●AKB勢やグループアイドルが雑誌グラビアを完全に制圧し、恵比寿マスカッツがAV女優とグラビアアイドルの境界線を曖昧にした結果、グラビアアイドルという存在は日本アイドル史から消えてしまうかに思われた。本来であればそこまでしなくていいはずの吉木りさと中村静香が、限界スレスレの過激な露出に挑み、文字通り身体を張ってグラビア界を守り続けたおかげで、なんとか首の皮一枚で繋がっていたけれど、壇蜜という平成の妖怪が現れて全てを燃やし尽くし、グラビアは焼け野原になった。

●焼け野原は再開発可能な更地でもある。いまそこに新たなムーヴメントが生まれた。倉持由香というグラドルが「グラビア界全体を盛り上げて、またグラビアにグラドルがちゃんと載れる時代を復活させたい」という思いから、今年1月に作ったハッシュタグ「#グラドル自画撮り部」。これはセクシーな「自画撮り」オフショット画像をtwitterに積極的にアップロードしようとする活動で、事務所の枠を超えて全てのグラドルに呼びかける形で瞬く間に広まり、国内外の多くのメディアで紹介された。グラドルにとって久々の力強いニュースだ。

●自分は4年前の2010年初頭に、マイナビニュースに寄稿したコラムの中で以下のように書いている。当時夢想したグラビアアイドルのフリーミアムな蜂起がスマホの普及によってようやく実現されて、感慨もひとしおだ。
2010年代のアイドルの可能性。それは「アイドルの無料化」だ。ポテンシャルは高いのに雑誌の休刊ラッシュなどによって活躍の場を与えられていない新人グラビアアイドルは、これからはフリーミアム化の道を選べばいい。名前と公式URLを記入した魅力的な画像をバンバン無料で放出したり、動画サイトでビデオブログを公開したり、無料のライブや撮影会を開催したり、独自のセクシーなiPhoneアプリを無料で配布したりして、まずはリーチを広げるべきだ。利益の回収はその後でいい。
帝国のように膨張を続けるAKB48というアイドル・エコシステムと、それに抗う形で蜂起する新しいフリーミアム・アイドル、その中間で悪戦苦闘する守旧派アイドル。こうした構造で2010年代のアイドル界は当面進むだろう。

●一橋大学教授の阿久津聡は著書『ソーシャルエコノミー 和をしかける経済』の中で、「完成された消費」から「みんなで共に作り・騒ぎ・育て・消費する」形態へのシフトを指摘している。好きな人同士が好きな人同士で共に創造・育成・消費することで得られる一体感=「連帯愛」が消費において重要であるとして、AKBはそうした変化に対応した成功事例として賞賛されている。日々の公演や握手会という「宴」を通してコミュニティの連帯愛を育み、総選挙やじゃんけん大会という「祭り」でエネルギーを爆発させつつ外部のコミュニティの取り込みも図る。その構造が、グラドルの世界には確かに欠けていた。

●握手会システムはもともとグラドルの写真集販売で常態化していたわけで、AKBよりも以前から「会いにいけるアイドル」であったにもかかわらず、グラドルにコミュニティは存在しなかった。あったのは単発のバズだけだった。

●壇蜜をブレイクさせたメディアの一つである『サンデージャポン』は昨年、グラドル再生工場としての機能に自覚的となり、森下悠里、橋本マナミ、太田千晶といったベテランたちを次々と起用した。しかしそこで(特に森下悠里が)行ったことは「ぶっちゃけ」「毒舌」「奇行」という、グラドル凋落の原因となったスキャンダル主義、バズ・マーケティングの反復だ。刹那的なバズを巻き起こすだけならば、グラビアはいつまでも不毛地帯のままだろう。炎上させることで点いた火は、仮にTwitterのトレンドワードとなっても数時間で燃え尽きてしまう。

●「なにかを目指している感じ」が共有されればコミュニティが生まれる。「#グラドル自画撮り部」は、グラドルがもう一度グラビアを飾れる時代を復活させたい、というエモい大義を掲げたことで、単なるフリーミアム活動を超えたコミュニティを発生させることができた。喜びを他の誰かとわかりあう、それだけがこの世の中を熱くする。あとは、この灯された火を燃やし続けて安定させること(=コミュニティの宴を育むこと)、さらには風を呼び込んで火を業火に変えること(=モメンタムな祭りの旗をたてること)が、グラビア復興に向けた真のチャレンジということになる。

●今のところ、AKBの総選挙やアイドルグループの武道館に匹敵する、祭りの旗印がグラドルには存在しない。かつては機能していたミスマガジジンや、今もかろうじて続く日テレジェニックなどは、新人の登竜門的な機能しか果たしておらず、ファンの関与できる範囲も極めて限定的だ。2008年に企画された「日本グラビアアイドル大賞」も、恐らくは事務所の横の連携が取れなかったために、たった二回の開催で尻すぼみに終わった。今後は、事務所やキャリアの違いを超えてグラビア界全体を大きく巻き込み、ファンも共創者となる祭りが出来た時に初めて、グラドルの復興は果たされるだろう。竹下ジャパンが主催する「甘噛みマガジン」のような新感覚の優れたグラビア評が増えることも期待したい。

●こちらからは以上となります。それでは続いて極私的2014年グラビア十天王をお楽しみください。



★高崎聖子

両乳が真夏の入道雲のようにモコッと力強くそびえ立った高気圧ガール。見るからに打たれ強そうな頑強なボディは156cmという数字以上に迫力がある。「グラビア界の救世主」とまでいわれる注目株でありながら、かつてはSKE48のオーディションに落ち、日テレジェニック2013も逃し、直近でもヤングアニマルNEXTグラビアクイーン・バトルで特別賞に留まるなど、不思議とタイトルには縁遠い。今年を飛躍の年にして欲しい。

Takasaki-Seiko4


★佐野ひなこ

天使顔、美巨乳、佐藤寛子ばりのくびれ。グラビアの初期衝動がストレートに体現されている。これはもうセックス・ピストルズ以来の衝撃。デビュー間もないのに既に王者の風格を漂わせ、早くもバラエティ番組で活躍し始めた、2014年の大本命。昨年末にはDQN時代?の写真流出騒動を起こしたけれど、脳内の斎藤環が日本人の9割はヤンキーと囁き続けてくれているから全然気にならない。

Sano-Hinako


★藤森望

軍靴の足音が聞こえる殺伐とした空気の中、現れるべくして現れた久々の癒し系巨乳。ハイジの優しさがたっぷり詰まった白パンの如き肉体と、純朴で透明感あふれる顔立ちは、グラビアアイドル時代の綾瀬はるかを彷彿させる。もしかしたら大化けするかもしれないダークホース的存在。

Fujimori-Nozomi


★倉持由香

98cmの堂々たるヒップをさまざまなコスチュームに包んで自撮りし、時報がわりにtwitterでアップし続けるという、世界的にも希な「尻職人」。衣装プロデュースに”うしじまいい肉”を迎えることでビジュアルと思想が先鋭化され、「#グラビア自画撮り部」を発足させたことで尻上がりに注目を集めている。まさにマーベラス・オブ・ザ・ケツ。現在のグラビア・シーン最重要人物のひとり。

Kuramochi-Yuka


★ヴァネッサ・パン

台湾から日本のグラビア界に進出してきたGカップ・コスプレイヤー。エキゾチックで大人びた風貌とパンパンに張りつめた巨弾乳のコントラストが素晴らしく、露出の高いコスプレ系グラビアを得意とする。自身の会社を複数経営するビジネスウーマンとしての顔も持ち、インリンのようなアクティビストとしてグラビア外での活躍も期待できそうだ。

Vanessa-Pan


★穂川果音

気象予報士と秘書検定準一級の資格を持つ知性派で、一見アダルトな雰囲気を漂わせていながら、実は特撮系トークイベントに出演するほどのヲタ気質。twitterのプロフィールも「 はじめみゃして⊂((・x・))⊃穂川果音だにょ( ´ ▽ ` )ノ気象予報士アイドル兼にゃんこだょ⊂((・x・))⊃」と少し・不思議系。早くネオヒルズ族になってこんな女性を私設秘書にして膝の上に乗せて仮面ライダーの話とかしたい。

Hokawa-Kanon3


★副島美咲

壇蜜の画像を集めていたらロバート秋山が出てきて、もう秋山にしか見えなくなった。絶対に許さない。絶対にだ。それはそうと、壇蜜のそっくりさんとして「小蜜」の芸名で活動する副島美咲は、実は壇蜜よりも高身長でスタイルも良いのでおすすめです。

Komitsu


★西崎莉麻

元プロ野球選手の娘だけあって、非常に恵まれたフィジカルの持ち主。こういう肉体を見ると「むちむちぷりんたまご責め」というフレーズが思い浮かんでしまう長年の奇病を治したい。ヤングマガジンが積極的に推している割にはブレイクしきれていないという印象があるので、こういう人こそtwitterを始めて#グラビア自画撮り部を活用するべきだろう。 

Nishizaki-Rima



★おのののか

東京ドームで「美人過ぎるビール売り子」として注目を浴び、2013年にグラビアデビューを果たした、名門プラチナムプロダクションの新兵器。声に出して読みたいグラドル。乳はバランスよく膨らんだアダムスキー型円盤美乳で、すらりと伸びた手足によく似合う。「あざとくない芹那」というポジションを獲得しそうだ。

Ono-Nonoka


★ケイト・アプトン

2011年から2年連続で米「Sports Illustrated」誌水着特集号の表紙に抜擢されるという快挙を成し遂げた人気モデル。ダイエットをしないと公言し、アメリカで「ぽっちゃりブーム」を巻き起こすも、最近の写真を見ると意外にぽっちゃりしていない。昭和のボンドガールを彷彿させるゴージャス感で、捕虜になってもいいレベル。今年は日本の男性誌でグラビアが見たい。

kate-upton




グラビアアイドル鎮魂歌 〜吉木りさという光、壇蜜という影〜
2010年グラビアアイドル ベスト10
2009年グラビアアイドル ベスト10
2008年グラビアアイドル ベスト10
2006年グラビアアイドル ベスト10
2005年グラビアアイドル・ベスト10