インサイター

insight : the ability to understand and realize what people or situations are really like

2013年08月

2013夏のパチ怪獣まつり 「怪獣フー」

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米澤玩具が1970年代に発売したゼンマイ首振り怪獣シリーズのひとつ、フー。このシリーズは生産数が少なかったのか、ビンテージ玩具専門店やヤフオクでもめったに見かけることがなく、長らく幻の怪獣と言われてきた珍品。それがこの夏、どういうわけか電撃的に復刻発売された。

金型は保存されていかったようで、向かって左にある当時のオリジナル版と比較すると、復刻版はモールドが若干甘くなっていた。ゼンマイのギミックも省略されている。でも頭部を自由に回してポーズが取れるようになったので、これはこれで有難い。秀逸なアートワークの箱まで復刻されたのも嬉しい。

ギャオスの顔を縦に伸ばしたような絶妙なパチっぽさが素晴らしく、「フー」という名前も台風のフー子みたいで空飛ぶ怪獣らしさをうまく伝えるナイスネーミング。ちゃんとしたスタンダードサイズで発売されていたら傑作になっていたに違いない。

foo


2013夏のパチ怪獣まつり 「ツノパゴス」

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かつて大里玩具というメーカーが、主にウルトラ怪獣の指人形シリーズを発売していて、それを型取りしてパチった無版権の指人形の存在もいくつか確認されている。

これはそのひとつで、大里のパゴスに角をこっそり付け加えたもの。

pagoth

2013夏のパチ怪獣まつり 「人間ロボットNo.1」

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マルサンが1970年頃に発売したオリジナル怪獣シリーズの中でも後期に発売された珍品、人間ロボット。正式名称は「人間ロボット」だと長らく思い続けてきたけれど、この未開封品のタグには「人間ロボットNo.1」と書いてあるので、どうやらそれが正式名称っぽい。

マジックハンドを模したシンプルな手、電動歩行プラモデルのような鈍重な足。当時においてもかなりレトロなセンス。おそらく試作品の初号機という位置づけだったのかもしれない。これを徐々に進化させたNo.2、No.3も見てみたかった。

ningenrobot

2013夏のパチ怪獣まつり 「ドリームBOX」

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夏祭りの屋台や駄菓子屋などでよくある、くじ引きの景品箱。外箱には「ドリームBOX」と書いてある。こうしたくじびきの景品には無版権の激安駄玩具が並んでいることが常で、子供でも子供騙しとわかる代物ばかりだけれど、それでも確かに夢の箱に見えるのだから不思議だ。

この箱に景品として入っている怪獣は、ムラオカ社が発売していた「怪獣コマンドパワー軍団」の怪獣たち。たぶん80年代製。光栄にも、かなりの「あたり」扱いだ。誰も知らないオリジナル怪獣人形たちは、偶然くjじで当てた子供たちに充分遊んでもらえただろうか。

今年の夏、いくつかのお祭りでくじ引きの景品箱を見たけれど、怪獣人形は見当たらなかった。ウルトラシリーズの新作が開始されてウルトラ怪獣人形の売上が伸びたり、『パシフィックリム』がスマッシュヒットしたりして、怪獣への注目が久々に高まっているので、また新しいパチ怪獣人形とどこかで出会えたらいいなと思う。

dreambox

2013夏のパチ怪獣まつり 「白いダイヤモンドアイ」

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白地に赤のペイントが施された『ダイヤモンド・アイ』(1973)のパチ人形。バンダイが正規に発売したバージョンと比較すると、彩色が全く違うことがわかる。

『ダイヤモンド・アイ』(1973)は、あの『月光仮面』(1958)や『愛の戦士レインボーマン』(1972)の脚本で知られる
昭和の怪人・川内康範がレインボーマンに続けて生み出した、いわゆる「川内新三部作」の二作目。中東のダイヤモンドの精でありながら仏教的な倫理を説くという、汎アジア主義的な世界観が特徴で、ダイヤモンドアイ自身もオリエンタルな風貌だったけれど、このパチ・ダイヤモンドアイは意図してかどうなのか、結果的に日の丸カラーになっているのが興味深い。

DE

2013夏のパチ怪獣まつり 「鉛筆キャップ怪獣 2」

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鉛筆キャップ怪獣その2。アカンバロ恐竜土偶のような、シンプルかつプリミティブな造形が魅力。

enpitsukaijyu2

2013夏のパチ怪獣まつり 「射的ゴジラ」

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子供の頃、夏祭りの射的が大好きだった。射的で一番楽に取れるのはチープな土人形で、その多くはディフォルメされてカラフルに塗られた愛嬌たっぷりの動物たち。そしてその中に、ミッキーやドラえもんやオバQなどのキャラクターも普通に混ざっているのが常だった。当然無版権で、ローカルの土産物製造工房が勝手に解釈して作り出したた甘い造形のキャラたちは、今思うとゆるキャラのはしりだったといえるのかもしれない。

日本を代表する怪獣であるゴジラも、東宝の許可など一切取らずに射的人形になっていた。このファンシーな造形から想像すると、サンリオの「ハンギョドン」等が流行った1980年代半ばに作られた作品だと考えられる。当時、あらゆる分野でファンシー化が進行し、何故か怪獣やウルトラマンまでファンシーキャラ化した時期があったのだ。

その後、射的の的は菓子箱や点数プレートが主流になり、今では温泉街の射的屋に行っても土人形はほとんど見かけることができなくなった。版権意識も高まり、無版権キャラの土人形は完全に絶滅している。80年代に作られたこのゴジラは、射的人形史的にはほぼ最後期のものだったのだろう。

あれだけ好きだった射的人形は、いつでも取れると思っていたから全部捨ててしまい、手元にはもう残っていない。夏の夜の夢……

sahtekigodzilla

2013夏のパチ怪獣まつり 「鉛筆キャップ怪獣 1」

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1970年頃に作られたと思われる無版権ミニ怪獣ソフビのひとつ。鉛筆を刺す穴が股間に空いているので、俗に「鉛筆キャップ怪獣」と呼ばれている。いったい何種類存在するのか、どのような形で売られていたのか、まだまだ多くの謎に包まれている。

この怪獣は頭部から正面に向かって三本の角が突き出ているのが特徴。強いていえばアーストロンに似ていなくもない。

empitsu1

2013夏のパチ怪獣まつり 「シルバー仮面?」

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シルバー仮面(1971)のパチソフビはいくつか確認されておりいるけれど、これはその中でも群を抜いて奇怪な一品。何故か顔が真っ黒で、呪いの人形のようにも見える。何も知らない親に夜店でこれを買ってもらった子供の何割かは、その晩悪夢にうなされたに違いない。

シルバー仮面?

2013夏のパチ怪獣まつり 「フランキー」

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青い方の怪獣は、パチ怪獣ソフビ人形の存在を世に知らしめたエポック・メイキングなムック本『デス・オモチャ2000年』(徳間書店)で、「ミゼット怪獣フランキー」と勝手に命名されて紹介されていたことでマニアの間で有名。赤い方はその仲間。

どちらも軟質ソフビで出来ていて、押すと底にある空気穴からピーピーと鳴き声が出る。幼児向けのファンシートイとして作られたものと思われる。それにしては顔の造形が半端にリアル、というか凶暴(特に青い方)なのが謎。並べるとちょっとアボラ対バニラっぽい。

franky

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真実一郎
心に茨を持つリーマン。吐き気がするほどロマンチスト。好きな言葉は「巨悪も美女も眠らせない!」。

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