レッドブル欧米で大人気のエナジードリンク『レッドブル』が、日本でもこの4月からセブンイレブン限定で発売されている。

「エナジードリンク」とはカフェイン、タウリン、アルギニンなどの疲労回復成分が配合された機能性炭酸飲料のことで、レッドブルはその代表格。もともとは日本の栄養ドリンクをヒントにして作られたものの、いまや欧米の若者の間で急速に浸透中で、スターバックス以来の成功ブランドといわれるほどだ。ちなみにパリス・ヒルトンがパーティーでシャンパン代わりに愛飲していることでも有名。山本KIDのブログにもレッドブルは登場したりする。僕も一昨年のアメリカ滞在期によく飲んだ。これを飲むと本当に眠くならない。武蔵の試合でも眠くならない。

レッドブルの成功ストーリーは、アレックス・ウィッパーファースの著書『ブランド・ハイジャック』に詳しい。テレビCMのようなマス広告にはあまり頼らず、市場導入初期に自然発生した噂の数々(「牛の睾丸が使われているらしい」「性欲が増す」「これのせいでバーで喧嘩が増えた」などなど)を巧みに利用したゲリラ・マーケティング的な広告戦術で成功した、極めて現代的なブランドとしてレッドブルは評価されている。

そんなレッドブルだけど、日本導入のシナリオはちょっと雑に見える。放映中の「レッドブル、翼を与える」というアニメCMは、1988以来世界中で放映されているグローバル・キャンペーンを翻訳して流用したものなので、日本人には馴染まない絵柄のままで収まりが悪い。機能に関する風説も十分に流布されていないので、そもそもどんな飲料なのか分からない。機能を知らずに270円は出せないだろう。日本には栄養ドリンクだってあるんだし。

というわけで、場合によっては最悪撤退、レッドブルが日本で飲めなくなってしまう可能性もあるので、みんな試し買いして感想をコメント欄に書いてください。

ブランド・ハイジャック~マーケティングしないマーケティング
アレックス・ウィッパーファース