愛・地球博の公式マスコット「モリゾー&キッコロ」の偽者が登場して話題になっているらしい。その名も「キリゾー&モッコロ」。
http://www.asahi.com/national/update/0919/TKY200509180192.html

これまでも、キャンディーズが流行ればアパッチやスリーヤンキースが登場し、CCガールズが売れたらT-BACKSからピンクサターンまで類似品が大量発生した。ガンダムだと思って買ったらガンガルだった、という経験を持つ人も少なくないだろう。ビッグコーン(ロッテのアイス)だと思って買ったらビックリコーンだったのは今でもトラウマだ。人気者・人気ブランドの影には常に偽者=「パチモン」が存在する。

もともと「パチモン」という言葉は、盗む、万引きするという意味の大阪弁「ぱちる」を語源としている。パチモンといえば粗悪な模倣品であり、間違って買わされてしまうものであり、金を払って愛でるには値しない存在だった。

しかし近年、キリゾー&モッコロ人気に代表されるように、「パチモンだから愛しい」という感性、つまり「パチ萌え」が目立ち始めているように思えてならない。

なぜ現代人はパチに萌えるのか。なぜ我々は平成の世にピンクレディーよりもキャッツ★アイのCDを買ってしまうのか(それは僕だけか)。現代の「パチ」にまつわるあれこれを、これから数回にわたって書いてみたい。

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普通に社会生活を営んでいる人は気づいていないだろうけれど、最近アンダーグラウンドでひっそりと「パチ怪獣」ブームが巻き起こっている。1960-70年代の怪獣ブームの頃に大発生したパチ怪獣グッズが、好事家たちの間で再消費されていたりする。

その象徴が、9月17日に新宿のロフトプラスワンで開催された「パチ怪獣サミット」というトークイベントだ。内容は、カルタやソノシートなどのパチ怪獣グッズを唐沢なをき等のパネラーが紹介するといったもので、今回が既に第二回目であり、来春には第三回目も予定されている。
http://amapro.hp.infoseek.co.jp/patch2.html

このイベント、素人さんには少々敷居が高かったかもしれない(マニアの彼氏に無理やり連れてこられたであろう長谷川京子にそっくりの超美人が、終始無表情のまま彼氏の股間に手を入れてモゾモゾ動かしていたのが印象的だった)。とはいえ、100人を余裕で超えるパチ怪獣好きが全国から集まり、会場は終始盛り上がっていた。

このパチ怪獣サミットでは、さまざまなパチ怪獣グッズの販売も実施された。なかでも人気が高かったもののひとつがコレ、「水素獣エッチ」のソフトビニール人形。水素獣エッチとは、怪獣ブームに便乗して昭和40年代に広く配られた逸品「怪獣トランプ」↓に登場するパチ怪獣だ。
http://www.kyoto.zaq.ne.jp/e_fuji/item/kaicard/kaicard.htm

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身長1000メートルという無茶な設定と卑猥なネーミングで、このパチ怪獣が記憶に残っているオーバーサーティーも多いはず。それが21世紀になって突然立体化されたというわけだ。どうですか、この食べたくなるほどの愛らしさ。パチ萌えは30年という時間を軽々と飛び越えた。これを発売した「えむぱい屋」は、エッチをはじめパチ怪獣が大挙登場する自主映画『モーレツ怪獣大決戦』も製作している。

もちろん、パチ怪獣再評価の動きはこのイベント以外にも見つけることが出来る。(続く)