昨日の朝日新聞に掲載された早川義夫「サルビアの花」のエピソードが良かった。この曲を1972年にカバーして30万枚を売った女子高生グループ「もとまろ」は、(今では考えられないことだけど)早川義夫の許可を得ないままにカバーしていたらしく、2003年にようやく和解したらしい。

1969年に音楽活動を停止した早川義夫は、1994年に再デビューした理由をこう語っている。「このままうたわないで死んだら、焼かれたとき、骨とは違う別の塊が残るかもしれない、それは気持ち悪いから。あと大げさに言えば、うたわないと自分がいつか犯罪者になってしまうんじゃないかとも思って」。

インタビューによると、彼は昔の自分の歌い方を尋常ではないほど嫌っているらしく、現在の音を聞いてほしいと願っているとのこと。というわけで「サルビアの花」早川義夫復帰後バージョン。ストーカーのような執着の唸り。



「サルビアの花」は歌う人によってイメージがガラリと変わる。これはもとまろバージョン。せつない気持ち。



YouTubeでいろんな人の「サルビアの花」を聴いてみたけど、天地真里のバージョンが意外と良かった。魂こもってない感じが新鮮。



高校生の頃に文庫版の『ラブ・ゼネレーション』を読んで「早川義夫みたいな文章を書けるようになりたい」と思った時期が自分にもあった。もちろん書けるようにはならなかった。