『帰ってきたウルトラマン』と『スペクトルマン』が火付け役となり、1971年から燃え上がった第二次怪獣ブーム。このブームのドサクサに紛れて、1972年10月5日から日本テレビ『おはよう!こどもショー』(毎朝7時25分〜8時15分に放映)の中で放映された異色の怪獣番組、それが『ゴッドマン』だ。
毎回5分、1週1話完結形式ながら毎回ただひたすらゴッドマンが怪獣と殴りあうだけで、ストーリー性の無さはウルトラファイトを遥かに凌駕する。2001年にCSのファミリー劇場で再放送された際に、そのあまりのくだらなさ、および無抵抗の怪獣を鈍器やマウントパンチで失神寸前に追い込む残虐シーンの多さが話題となり、ネットを中心にカルト的な人気を博す。特にゴッドマンに登場する、円谷や東宝の正統派怪獣とは似ても似つかない異形の怪獣たちは、パチ怪獣にも似た特有のいかがわしさ、禍々しさを漂わせており、一部の特撮マニアの心を捉えて離さなかった。
こどもの日を祝して、ニコニコ動画への投稿によって今再び人気が高まっているゴッドマンの怪獣怪人たちを一気に紹介してみたい。まつろわぬ異形の怪獣たちの魅力を、ぜひ平成の子供たちにも伝えてほしい。

■キンガー
記念すべき第一回目の敵。紙粘土細工のような造形ながら、これでもゴッドマンの怪獣としては常識的なデザインだ。

■ガバラ
映画『ゴジラの息子』に登場したガバラが、「原爆で巨大化したガマガエル」という設定で登場。バトルの最中に背中のファスナーが全開になる。

■ゴーストン
松井秀喜が妖怪になってメンチを切りまくっているような、異常に悪い人相をした怪獣。最期は水をかけられて溶ける。

■ヤスゴン
子供と遊びたいだけの無垢な等身大怪獣。ツノケラーに襲われて骨折する。武器は放屁。

■ツノケラー
ヤスゴンに暴行を加えるいじめっこ。ツノケラーという名前ながら角は無い。

■ツノシルバー
ベテラン肉体労働者のような風貌のナイスガイ。常に口を開きっぱなし、舌を出しっぱなしで戦う。

■ゴロザウルス
かつてはキングギドラにも勇敢に立ち向かった東宝怪獣。使い古された着ぐるみは既にクタクタで、顎がぐらぐらしており、そこをゴッドマンに執拗に狙われる。

■マダラン
昔の男前っぽい顔をしたカッパ怪獣。巨大な手を闇雲に振り回して戦う。至近距離での非情なゴッドスパークで爆死。

■ギャットラー
どことなく卑猥なたたずまいをした植物怪獣。手元にあるケイブンシャの全怪獣怪人大百科(昭和59年度版)には「人間の水分を全て吸い取ってしまう」と紹介されているが、もちろんそのようなシーンは一切無い。前が見えにくい着ぐるみらしく、動きがおぼつかない。

■カメーバ
『決戦!南海の大怪獣』に登場したカメーバが友情出演。顎が取れてしまっているのが痛々しい。着ぐるみの構造上、派手な動きが出来ないため、亀田大毅の対戦相手のインドネシア選手のようにほとんど手が出ないまま一方的に敗れ去る。

■フォルゴン
この狂気の表情はどうしたことか。狂犬病か。ゴッドマンにマウントパンチでメッタ打ちにされ、首の骨をヘシ折られるという壮絶な最期を遂げる。

■ボルペス
これまた、どことなく卑猥なたたずまいをした怪獣。シンプルなデザインながら、見慣れるとだんだんカッコ良く見えてくる。

■イモゴラス
顔中がカラフルなイボで包まれたジャガイモ怪獣。伝説の前田日明対スーパータイガー戦も顔負けのガチな殴り合いをゴッドマン(の中の人)と展開したことで一躍有名に。

■ブルマン
愛くるしい顔をしたウシ型怪獣。持ち前のナチュラルパワーで果敢に戦うも、動物愛護の精神が微塵も無いゴッドマンに文字通り撲殺される。

■ドンゴラー
もはや怪獣というよりも無表情の肥満児、あるいはハート様。ゴッドマンでしかありえなかったデザインの怪獣のひとつだろう。

■スケルトンマンNo.1、No.2
ショッカー戦闘員のような安いコスチュームながら、身軽ないい動きを見せて楽しませてくれる。金的蹴りや仲間割れなど見せ場も豊富。笑撃的な最期を迎えることで有名。

■サンダ
『サンダ対ガイラ』に登場した善玉怪獣。子供を襲ったわけでもないのにゴッドマンに襲われ、ひたすら逃げるもゴッドマン超音波で絶命。

■ガイラ
『サンダ対ガイラ』に登場した悪玉怪獣。ワイルド&ホームレスな風貌は健在ながら、驚くほど弱い。

■トランカー
オッサンの顔をした史上最悪の人面怪獣。ナベツネがモデルというウワサ有り。バトルの途中で中身の人がいなくなり、マグロ状態になる。

■ホッター
終始暗闇の中で戦うために全貌が分かりづらい、ネズミ系の怪人。後番組の『行け!グリーンマン』にも登場。

■グリーンマスク
白旗を振って降参したと見せかけての不意打ちを得意とするも、ゴッドマンにケツをスパンキングされるなど一方的に攻められ、最後は土下座して逃走。

■フントラー
憎めない顔をした犬型怪獣。個性豊かなゴッドマン怪獣の中では最も地味な怪獣のひとつで、戦闘力も弱い。

■カッパルゲ
ドルゲ魔人のような名前やルックスに反して、カッパではなくクワガタの化身。ゴッドマンと泥まみれの壮絶な殴り合いを展開した既にゴッドマンスパークで爆死。死後には真っ二つになったクワガタ(本物)が残される・・・。

■バットマン
あのバットマンではなく、東宝の映画『緯度0大作戦』に登場したコウモリ人間が友情出演。ゴッドマンと共に妖しいベッドダンスを披露する。なぜか乳首のアップショットが多い。

■オストタム
ギョロ目でエラの生えた印象的な顔は、ラリー・ブキャナンのゴミ映画『恐怖の洞窟』(1968)に登場する半魚人を思い出させる。背中におっぱいがある。

■テイボラス星人
モグラ獣人とミステラー星人を足して5で割り、水に漬けてふやかしたようなデザインの宇宙人。全力疾走で子供を追いかける登場シーンはトラウマ必至。

■ツノジラス
ゴジラの着ぐるみを改造して角をつけた、ゴッドマンには珍しい正統派怪獣。ゴッドマンスパークが効かない。

■エレファンダー
マンモスの体にゾウの頭、というよりタコの頭。円谷怪獣にもピープロ怪獣にも無い、禍々しくも力強いオーラを放つ、個人的に最も好きなデザインのゴッドマン怪獣だ。

■シラージ
ゴリラの身体に髑髏の頭をつけた、アメリカの50年代B級SF映画のようなナイスセンスの怪獣。おっぱいがある。

■ウルフラー
野生のオオカミ怪獣。さほど強くは無く、ゲジルバと殴り合いの末に尻尾を引っこ抜かれ、赤い屁をこいて絶命。

■ゲジルバ
瞳孔が開きっぱなしのサイコな天狗怪獣。芥川龍之介の「鼻」を髣髴させる風貌の持ち主。ゴッドマン超音波で崖から落下し炎上。

■トリローン
赤い金玉袋みたいな顔をしているオットセイ怪獣。珍しく合成を多く多用したエピソードに登場するものの、たいした活躍も出来ずにゴッドマンスパークで爆死。

■イボギラー
イボだらけの顔をした、日野日出志のマンガのようなトラウマ系怪人。夢オチで終わるため、ゴッドマンとの決着は着かなかった。

■ステゴジラス&アクモン
最終回に登場する、華の無い怪人コンビ。幼女誘拐だけが目的。赤い顔がアクモンで青い顔がステゴジラスで、両名ともゴッドマン超音波で爆死。
毎回5分、1週1話完結形式ながら毎回ただひたすらゴッドマンが怪獣と殴りあうだけで、ストーリー性の無さはウルトラファイトを遥かに凌駕する。2001年にCSのファミリー劇場で再放送された際に、そのあまりのくだらなさ、および無抵抗の怪獣を鈍器やマウントパンチで失神寸前に追い込む残虐シーンの多さが話題となり、ネットを中心にカルト的な人気を博す。特にゴッドマンに登場する、円谷や東宝の正統派怪獣とは似ても似つかない異形の怪獣たちは、パチ怪獣にも似た特有のいかがわしさ、禍々しさを漂わせており、一部の特撮マニアの心を捉えて離さなかった。
こどもの日を祝して、ニコニコ動画への投稿によって今再び人気が高まっているゴッドマンの怪獣怪人たちを一気に紹介してみたい。まつろわぬ異形の怪獣たちの魅力を、ぜひ平成の子供たちにも伝えてほしい。
■キンガー
記念すべき第一回目の敵。紙粘土細工のような造形ながら、これでもゴッドマンの怪獣としては常識的なデザインだ。
■ガバラ
映画『ゴジラの息子』に登場したガバラが、「原爆で巨大化したガマガエル」という設定で登場。バトルの最中に背中のファスナーが全開になる。
■ゴーストン
松井秀喜が妖怪になってメンチを切りまくっているような、異常に悪い人相をした怪獣。最期は水をかけられて溶ける。
■ヤスゴン
子供と遊びたいだけの無垢な等身大怪獣。ツノケラーに襲われて骨折する。武器は放屁。
■ツノケラー
ヤスゴンに暴行を加えるいじめっこ。ツノケラーという名前ながら角は無い。
■ツノシルバー
ベテラン肉体労働者のような風貌のナイスガイ。常に口を開きっぱなし、舌を出しっぱなしで戦う。
■ゴロザウルス
かつてはキングギドラにも勇敢に立ち向かった東宝怪獣。使い古された着ぐるみは既にクタクタで、顎がぐらぐらしており、そこをゴッドマンに執拗に狙われる。
■マダラン
昔の男前っぽい顔をしたカッパ怪獣。巨大な手を闇雲に振り回して戦う。至近距離での非情なゴッドスパークで爆死。
■ギャットラー
どことなく卑猥なたたずまいをした植物怪獣。手元にあるケイブンシャの全怪獣怪人大百科(昭和59年度版)には「人間の水分を全て吸い取ってしまう」と紹介されているが、もちろんそのようなシーンは一切無い。前が見えにくい着ぐるみらしく、動きがおぼつかない。
■カメーバ
『決戦!南海の大怪獣』に登場したカメーバが友情出演。顎が取れてしまっているのが痛々しい。着ぐるみの構造上、派手な動きが出来ないため、亀田大毅の対戦相手のインドネシア選手のようにほとんど手が出ないまま一方的に敗れ去る。
■フォルゴン
この狂気の表情はどうしたことか。狂犬病か。ゴッドマンにマウントパンチでメッタ打ちにされ、首の骨をヘシ折られるという壮絶な最期を遂げる。
■ボルペス
これまた、どことなく卑猥なたたずまいをした怪獣。シンプルなデザインながら、見慣れるとだんだんカッコ良く見えてくる。
■イモゴラス
顔中がカラフルなイボで包まれたジャガイモ怪獣。伝説の前田日明対スーパータイガー戦も顔負けのガチな殴り合いをゴッドマン(の中の人)と展開したことで一躍有名に。
■ブルマン
愛くるしい顔をしたウシ型怪獣。持ち前のナチュラルパワーで果敢に戦うも、動物愛護の精神が微塵も無いゴッドマンに文字通り撲殺される。
■ドンゴラー
もはや怪獣というよりも無表情の肥満児、あるいはハート様。ゴッドマンでしかありえなかったデザインの怪獣のひとつだろう。
■スケルトンマンNo.1、No.2
ショッカー戦闘員のような安いコスチュームながら、身軽ないい動きを見せて楽しませてくれる。金的蹴りや仲間割れなど見せ場も豊富。笑撃的な最期を迎えることで有名。
■サンダ
『サンダ対ガイラ』に登場した善玉怪獣。子供を襲ったわけでもないのにゴッドマンに襲われ、ひたすら逃げるもゴッドマン超音波で絶命。
■ガイラ
『サンダ対ガイラ』に登場した悪玉怪獣。ワイルド&ホームレスな風貌は健在ながら、驚くほど弱い。
■トランカー
オッサンの顔をした史上最悪の人面怪獣。ナベツネがモデルというウワサ有り。バトルの途中で中身の人がいなくなり、マグロ状態になる。
■ホッター
終始暗闇の中で戦うために全貌が分かりづらい、ネズミ系の怪人。後番組の『行け!グリーンマン』にも登場。
■グリーンマスク
白旗を振って降参したと見せかけての不意打ちを得意とするも、ゴッドマンにケツをスパンキングされるなど一方的に攻められ、最後は土下座して逃走。
■フントラー
憎めない顔をした犬型怪獣。個性豊かなゴッドマン怪獣の中では最も地味な怪獣のひとつで、戦闘力も弱い。
■カッパルゲ
ドルゲ魔人のような名前やルックスに反して、カッパではなくクワガタの化身。ゴッドマンと泥まみれの壮絶な殴り合いを展開した既にゴッドマンスパークで爆死。死後には真っ二つになったクワガタ(本物)が残される・・・。
■バットマン
あのバットマンではなく、東宝の映画『緯度0大作戦』に登場したコウモリ人間が友情出演。ゴッドマンと共に妖しいベッドダンスを披露する。なぜか乳首のアップショットが多い。
■オストタム
ギョロ目でエラの生えた印象的な顔は、ラリー・ブキャナンのゴミ映画『恐怖の洞窟』(1968)に登場する半魚人を思い出させる。背中におっぱいがある。
■テイボラス星人
モグラ獣人とミステラー星人を足して5で割り、水に漬けてふやかしたようなデザインの宇宙人。全力疾走で子供を追いかける登場シーンはトラウマ必至。
■ツノジラス
ゴジラの着ぐるみを改造して角をつけた、ゴッドマンには珍しい正統派怪獣。ゴッドマンスパークが効かない。
■エレファンダー
マンモスの体にゾウの頭、というよりタコの頭。円谷怪獣にもピープロ怪獣にも無い、禍々しくも力強いオーラを放つ、個人的に最も好きなデザインのゴッドマン怪獣だ。
■シラージ
ゴリラの身体に髑髏の頭をつけた、アメリカの50年代B級SF映画のようなナイスセンスの怪獣。おっぱいがある。
■ウルフラー
野生のオオカミ怪獣。さほど強くは無く、ゲジルバと殴り合いの末に尻尾を引っこ抜かれ、赤い屁をこいて絶命。
■ゲジルバ
瞳孔が開きっぱなしのサイコな天狗怪獣。芥川龍之介の「鼻」を髣髴させる風貌の持ち主。ゴッドマン超音波で崖から落下し炎上。
■トリローン
赤い金玉袋みたいな顔をしているオットセイ怪獣。珍しく合成を多く多用したエピソードに登場するものの、たいした活躍も出来ずにゴッドマンスパークで爆死。
■イボギラー
イボだらけの顔をした、日野日出志のマンガのようなトラウマ系怪人。夢オチで終わるため、ゴッドマンとの決着は着かなかった。
■ステゴジラス&アクモン
最終回に登場する、華の無い怪人コンビ。幼女誘拐だけが目的。赤い顔がアクモンで青い顔がステゴジラスで、両名ともゴッドマン超音波で爆死。