスの用語はカタカタも多く、文章の繋がりも英語の方が分かりやすいことがあります。

企業価値評価 第6版[上]―――バリュエーションの理論と実践
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ダイヤモンド社
2016-08-26
日本語版です。日本語だと2冊に分かれてしまうのもマイナス点です…

企業価値評価 第6版[下]―――バリュエーションの理論と実践
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ダイヤモンド社
2016-08-26
下巻です。


第2版を紹介していましが、第3版のみに修正しました。「valuationの応用編」という内容で、著者は名門ニューヨーク大スターンスクールのダモダラン教授です。スタートアップ企業やグロース企業、縮小企業やシクリカル企業等、様々な特性を持つ企業を評価する上で、どのような点に留意すべきなのかという、極めて応用的な価値評価を行うための考え方が纏められています。




<コーポレート・ファイナンス>

コーポレートファイナンス 戦略と実践
田中 慎一・保田 隆明
ダイヤモンド社
2019-04-04
以前紹介していて出版年が古すぎた保田さんの書籍がありましたが、こちらはだいぶ新しくなりました。しかも、非常に実務を念頭に置かれて記載されているため、非常にお勧めします。

企業価値の神秘宮川さんは野村證券やトムソンでの勤務経験がおありなので、実務家視点も踏まえて執筆されている点がよいかと思います。初学者はこちらの本から取り掛かるのをお勧めです。

Principles of Corporate Finance
Richard Brealey
McGraw-Hill Education
2019-01-07
これは名著ですね。ひろが最初にまともにコーポレート・ファイナンスを勉強する時に読んだ本で、思い入れがあります(当時は2008年発売のものですが)。ある程度理解しようと思ったら、やはりこの本を手に取るべきかと思います。


コーポレート・ファイナンス 第10版 上
リチャード・A・ブリーリー
日経BP社
2014-06-20
日本語訳です。




コーポレート・ファイナンス 第10版 下
リチャード・A・ブリーリー
日経BP社
2014-06-20
下巻です。




<M&A>

第1版を消して、第2版のみを残しました。M&Aは最後は契約が全てですし、このような書籍に目を通さないわけにはいかないでしょう。

M&A契約――モデル条項と解説
戸嶋 浩二
商事法務
2018-02-26
契約書の具体的なサンプルも収録されています。

M&A法大系
有斐閣
2015-12-22
これだけM&Aに関する網羅的な内容について、相当に深堀された本はあまりありません。1,000頁を超える大作なので、概要を理解するためにまずは活用し、その上で、個別テーマを深堀りする時には、個別テーマの参考書籍をあたる、という感じに使うことになると思います。

M&A法大全(上)〔全訂版〕
商事法務
2019-02-02
かなり昔に出ていたと思うのですが、待望の改訂版ですね。
上記、森濱田松本法律事務所のものより新しいですし、今ならこちらの方がいいのかな。



下巻です。

様々なM&Aのストラクチャー(株式譲渡、事業譲渡、合併、株式交換等)における、法務と税務についてまとめられた本です。税務の観点もストラクチャの検討には重要であり、対象会社・対象会社株主・買収会社それぞれの税務面で考慮すべき内容が、ストラクチャ毎にまとめられている点は非常に有益です。

上記は「法務」と「税務」ですが、本書は「会計」と「税務」。もうこれで網羅できたのでは(笑)。具体的なケースにしてくれていることで、分かりやすさも向上。

公認会計士と弁護士が教える「専門家を使いこなす」ためのM&Aの知識と実務の勘所
木村 直人
日本法令
2015-03-19
タイトルからして、そこまで専門色は強くなく、読みやすい内容です。会計士と弁護士がそれぞれ執筆しているため、財務デュー・ディリジェンス(DD: Due Diligence)と法務DDを一冊で網羅できる点も、有益です。専門家が行うレベルまで理解する必要は、必ずしもないので、「程よいレベル感」と言えるかと思います。最後に参考資料として財務DD、法務DDの要求資料リスト、秘密保持契約書、基本合意書、株式譲渡契約書等のサンプルが収録されている所も、ポイントです。

中小企業M&A実務必携 法務編
梅田 亜由美
きんざい
2016-03-23
中小企業(そして非上場企業)って、上場会社とはまるで違う論点が頻発して戸惑う…なんて時に、この一冊があるとかなり便利です。

法務編に同じです。




公開買付けの理論と実務〔第3版〕
商事法務
2016-10-19
 TOBについて、プロセスや留意点を幅広く記載されています。二段階TOB(異なる金額で2回TOBを実施)、エクスチェンジ・オファー(自社(またはグループ会社)の株式を対価とするTOB)等もカバーしており、非常に幅広いです。手元にあると、いざという時には助かりますが、TOB自体「凄く多い」というわけでもないので、意外と書棚に眠ってしまったりします(笑)。

(第2版が出たのでリンクのみ更新)。「スクイーズ・アウト」とは、たとえばTOB(Take-Over Bid、公開買付)で株式の大多数を取得した後で、応募しなかった少数の株主から強制的に株式を取得することを指します。株式等売渡請求、株式併合、全部取得条項付種類株式、現金株式交換、現金合併といった様々なスクイーズ・アウト手法の法務プロセスや税務的な考慮事項等について、手法間での比較も含めてまとめられています。



 
<ファイナンス>

買収ファイナンスの法務(第2版)
鈴木健太郎
中央経済社
2018-11-20
第1版を消して、第2版のみを残しました。法務の観点から「買収ファイナンス」、本書ではすなわち「LBOファイナンス」についてまとめられています。

M&Aファイナンス
笹山 幸嗣
金融財政事情研究会
2008-07
こちらも買収ファイナンスについてまとめられた本です。ひろも重宝していましたが、上の本の方が全体的に役立つかも知れないです…が、今でも十分にお薦めです。

様々なエクイティ・ファイナンスについて、実務の観点から書かれた本です。普通株式、種類株式、新株予約権、普通社債と新株予約権付社債、それぞれの有利発行、各種開示、公募や第三者割当の実務プロセス、そしてライツ・オファリングまで、実に様々なファイナンスの実務が纏められています。

日本のエクイティ・ファイナンス
鈴木 健嗣
中央経済社
2017-08-09
日本におけるエクイティ・ファイナンス(公募増資、第三者割当増資、ライツ・オファリング、転換社債等)について、株価反応や発行時のディスカウント率、引受手数料やタイミング、実行の決定要因等についてまとめられています。全部を読んでもよいですし、知りたい内容のみをピックアップして読むのもよいと思います。

新株予約権ハンドブック〔第3版〕
商事法務
2018-03-17
(第3版を紹介していましたが、第4版が出ました!)必ずしもファイナンスのみが目的ではないですが、本書は新株予約権についてのバイブルですね。法務のみならず、会計・税務もカバーされており、とにかく分からないことを最初に調べる時に参照しています。



<会計>

グロービスMBAアカウンティング【改訂3版】
グロービス経営大学院
ダイヤモンド社
2008-08-29
ちょっと困った時に調べると、「そういえばこんな指標もあったなあ」と思った記憶があります。意外と手元にあると便利です。

財務会計(第13版)
広瀬 義州
中央経済社
2015-09-30
こちらは財務会計の辞書みたいな本ですね。よくわからないことがあった時に、索引や目次から調べていくとよいと思います。

管理会計〔第七版〕
櫻井 通晴
同文舘出版
2019-02-27
第6版を紹介していましたが、第7版が出ました。辞書的な本です。




<戦略>
経営戦略原論
琴坂 将広
東洋経済新報社
2018-06-28
経営戦略について、とてもよくまとめられています。
週刊ダイヤモンドの2018年ベストにも選出されていましたね。


世界標準の経営理論
入山 章栄
ダイヤモンド社
2019-12-12
こ、これは、、、すさまじい本ですね。
経営理論について勉強したい場合はとりあえずこの本をとればよい、と断言できるレベルの本が登場です。文章も理解しやすいよう工夫されています。


以上、とりあえずこんなものですかね~。
他にも思い出したりしたら、適宜追加していきたいと思います。

次のトピックは、またちょっと考えますね。少しお時間頂くかも知れません。

ではではまた。