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1982年に巻き起こった『ET』ブームは、一昨年の妖怪ウォッチブームくらい凄かった。デパートの玩具売り場から駄菓子屋まで、店頭はETグッズで埋め尽くされ、たいしてかわいくもないET人形が何種類も作られてバカ売れした。

空前のETブームにあやかって、当然のようにパチET人形も大量に発生。台湾で作られたこのET人形はそのなかのひとつで、背中に電池が仕込んであり、指先と両目が光るようになっている。光るギミックのあるソフトビニール人形は当時としては大変珍しく、全体的な造形バランスも優れていて、現在に至る台湾の技術力の高さが垣間見える。

ETブームは、まるで妖怪ウォッチ・ブームのように短期間で収束し、店頭では余ったET人形がただ同然でたたき売られた。熱が冷めてみたら、こんな不細工な人形を買う理由なんて消えていたのだ。ET人形製造のために仕入れた素材が大量に余ってしまったため、のちに台湾ではこの茶色いビニールと光るギミックを使った奇妙なパチ怪獣人形が生み出されることになる。