大月源二16歳の水彩画発見 「蟹工船」の挿絵描いた画家 小樽(08/15 08:43)
<北海道新聞8月15日朝刊掲載>
【小樽】小林多喜二の代表作「蟹工船」の挿絵で知られるプロレタリア画家、大月源二(1904〜71年)が、旧制小樽中学(現小樽潮陵高)時代、16歳で描いた水彩の風景画が見つかった。所有者は市立小樽美術館に寄贈の意向で、10日に届けられた。同美術館は「多喜二と知り合って間もないころの、大変貴重な作品」と位置づける。
大月は函館生まれで小樽育ち。1歳年上の多喜二とは、小樽中学時代に水彩画サークルで親交を深めた。
東京美術学校(現東京芸大)を卒業後、1924年に多喜二が雑誌に「蟹工船」を発表した時、挿絵を描いた。
見つかった水彩はB4判の画用紙に描かれた林道の風景画。1920年7月30日の日付と大月の署名が絵の右下に記されているほか、裏面に作品名と思われる「緑陰の道」との筆書きがある。
