インサイター

insight : the ability to understand and realize what people or situations are really like

2009年04月

老春こまわり君

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今朝の読売新聞に山上たつひこのインタビューが掲載されていた。

 90年、山上は「がきデカファイナル」で一度ペンを折る。江口寿史のマンガを見てショックを受けたという。「アニメ系できれいな線。僕の絵のレベルじゃ、彼ら新世代にとても太刀打ちできないと思った」
 小説家に転身した山上は、5年前から小学館「ビッグコミック」に「中春こまわり君」を断続的に描き出す。こまわり君は子持ちの中年サラリーマンとなって戻ってきた。「自分が70歳を過ぎたら、今度は『老春』を描いてみたい。小説も書き続けていますが、僕はやっぱりマンガ家なんですよ」

黒猫チェルシー

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黒猫チェルシー黒猫チェルシー
アーティスト:黒猫チェルシー
販売元:DECKREC/UK.PROJECT
発売日:2009-04-08
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渋谷のHMVで試聴して購入。スターリン、INU、奇形児、マスターベーション、肉弾といった80年代の日本のドロドロしたイビツな初期パンクを彷彿させるので、当時の無名バンドの復刻盤なのかと思ったら、今年メジャーデビューしたバンドのファーストアルバムだった。しかもメンバーは高校を卒業したばかりらしい。

転職漫画だと思ったら日本再生漫画だった 〜『エンゼルバンク』 三田紀房

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エンゼルバンク 6―ドラゴン桜外伝 (6) (モーニングKC)エンゼルバンク 6―ドラゴン桜外伝 (6) (モーニングKC)
著者:三田 紀房
販売元:講談社
発売日:2009-04-23
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『社会人のためのドラゴン桜』を謳うサヴァイヴァル系サラリーマン漫画。実際にドラゴン桜のスピンオフになっていて、龍山高校英語教師の井野真々子が転職サポート会社に転職するとことから物語は始まり、彼女の体験を通して<転職><サラリーマン><日本の会社>の実態が深堀りされていく。

桜木健二も引き続き登場するものの、このエンゼルバンクのキーパーソンは真々子の上司である転職代理人の海老沢康生。彼が真々子に対してさまざまな気づきを与える役割を果たす。最新の第六巻では、そんな海老沢が企てる「日本支配計画」の全貌がようやく見えてくる。転職者のケーススタディを紹介する漫画だと思って読み進めていたけれど、実は「御臨終状態の日本の再生」が本当のテーマだったのだ。

モーニング誌上では勝間和代のコラムとセットで連載されているけれど、勝間和代臭をそれほど感じさせないのは、主人公の真々子が「悩み続ける存在」として描かれているからだろう。彼女は海老沢や桜木の合理主義に対して違和感を抱き続け、時には感情的に反発し、時には論理的にやりこめる。読者としては真々子に共感しつつ、安心して未知の転職ワールドを疑似体験できるという構造だ。良く出来ていると思う。

連載では現在「農業ビジネス篇」に突入している。個人的にはそうした流行に飛びつかずに、もっと転職事例を通したサラリーマン考察を続けてほしかった。でもこの不況で転職希望者が減少し、「転職エージェント冬の時代」が到来しているらしいので、マーケティング的には妥当な判断なのかもしれない。

この太ももがすごい!

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『レスキューファイアー』でヒロインを演じている中村優が素晴らしい。「男性隊員を上回る格闘能力のクールビューティー」という特撮番組としては珍しい設定のキャラクターを、身長約170センチの骨太なガタイを武器にして見事に演じきっている。特に凄いのが暴力的なまでに重厚な太ももだ。この太ももだったら熊でも殺せるんじゃないかと思わせる説得力がある。格闘シーンは本当にかっこいい。

ゴーオンシルバーの杉本有美や女宇宙刑事アニーの森永奈緒美、さらに遡ればモモレンジャーの小牧リサ。記憶に残る特撮ヒロインはいつだって力強い太ももの持ち主だった。モモレンジャーのモモは太もものモモなのだ。そうした意味で、中村優が演じる雪リツカは特撮ヒロインの決定版といえる。シンケンジャーの2人が束になっても中村優には勝てない。グラビアアイドルとしては作品の出来不出来の激しい中途半端な存在だった彼女も、この作品で完全に一皮むけた。

優

「ゴスのゴッドファーザー」がジョン・レノンを歌う

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「ゴスのゴッドファーザー」ことバウハウスのピーター・マーフィーが、アメリカで放映中のChaseのテレビCMでジョン・レノンの「Instant Karma!」のカバーを披露。"We all shine on!"と明るく歌って海外のゴスたちを戸惑わせている。シングル発売もされるらしい。



Dresden Dolls - Pretty in Pink

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希少な実録サラリーマン漫画 〜『サラリーマン田中K一がゆく!』 田中圭一

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サラリーマン田中K一がゆく!サラリーマン田中K一がゆく!
著者:田中 圭一
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2008-07-05
おすすめ度:5.0
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サイゾーに連載中のR18漫画で知られる田中圭一が描いた、知られざるサラリーマン漫画の佳作。作者が玩具メーカーのタカラに勤務していた時代の実話をベースに描いているため、下ネタまじりのギャグ漫画でありながら島耕作よりもビジネス密度は濃い。特撮番組(電脳警察サイバーコップ)へのスポンサードやリカちゃん対バービーの販売戦争といった具体的なエピソードを通して、マーケティングの初歩的な実践知識が分かりやすく解説されている。こういうプロジェクトX的な実録サラリーマン・ビジネス漫画はありそうで意外とないので、もっと増えればいいのになと思う。


サンダーマスクがヤフオクに・・・

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封印作品として知られるサンダーマスクのコスチュームがヤフオクで売られていた。1973年当時の撮影で使用した本物らしい。落札額は120万円を超えていた。

サンダーマスク

今週のガセネタ

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■某大手印刷会社には、印刷工場が火事になって以来その存在を封印されている「バーニング」(唄:松崎しげる)という幻の社歌が存在するらしい。

■室井佑月が痩せたのかと思ったら渡辺満里奈だった。

サラリーマンの終焉 〜『会社人間だった父 偽装請負人だった僕』 赤澤竜也

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会社人間だった父と偽装請負だった僕―さようならニッポン株式会社会社人間だった父と偽装請負だった僕―さようならニッポン株式会社
著者:赤澤 竜也
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-01-30
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時代は変わってしまった。
僕があれほど忌み嫌い反発していたはずの日本的会社システムは気がつくと消え失せていた。「いい大学に入っていい会社に就職して安定した人生を」というレールに抗って生きているつもりだったが、すでにレール自体がなくなっていた。僕が反発を隠せなかった家族主義的株式会社は知らぬ間に変貌してしまっていた。

週刊誌記者である著者が綴る、典型的なモーレツサラリーマンだった「父」とサラリーマンにだけはなりたくないと願った「僕」を巡るノンフィクション。超面白い。サラリーマンという存在の終焉をこれほど切実かつ感動的に暴いたコンテンツは、ちょっと他には見当たらない。

ニュータウンの社宅、郊外の一軒家、狭い狭い庭、父の海外出張帰りに貰うボールペンやテナント、日曜日のテレビのチャンネル権、時事放談、兼高かおる世界の旅、会社の運動会で買うお菓子。濃密なニッポン株式会社で育った著者は、思春期に校内暴力を目の当たりにすることで社会の不条理に目覚め、アウトサイダー化していく。一方で会社人間だった父親はバブルの渦中で有名な経済事件に巻き込まれ、疲弊し、やがて「戦死」してしまう。著者は父親の仕事を追体験することで父親の生き方を理解しようとし始める。

巻頭で森達也が「ここにあるのは(中略)かつての家族主義的株式会社システムへの哀切や郷愁でもない」と書いているけれど、その言葉に反して、読んだあとは泣きたくなるほどの昭和サラリーマンに対する郷愁に襲われた。最近森繁のサラリーマン喜劇ばかり見ているからかもしれない。

リリー・フランキーの『東京タワー』は母親を失う物語だったけれど、これは父親を失った息子の物語であり、ニッポン株式会社という<父親>を失ったあなたと僕の物語でもある。
Profile
真実一郎
心に茨を持つリーマン。吐き気がするほどロマンチスト。好きな言葉は「巨悪も美女も眠らせない!」。

サラリーマン漫画の戦後史 (新書y 240)
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