Prof. Shima's Life and Opinion - livedoor Blog（ブログ）

2005年04月23日10:38

カテゴリ: 大学

【シナリオ概論】第２回

「シナリオ概論」第２回目の授業は連想ゲームである。

あるキーワードから連想されることばをどんどん書き連ねていく。時間は５分間。単語は全部で６個。これだけの道具立てで、どれだけ感性を柔軟に解放していけるかどうかのゲームだ。最初は戸惑っている学生たちも、しだいにひきこまれて、あっという間に３０分が経ってしまう。

そこからの「心理分析」はご愛嬌だが、こういうブレーン・ストーミングは頭の体操として非常に効果的だと思う。こうしてこれからのシナリオ作りの第一歩が始まる。

※【シナリオ概論】受講生へ
第２回メール課題
１　①～⑥までのキーワードそれぞれにつき何行連想できたか。またその自己分析を書いてください。
２　「正義の味方」ということばから、５分間連想ゲームをした結果を書いてください。（締切　火曜真夜中０時）

insectshima

2005年04月21日13:01

カテゴリ: 其の他

３月末の訪中について

昨日の『朝日』の夕刊、加藤周一さんの「夕陽妄語」に、３月末の訪中のことについて書いてあった。いまになってみれば、加藤さん、小森陽一さん、そしてぼくがこの時期に中国に行ったのは、まさにベストのタイミングだったといえるかもしれない。

中国メディアでは、このことがどのように報道されているか、リンクをはっておく。

日本著名学者批判日本没有正确客観地対待歴史
日本学者：日未很好反省是中日"政冷経凉"主因
（「中国新聞社」）

日本良心的抗争
（「中国青年報」）

「中国新聞社」の記事には、たしかにぼくたちが言明したことが書いてある。しかしそれは「すべて」ではない。その意味ではこの報道言説に政治的バイアスはかかっていることは事実である。だがそんなことは中国では、いや中国に限らず、どこでも当然「想定の範囲内」のことだ。問題は、そうしたことを承知の上で、なお中国に行く意味はなんだったのかということだ。

その点で特に注目してほしいのは「中国青年報」の記事である。この記事を書いた包記者は、中国政府に対する批判的スタンスを明らかにしてきた書き手であり、制限のある中で、よくぞここまで書いたというような記事を作っている。もちろんここにも政治的に「書けなかった」ことは多々あろうが、注意深くこの記事を読めば、ぼくたちが何故この時期に中国に行ったかの真意を理解してもらうことはできるだろう。

対面状況の中で直接語らなければ、伝わらない言葉もあるのだ。

insectshima

2005年04月17日09:32

カテゴリ: 其の他

中国の反日デモ

北京・広州での反日行動を厳しく取り締まるという報道があったと思ったら、こんどは上海で数万人規模のデモがあったという。

このところの中国での反日デモには、永い間の日中間の問題が噴出している面があると思う。根本的には日本政府の永年の態度、そして昨今の小泉総理の政治姿勢の問題があると認識している。しかし現在展開されているようなやり方、またそれを容認するかのような中国政府の態度も褒められたものではない。もちろんそこには最近の中国の内政に関する問題も関係していることだろう。

それにしても、明治以降日本が行った戦争の全てが、中国の国土の上で行われたという歴史的事実すら、あらためて説明されない限り認識していないというのが、多くの日本の学生の実情である。最小限の歴史認識を持つことは、今生きている現実を共有するためにも不可欠だと思う。

この件については、全面的に分析してみれば深いテーマが多方面から現れてくるに違いない。中国・韓国の友人たちとも意見を交換しながら、考え続けていきたいと思う。

insectshima

2005年04月16日12:25

カテゴリ: 大学

「回文」

大学院「文芸創作演習」は学生二人に教師一人というまったり授業になった。人数によって内容を変えようと思い、いろいろ準備していったが、結局初回は「回文」をテーマにすることにした。「回文」に関する本はけっこう出ている。村上春樹の「またたび浴びたタマ」は有名だが、この『さかさ言葉「回文」のすべて』も面白い。次週までの課題は「オリジナル回文を５個作ってくること」。どんなのができてくるか楽しみである。

insectshima

2005年04月15日18:28

カテゴリ: 大学

相模原初授業

相模原金曜日の初授業終わりました。

２時限目大学院は二人の新入院生と図学のＭ先生と４人の贅沢授業。いろいろアイディアを出し合う中、芭蕉の連句「冬の日」をアニメーションにしたものがあるんですよ、という話が出て、それをこれから取り上げていくことになった。面白そう。研究費で早速購入注文しました。

昼休みをはさんで３時限目「シナリオ概論」、例年登録人数の多い人気授業なんだが、教室に行ってびっくり、２００人ぐらいいそう。メールによる対話型授業としてどうやってなりたたせるか、受講生のみなさん、協力よろしくお願いします。

１コマ空き時間があって５時限目は「日本文学Ａ」、今回はオリエンテーションということで日本の近代史を概括した。明治維新や大正、昭和、平成の区切り目の年代を知らないひと多数。計算方法を含めて、いかにこの時代、日本が戦争を続けていたか、その中で文学がどういう位置にあったのかということを話した。授業のあと、いくつか積極的に質問をしてくれた学生がいて、うれしかった。やはり反応があるとありがたい。

明日はまた朝大学院の授業でこちらに出校です。

insectshima

2005年04月15日10:37

カテゴリ: 大学

女子美ネット

金曜日は午前中大学院科目がひとつ、午後は「シナリオ概論」と「日本文学Ａ」がある。「シナリオ概論」はメディアアート学科が新設されたときに組み込まれた共通専門の授業で、もう丸３年経過、今年は４年目である。毎年たくさんのシナリオを作ってもらっているが、中にはそのままハリウッドで作品にしてもいいような映画のシナリオもあった。

そのメディアアート学科が中心になって、「女子美ネット」というのができたらしい。女子美にはもともと公式のホームページがあるが、「女子美ネット」はそれとは違って、わりと自由にサイト作りをしていく様子で、これからが楽しみである。

insectshima

2005年04月14日18:07

カテゴリ: 其の他

日本国憲法をテーマとした映画

今日は研究日らしい研究日。朝からたまった雑務の整理と授業の準備をする。

「映画日本国憲法」というのができるらしい。世界の知識人１２人へのインタビュー構成だそうだ。２３日は仕事があっていかれないのが残念。

insectshima

2005年04月13日22:54

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憲法九条

新しく始まったJAMの展覧会に、洋画専攻のT先生の作品が出品されていた。色あせてよれよれの日の丸らしき枠のど真ん中に、憲法九条の条文が書かれたもの。急激な改憲への動きの中、まさに九条の値打ちが語られなければいけないとき。考えさせられました。T先生、ありがとうございます。今度ゆっくり呑みましょう。

行政書士目指して勉強している人がマスコミ九条の会について書いていらっしゃるが、そこには大岡信先生も参加してるんですよ。思わぬ人が立ち上がる時代だ。。。

insectshima

2005年04月13日11:44

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女子美大学院「言語とアート」スタート

本日から女子美も授業スタート。水曜２限「言語とアート」の授業がある。早稲田の高橋世織さんとシェアする授業で、前期は高橋さん担当なのだが、ご挨拶を兼ねて非常勤控え室を訪ね、今後のことをよろしくお願いする。

その後図書館、JAM、研究室とご案内し、教室に同行する。院生は芸術表象系だけではなく、ファッション、立体、メディア、それに日本画からもと、多彩だった。自己紹介のあと高橋さんにお任せしてぼくは退出したが、今後どうなるか、楽しみである。高橋先生、よろしくお願いします。

insectshima

2005年04月13日00:23

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加藤周一せんせいと

携帯からの投稿テスト。先日の北京の画像です。

insectshima

2005年04月13日00:05

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さあ新学期

さあ１１日からいよいよ新学年が始まった。といっても、女子美の授業は１３日から開始なので、昨日今日は非常勤の早稲田と聖心だ。

早稲田の「プロレタリア文学」についての授業は２年目。授業情報誌に記載がなかったにも関わらず、３５人ほどの学生が受講してくれる。感想文を書いてもらったが、プロレタリア文学をよく読んでいますという人は、一人もいなかった。これからしっかり紹介していきましょう。

今日の聖心の授業はゼミ。前期は志賀直哉の短編小説１０編をやる予定。受講者２０人の分担を決め、そのあと４年生で授業をとってくれた学生二人と、卒論テーマについて話し合う。一人は小説と映画やドラマの構成について、もう一人は小説における引用についてと、意欲的なテーマだった。今後も相談にのります。

これからマメに更新する予定なので、学生のみなさんよろしく。

Prof.Shima