got game今アメリカではゲームが熱い。テレビゲーム市場規模は既にハリウッドの映画市場規模を上回る。18-34才男性が一週間のうちにコンピューターゲームに費やす時間はテレビの視聴時間に匹敵する、というデータもあるくらいゲームが日常生活に浸透している(2003年ニールセン調べ)。昨年末に開催され、スパイクTVで3時間以上にわたって中継された Video Game Award 2004 は、グラミー賞のようにミュージシャンや芸能人が大勢出席する、秋葉原臭の全くしない華やかなものだった。そこでノミネートされていた日本のゲームはメタルギアソリッドや塊魂などごく少数。

もうね、日本とかオタクとかいうイメージを超えて、アメリカ若者文化の代表としてゲーム市場が盛り上がっているわけよ。ゲーム会社が音楽レーベルを設立したり一般メーカーとガチガチにタイアップしたり。ビジネスチャンスってやつ。

そうしたなかで、アメリカでは「ゲーマーは仕事が出来るから企業は雇ったほうが得だ」という主旨の『GOT GAME』という本が昨年発行された。1975年以降に生まれた「ゲーム世代」の中でもゲームのヘビーユーザーは競争心、協調心、向上心が養われていて、リスクを恐れず勝利が大好きだから、企業社会に入ってもあっと驚きの高性能を発揮しますよ、ということを調査データを示しながら証明している。著者のプロフィールがイマイチよくわからないのでトンデモ本なのかもしれないけれど、まあ納得できる部分はある。確かに優秀なゲーマーのリーマンは身近にいたりいなかったりするから。日本ではこの手のゲーム肯定本は香山リカの『テレビゲームと癒し』くらいだったかな。それも後ろ向きだったけどね。

何がいいたいかというと、なにか事件がおこるたびに検証もせずにゲームのせいにしていると、日本の貴重な輸出産業としてのゲームの発展を阻害しますよ、と。アメリカに抜かれるよ、と。それでいいのならいいんだけど、日本政府もマスコミも「ジャパニーズ・クール」って言葉が大好きなんだから、だったらそのひとつであるゲームを否定する言説は全て抹殺し、偉い学者にゲーム肯定本を書かせるくらいやらないと。第一でナイト。