インサイター

insight : the ability to understand and realize what people or situations are really like

2014年08月

2014夏のパチ怪獣まつり 「フェイクバロン」

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オーサム・トイという新進メーカーが今年発売した、レッドバロンのパチソフビ人形。レッドバロンは放映当時は結構な人気番組で、メンコや塗り絵などのイラストで多くパチられていた。このフェイクバロンは、そうした当時の図版のひとつを立体化したもの。リベットが丁寧に塗られているなど、無版権イラストがモチーフなのにびっくりするほど出来がいい。本家にはないクチも愛らしい。

このオーサム・トイというメーカー、レッドバロンやスペクトルマンの無版権イラストを数多く立体化するという、真性パチマニア。前世でなにかあったのかもしれない。

baron

2014夏のパチ怪獣まつり 「???」

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パッと見、ムックの親子が森に引きこもってトトロ化したような、なんともいえないキュートな佇まい。昔よくあった銀行のキャラクター貯金箱の亜種なんだろうけど、怪獣なのか妖怪なのか、それとも何か元ネタがあるのか、さっぱり不明。誰か情報を持っている人がいたら教えてください。

oyako

2014夏のパチ怪獣まつり 「怪獣軍団」

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1991年のバブル崩壊後に急増した100円均一ショップ。そこで売られていたといわれるのが、この「怪獣軍団」と称する小サイズのパチ怪獣、全12種類だ。箱のデザインはポピーっぽいけれど、メーカー名表記はどこにもなく、箱の裏にはMADE IN CHINAと書いてある。材質は懐かしのソフトビニールっぽさは全くない、味気ないチープなビニール製。市場にはかなりの数が出回ったと思われる。

デザイン的には昭和ウルトラ怪獣を露骨に模倣していて(ゴジラ怪獣のキングシーサーを)、そういう意味では由緒正しいパチ怪獣ではあるものの、サイズがかなり小さくポケモン的なディフォルメがされているために、怪獣としての魅力は乏しく、コレクターからの人気もほとんどない。

そんななかで唯一、紫のサンショウウオみたいは奴はオリジナルが不明で、不気味な存在感を放っている。

kaijyugundan





2014夏のパチ怪獣まつり 「バクラ」

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イカルス星人をリスペクトし過ぎていることで有名な、マルサンのバクラ(1971製)。以前も紹介したけれど、夏になるとどうしてもこのお祭りポーズを見たくなる。能天気なスタンダードサイズと並べると、大サイズの荒々しいマッチョ感が際立つ。蘇民祭の写真でこういう人を見たような気がする。

bakura

2014夏のパチ怪獣まつり

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今年は規模を縮小しておくるパチ怪獣まつり。

パチ怪獣に関しては、今年6月に発行された「ブルマァクだより」Vol.15に興味深い記述があった。連載記事「ブルマァクの歴史」で、怪獣ブーム当時のニセモノ大量発生について触れ、かなり詳細に当時の状況を振り返っていて、それが結構深い話なんだな。

怪獣ブームだった1970年代前半に、ウルトラマンやウルトラ怪獣を中心としたソフビ人形の需要が拡大すると、ブルマァクの正規品にそっくりのニセモノが大量に出現。ブルマァクは聴き取り調査を行い、関東近県、甲信越から東北に至るまで、広い範囲で多数の種類のニセモノが生産されていることを確認した。

1972年1月某日、ブルマァク社員は弁護士とともに、ニセモノが生産されていると推測される某市の工場に突撃する。首謀者=発注者は捕まえられなかったものの、工場責任者に話を聞くと、著作権に抵触することはまったく知らされていなかったとのこと。

更に、この工場で働く人々は、”怪獣作りのおかげで、出稼ぎに行かずにすむ”と、大喜びしていたことも分かりました。ニセモノ作りは、こうした弱い立場の人々を利用して行われていたのです。工場で作られた怪獣がニセモノであると理解した人々は、ニセモノ商品や発注主に関する情報を積極的に提供し、取締りに協力してくださいました。
(中略) 
”怪獣作りが出来れば出稼ぎに行かずにすむ”という人々の思いに応えられればと、(ニセモノではない)本物の商品『名作怪獣シリーズ』等の生産を依頼することにしました。
(中略)
怪獣作りは、人々にとって、希望の光だったのだと思います。

しかし、技術的な問題や運送費などの問題で徐々に発注が減り、怪獣ブーム終焉とともに工場主たちも工場を他県に移転し、彼らへのサポートは道半ばに終わってしまったという……。


ニセモノ怪獣やパチモノ怪獣は弱者の生き残り戦略であり、それでも結局一時しのぎにしかならなかったという、ほろ苦い話。でもきっとこの工場主たちは引っ越した先でまた変身ヒーローやロボットアニメのパチものを力強く作り続けた気がする。今もご健在だったら妖怪ウォッチのパチメダルとか。

ブルマァクの人が見ても正規品とそっくりだと認める、メーカー刻印までコピーしたニセモノが数万ダースも流通していたのだとしたら、今コレクターが正規品として集めているもの(特にウルトラマンの人形)自体も結構な割合でニセモノなのかも。
Profile
真実一郎
心に茨を持つリーマン。吐き気がするほどロマンチスト。好きな言葉は「巨悪も美女も眠らせない!」。

サラリーマン漫画の戦後史 (新書y 240)
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