インサイター

insight : the ability to understand and realize what people or situations are really like

2008年03月

『ポケットは80年代がいっぱい』香山リカ

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伝説の自販機雑誌『HEAVEN』編集部の思い出話を中心とする、精神科医の香山リカによる極私的80年代前半史。

松岡正剛、山崎春美、祖父江慎、町田康、ロリータ順子、野々村文宏、浅田彰、巻上公一、荒俣宏、三田格、細川周平、佐藤薫、後藤繁雄といった、「バブルが盛り上がる前のマイナーカルチャー」を盛り上げた人々とのリアルな交流が記録されていて、学生時代の香山リカが当時感じたに違いない、まるで怪しげなカルトに迷い込んだかのようなドキドキを追体験することができる。彼らを知らない人でも十分に楽しめる、青春小説のような80年代本だ。

中でも充実しているのはやはり山崎春美にまつわるエピソードの数々で、彼がソロで開催した伝説の「自殺未遂ギグ」も、当事者である香山リカに語らせると人間らしくも微笑ましいエピソードとして再生される。後年に再会した際に「あのとき、自分のまわりにいた女で、寝なかったのはカヤマさんだけや」と言われたというのも、ちょっといい話だ。ちなみに山崎のユニット「TACO」のアルバムにクレジットされている
「コーラス 香山リカ」は精神科医の香山リカとは別人である、ということもこの本で初めて明らかになる。

個人的には北村昌士に関して6ページも触れられているのが嬉しかった。

ポケットは80年代がいっぱい
香山リカ

Echo & The Bunnymen cover - The Killing Moon

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怪獣アートの世界

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ガロ系の漫画家・逆柱いみりとイラストレーター・新谷成唯、怪獣芸術家ピコピコのトムラアツシの3人の作家による怪獣作品展『逆柱いみり 対 新谷成唯・ピコピコ 怪獣チャンピオンまつり』が、南青山のビリケンギャラリーで開催中。パチ怪獣的ないかがわしいセンスに溢れたオリジナル怪獣の立体フィギュアや絵画が数多く展示されていて、まるで今が第4次怪獣ブームであるかのような錯覚をおこさせてくれる。

逆柱いみりは漫画家でありながら怪獣フィギュアの制作能力も飛躍的に上達しているようで、昭和テイストのオリジナル怪獣だけでなく、テレスドンやギララ、ドラコといった有名怪獣のフィギュア(紙粘土製)も展示販売している。創作ヒーロー「ドクロ太郎」で有名な新谷成唯が制作した新作怪獣の出来も予想以上に素晴らしいし、ピコピコの展示(怪獣というよりモンスターだけど)は立体作品もさることながら絵画の面白さに驚かされる。一歩間違えばクールジャパンとか言われかねない。

日本ならではの怪獣アートを楽しめるこの作品展、開催は4月2日(水)まで。

怪獣チャンピオンまつり

今そこにあるゴス(13) バウハウス (bauhaus)

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1979年のデビュー以来ポストパンクの救世主として世界中の注目を浴び、1983年の解散後には「ゴスの始祖」として伝説化したバウハウスが、数年前に再結成して今年の3月に一枚の真っ白いCDを発売した。前作「Burning from the Inside」から実に25年の時を経て発売された、バウハウスの5枚目にして最後のオリジナルアルバムだ。

全曲を通して驚くほど当時のバウハウスのままという、まさに不老不死の「ポーの一族」状態。特にダニエル・アッシュのギターは相変わらず奇怪に歪んでいて美しい。"Bela Lugosi's Dead"や"Spirit"のようなキラー・チューンはないけれど、5曲目の暗黒鎮魂歌"Saved"や8曲目のひねくれポップ"Black Stone Heart"などは全盛期に発表していてもおかしくないような出来だ。「フールズメイト」がまだニューウェイヴ雑誌だったころの読者であれば買っても損はしないはず。

バウハウスはこのアルバムの発表後に再び解散するという。その原因は明かされていないけれど、漆黒の夜が明けて空が白んでいくような印象を残すこの作品が彼らの最後のアルバムになるのであれば、それはそれで30年近い歴史を刻んだバンドの美しい終わり方だと思う。


Go Away White
bauhaus

巨乳姉妹デュオのデビューCD

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「グラビア界のサンダ対ガイラ」こと岡田真由香&潤音の巨乳姉妹が「Pink Pie JacK」名義でCDデビュー。ピンクレディーのパチものみたいなセクシー歌謡を期待したんだけど、中途半端に現代風なポップスだったのでガッカリだ。ピンクレディー・フォロワーの中でも異常な破廉恥ムードを漂わせた暴走デュオ、キャツ☆アイを、この二人なら超えられると思ったのに。

生意気☆小粋
Pink Pie JacK


キャッツ★アイVSキューピット コンプリート・コレクション

テレビブロスで紹介されました

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一週間隠していたけれど、現在発売中の『テレビブロス』の「ネット探偵団」というコーナーでインサイターが紹介されてます(あの川崎和哉氏にインタビューを受けました)。でも読んだあとでこのコメント欄に「キモイ」とか書くなよ。絶対書くなよ!

テレビブロス

ヘルタースケルター

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森下悠里が表紙のコンビニ雑誌を見るにつけ、なぜか岡崎京子の漫画『ヘルタースケルター』を思い出す。

ヘルタースケルター
岡崎京子

破裂する水風船の抒情詩

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次々と破裂する水風船をスローモーションで描いたシュウェップスの新CM。不思議と泣ける。

仮装大賞にインスパイアされたバイラル広告

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欽ちゃんの仮装大賞で一世を風靡した「マトリックスピンポン」のフォーマットを踏襲して制作された、ブラジルのDOVEのバイラル広告。黒子を使ってフェイク3D映像を作るという手法は世界中で定着しているらしい。マトリックスピンポンの人は特許とか取っていればいまごろ億万長者になれていたのでは。

THE NIKKEI MAGAZINEが変わった

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石鍋仁美タンのコラム「パノラマ消費考現学」だけは毎回確実に面白い、日経新聞についてくるフリーペーパー「THE NIKKEI MAGAZINE」が、今月から「BRUTUS」みたいな特集主義雑誌にガラッと模様替えしていた。編集長が変わったみたいで、すごく良くなっている。でも仁美タンの連載が終わっていたのでススムちゃん大ショック。
Profile
真実一郎
心に茨を持つリーマン。吐き気がするほどロマンチスト。好きな言葉は「巨悪も美女も眠らせない!」。

サラリーマン漫画の戦後史 (新書y 240)
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