インサイター

insight : the ability to understand and realize what people or situations are really like

パチもの

夏のパチ怪獣まつり2017 #12 「Space Friend(パチET)」

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spacefriend


1982年に巻き起こった『ET』ブームは、一昨年の妖怪ウォッチブームくらい凄かった。デパートの玩具売り場から駄菓子屋まで、店頭はETグッズで埋め尽くされ、たいしてかわいくもないET人形が何種類も作られてバカ売れした。

空前のETブームにあやかって、当然のようにパチET人形も大量に発生。台湾で作られたこのET人形はそのなかのひとつで、背中に電池が仕込んであり、指先と両目が光るようになっている。光るギミックのあるソフトビニール人形は当時としては大変珍しく、全体的な造形バランスも優れていて、現在に至る台湾の技術力の高さが垣間見える。

ETブームは、まるで妖怪ウォッチ・ブームのように短期間で収束し、店頭では余ったET人形がただ同然でたたき売られた。熱が冷めてみたら、こんな不細工な人形を買う理由なんて消えていたのだ。ET人形製造のために仕入れた素材が大量に余ってしまったため、のちに台湾ではこの茶色いビニールと光るギミックを使った奇妙なパチ怪獣人形が生み出されることになる。

夏のパチ怪獣まつり2017 #11 「帰って来たパラシュート怪獣」

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kaettekitakaijyu2


「帰って来たパラシュート怪獣」というネーミングがシュール。たぶん一度は撃退した怪獣たちが、宇宙人による再生手術を受け、円盤に乗せられてパラシュートで再来襲した、という状況なんだと思う。

「パラシュート」は昭和の駄菓子屋の定番玩具で、もともとは兵隊フィギュアで作られていた。これはそのバリエーション。

子供の頃にこういうパラシュート駄玩具で遊んだことがあり、上空に思い切り投げると、意外とちゃんとゆらゆら落ちてくるものだったという記憶がある。こんなものでもなんとなく楽しいと思えたあの頃。

夏のパチ怪獣まつり2017 #10 「帰って来た怪獣」

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kaettekitakaijyu


これは比較的ポピュラーなミニパチ怪獣で、いまでもデッドストックが発見されることがあるので、かなりの数が出回っていたはず。5体セットとバラ売りの両方があったけれど、セット売りはジェリービーンズのようにカラフルで華やか。この写真のセットではザラブ星人とアメゴンのパチものが確認できる。

「帰って来た怪獣」というヘッダータイトルなので、たぶん『帰ってきたウルトラマン』放映当時、1971年の第二次怪獣ブームの頃に発売されたものだろう。ヘッダーの絵がイキっていて素晴らしいし、よく見ると「帰」「来」という漢字も独特のデザイン処理をされていてかっこいい。

夏のパチ怪獣まつり2017 #9 「仮面三輪車」

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kamensanrinsha


ヒーローやスーパーロボットが三輪車に乗った玩具が、1970年代を通してひとつのジャンルを築いていた。当時自分が持っていた記憶はないけれど、かなりの種類が発売されていたらしい。三輪車って、子供からみても幼稚っぽいモチーフなので、ターゲットはかなり低い年齢層に限定されていたはず。第二次ベビーブームで幼児の数が多かった時代ならではのジャンル玩具といえる。

ヒーロー三輪車のパチものであるこの「仮面三輪車」は、箱絵はミラーマン的なのに実際の人形はシルバー仮面的というゆるさが魅力。シルバー仮面であれば額にあたる部分を、箱絵に無理やり合わせたのかゴーグルに見立てているため、かなり滑稽な表情になってしまっている。

夏のパチ怪獣まつり2017 #8 「パチカネゴン指人形」

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kanegon

「よい子のおもちゃ」と書かれたタグで売られていた、真っ赤なカネゴンの指人形。よく見るろ目と目の間に細い角が一本生えている。実はこれ、大里玩具が正規版権を取得して発売していたカネゴン指人形をそのままコピーして角だけつけて別物を装うという、直球ど真ん中のパチもの。大里玩具の指人形のコピー品は、カネゴンのほかにネロンガとテレスドンの存在が確認されている。

コピーとはいえ、大里玩具版はマルサンのカネゴンに合わせて青い成型色だったので、この赤いパチカネゴンは結構個性的に見える。駄菓子屋の店頭などで目立っていたのでは。

夏のパチ怪獣まつり2017 #7 「マルサン指人形セット」

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marusan


「マルサンのウルトラ怪獣シリーズ」の指人形は、個別販売だけでなく、このような5体入りのセット販売もされていた。5体の組み合わせパターンがどれくらい存在したのかは謎。この袋の中では、向かって左端に入っている<爆弾テロリスト>ことウルトラサターンのレア度が高い。

ウルトラサターンは、シリーズ中のメインヒーローであるウルトラエースのわき役的な位置づけだったので、ウルトラサターンの指人形があるならウルトラエースの指人形も存在したはず。でも今のところ目撃例は聞いたことがない。たぶん企画会議とか商品戦略とかまったく無いまま、現場が行き当たらりばったりで商品開発していたんだと思う。

夏のパチ怪獣まつり2017 #6 「エレックス 指人形」

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elex


ウルトラセブンの人気怪獣エレキングのパチもの。オリジナルに目と口を付けただけでこうも凡庸な怪獣になろうとは。エレキングがいかに優れたデザインだったか、エレックスを通して改めて分かる。

夏のパチ怪獣まつり2017 #5 「トルトス海人 指人形」

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torutosu


マルサンのオリジナル怪獣は、おしなべて子供の落書き感が強く、このトルトス海人も商業商品とは思えない適当なデザインで憎めない。イソギンチャクを頭に見立てて目と鼻を付け、クワガタみたいな角を適当に生やし、手をカニのはさみにするという、思いつきにまかせた初期衝動のコラージュ仕事。結果的に何にも似ていない、不思議な怪獣だ。

夏のパチ怪獣まつり2017 #4 「バロン 指人形」

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baron


双頭の火炎怪獣「バロン」の指人形。パチ怪獣とはいえ、元ネタになる怪獣は特に思い当たらず、たぶんケルベロスをイメージしてデザインされたと思う。

バロンはスタンダードサイズだと四つん這いで野暮ったいけれど、この指人形とミドルサイズでは二本足歩行の怪獣としてアレンジされていて凛々しい感じがする。四つん這いの怪獣人形は総じて人気が無かったはずなので(四つ足歩行の怪獣でかっこいいソフビ人形はドドンゴくらいしかなかったのでは)、バロンのスタンダードサイズも直立で出してほしかった。

夏のパチ怪獣まつり2017 #3 「パレール星人 指人形」

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pareru


『キャプテンウルトラ』に登場する金属人間メタリノームをパチったといわれる、マルサンのパレール星人。頭を割られてザクザクに裂けたようなバッドテイストなのに、不思議と「アメリカ人が考えた宇宙人」っぽい本物感も漂わせている。

指人形はいろんな色のバリエーションが存在するので、みつけるとつい買い集めてしまう。
Profile
真実一郎
心に茨を持つリーマン。吐き気がするほどロマンチスト。好きな言葉は「巨悪も美女も眠らせない!」。

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