インサイター

insight : the ability to understand and realize what people or situations are really like

デスパレートな妻たち

ドラマ『四つの嘘』は意外な良作か?

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『デスパレートな妻たち』の日本版といえるドラマ『四つの嘘』(テレ朝)が意外に面白い。「物語冒頭で死ぬ主婦によるナレーション」「それぞれに秘密を持つ主婦仲間」「コメディとサスペンスのブレンド」と、かなり露骨にデス妻のエッセンスを無断借用しつつ、上手い具合に次の展開を期待させるストーリー作りに成功している(寺島しのぶに接近するイケメン家庭教師は悪人フラグ立ちまくり)。視聴率も直近で8.1%→9.2%→10.8%と低空飛行ながら上昇気味。今後もF2層と主婦を中心にコアな支持者が増えそうだ。いまさらだけど高島礼子って美人なんだな。

このドラマの最大の弱点は、本家デス妻の最大の魅力でもあるファッション性がバッサリと抜け落ちていること。そのせいで地味で貧乏臭いムードが漂っていて華が無い。著名なスタイリストをつけて適度な御伽話感を纏ったほうが高視聴率が望めたのでは?



『デスパレートな妻たち』はなぜ日本でヒットしなかったのか

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アメリカで驚異的な視聴率を記録し、社会現象にまでなった大人気ドラマ『デスパレートな妻たち』。日本での第一シーズンの放映は先日終了したものの、アメリカでの人気に反してほとんど話題になることはなかった。何故? コメント欄で通りすがりさんが次のように分析してくれた。

1 放送チャンネルや時間の選定、宣伝の不足などNHK側のミス
2 そもそも日本の妻たちはこういうドラマはピンと来なかった
3 負け犬のパワーが日本ではまだ強く、編集者などの
  リアル負け犬さんたちがデス妻を流行へと導かなかった
4 萬田の声

4はもう認めざるを得ない。3の「マスコミ女性=負け犬が主婦ドラマに関心が無かった」というのもあるかもしれない。アメリカの某主婦向け雑誌の日本版が日本で売れなかったのは、編集長が負け犬で主婦ニーズが分からなかったから、という話もあるくらいだし。でも2の「日本ではウケない内容」という指摘は当たっていないと思う。僕のアルファブロガー「片付けられない主婦の片付かない日常」は、毎週欠かさず見て楽しんでくれていたようだから。あの面白さは先進国の成熟社会に普遍的なものだと思うんだな。

たぶん一番の失敗要因は1の「NHK」だろう。NHKが放映権を取得した時点で、日本でのデス妻の失敗は決まっていた。なぜならデス妻は反社会的ドラマだから。毎週のようにセミヌードが披露され、ストーリーも不倫や自殺や殺人や同性愛といったタブーの全部盛り。アメリカですら放映反対運動やスポンサー降板騒動があったほどだ。ただでさえ世間の目が厳しくなっている最近のNHK。デス妻があまり話題になってしまうと、不謹慎だタブーだブタだと新たな抗議の対象になりかねない、でもいい作品だし、出来るだけPRせずにこっそりと放映しておこうか・・・そんなNHKの保守性が、デス妻の認知を低いままにとどめてしまったのでは。

第二シーズンはTBSあたりで見たいなあ。金曜10時か日曜9時に放映すれば、視聴率15%は軽く超えると思うんだけど。

今夜の『デスパレートな妻たち』

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今夜放映される『デスパレートな妻たち』の第8話は面白いので、これまで見てなかった人も試しに見てみるといいよ。以前書いた紹介文を以下にコピペしておきます。


一見平穏な郊外主婦の内幕をユーモアとサスペンスを交えて赤裸々に描くドラマ展開はツインピークス以来の面白さ。特に第8話は屈指の傑作だった。悪ガキ兄弟の子育てに悩んでノイローゼ状態に陥った元キャリアウーマンのリネットが、騒ぎ続ける息子たちがつけたラジオから呑気に鳴り響くハーパース・ビザールの1967年の代表曲「フィーリング・グルーヴィ」に耐え切れずに絶叫、ヒステリックにキッチン用具を投げつけていると、第1話でピストル自殺した友人主婦メアリーアリスが窓の外に現れ、慈悲深く微笑みながらリネットにピストルを差し出す。曲だけが鳴りひびく中でリネットはピストルを手に取り、こめかみにあてて。。。ラストで泣けた。

『デスパレートな妻たち』になれなかった『恋する時間』

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TBSの日曜9時ドラマ『恋する時間』の視聴率は第一話13.3%、第二話11.2%と低迷し、早くも失敗が確定した模様。

アメリカで同じ日曜9時枠で大ヒットしている『デスパレートな妻たち』にインスパイヤされて、30-40代主婦をターゲットにした作品を目指したんだろうけれど、完全なリサーチ不足。デス妻の人気要因となっている<謎>と<お色気>と<ファッション>と<笑い>と<泣き>の、そのどれもが欠けている。こんなカロリーオフの昼ドラみたいな薄口不倫ドラマ、日曜のファミリータイムに流しても支持はされないだろう。

というわけで、今期のお勧めドラマは日テレ『野ブタ。をプロデュース』だ。<謎>と<笑い>と<泣き>がある。先週の第三話の水準を維持すれば、『木更津キャッツアイ』を超えて00年代を代表する青春ドラマになるかもしれない。

「デスパレートな妻たち」がCMに登場

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いよいよ今月から日本でも放映が始まるABCの大ヒットTVドラマ『デスパレートな妻たち』。アメリカでの人気は依然として衰えていないらしく、第二シーズン放映開始に合わせてドラマの登場人物たちが次々と広告キャラクターに起用されている。7UP PLUSの最新CMにはブリー(カタブツ主婦)とエディ(ビッチ)が登場。広告として面白くは無いけれど、こんなCMでもこの2人が出ていれば成立してしまうほど、アメリカでは「デスパレートな妻たち」のキャラが浸透しているということか。
http://www.7up.com/(7UP PLUSをクリックするとCMが視聴可能)

デスパレートな7UP

"Desperate Housewives"がBS2で放映決定

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「デスパレートな妻たち」NHK衛星第2 9月28日から毎週水曜日・後10:00〜
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/toptalk/soukyoku/s0507.html

YAMDAS現更新履歴で知った。「デスパレートな妻たち」っていうタイトルはずいぶん中途半端な翻訳だけど、Desperateが流行語になってしまっているのでヘタに翻訳できなかったんだろう。でもこれでやっと負け犬ブームが終わって主婦ブームがきますよ奥さん!

Desperate Housewives

強まる専業主婦願望

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「女子大生中心に強まる専業主婦願望」日本経済新聞(夕刊)2005年5月10日

「データから読み取れるのは、高まるキャリア志向の一方で、専業主婦志向も台頭しているという二極化だ。家族社会学が専門の山田昌弘東京学芸大教授は「ここ五、六年で従来、キャリアを目指す女子学生が多かった大学でも専業主婦願望が強まり始めた」とみている。」(中略)「労働時間が長くなりバリバリ仕事をするのは大変なうえ報われない、というイメージが強まっているのが一因」と山田教授は考える。」

「「昨今の『負け犬』論争が追い打ちをかけた」と精神科医の香山リカさんは指摘する。実際、先のA子さんやB子さんも「負け犬」という言葉がメディアをにぎわすようになってから一層、「早く結婚し、家庭に入るのが幸せでは、と考えるようになった」と打ち明ける。」


キャリア志向は依然として多数派なんだけど、こうしてみると酒井順子の『負け犬の遠吠え』は結局彼女の意志とは真逆に機能してしまったということなんだな。独身でも生きやすくなるための開き直りキーワードとして「負け犬」を開発したのに、蔑称になってしまったという。

まあ主婦の自己犠牲的ネガティブ・イメージが薄らいだのはいいことだとは思う。主婦ブーム前夜という感じだ。乙葉と竹内結子の主婦化は同世代の若い女性にどんなインパクトを与えるんだろう。とりあえず眞鍋かおりは当面独身キャリアを貫くとのこと。
http://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/2005/05/post_efa9.html

Desperate White House Wife

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ブッシュ米大統領の早寝にローラ夫人「不満」爆発!
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_05/t2005050228.html
9時には寝てる米大統領・ローラ夫人が不満“暴露”
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20050502DXKB008002.html

ホワイトハウス記者団主催の夕食会で、ブッシュ大統領のローラ夫人が早く寝てしまう夫への不満を暴露。曰く「9時には寝息が聞こえる。私は(人気テレビドラマ)“やけっぱちの妻たち”をリン・チェイニー(副大統領夫人)と一緒に見る。これが典型的なホワイトハウスの夜」。この自虐ネタが大受けし、ローラ夫人の株は更に上がったらしい。

“やけっぱちの妻たち”というのはもちろん僕が以前から騒いでいる"Desperate Housewives"のこと。アメリカの有力紙はこぞって"Desperate White House Wife"という見出しでこのスピーチを報じている。

ただし、実はローラ夫人はこのドラマを見たことが無く、このスピーチはスピーチライターが書いたものだとニューヨークタイムズ紙は暴露している。"Desperate Housewives"にハマっているのはブッシュの娘姉妹のほうで、彼女たちはこれから母にDVDで第一シーズンを全部見せようと計画しているとのこと。

日本の政治家も、もっとこういう気の利いたスピーチライターをつければいいのに。

Desperate Housewives

なぜトイレットペーパーに香りや模様がついているのか

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トイレットペーパー戦線異常あり
http://d.hatena.ne.jp/cowardape/20050305

これは僕も疑問に思っていたことなので面白かった。メーカーと流通の都合だったんだな。

「愛と孤独、そして笑い」

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愛と孤独、そして笑い東京現代美術館で開催されている女性アーティスト展「愛と孤独、そして笑い」に行ってきた。平凡な専業主婦が突然踊り狂ったあと自殺する、という岡田裕子の「SINGIN' IN THE PAIN」がお目当てだったんだけど、期待したほどの衝撃は無かったな。でもまあコミカルで面白い。岡田裕子本人が演じる主婦が妙にかわいかった。

この作品は2004年に作られているから、主婦の自殺シーンから始まるアメリカの人気ドラマ『デスパレート・ハウスワイヴズ』と完全にシンクロしている。岡田裕子の夫の会田誠が昨年11月にNYのジャパン・ソサエティ講演会に参加しているので、彼が渡米時にあのドラマを見たとしたら、制作時期次第ではネタ元にしている可能性もある。

『デスパレート・ハウスワイヴズ』の日本放映がいよいよ今年末からに決定したみたいだし、郊外主婦を描いたエンターテイメントへの注目は確実に高まるね。


「岡田裕子の新作映像<SINGIN' IN THE PAIN>(2004年)は主婦の自殺がテーマである。「主婦、H子がおりました。奥様はごく普通の学校を出、ごく普通の恋愛をし、ごく普通の結婚をしました。ごく普通のSEX、ごく普通に出産をし、普通に子を育て、普通に買い物をし、普通に料理を作る、でも・・・奥様は・・・」。主人公の「普通の主婦」は、平凡な生活を幸せそうに送りながら、あるとき突然家の外に走り出し、「雨に歌えば」にあわせて狂ったように踊り、そしてまた家にとって返して、そのまま包丁を自分の腹部に突き刺して自殺してしまう。それが突飛なストーリーに思えないのは、1970年代の前半にピークに達した核家族のモデル・ケース、すなわちサラリーマンの夫に専業主婦の妻、子供二人という核家族、性別役割分業の上に成立した家族のあり方が、幸せの構図であるよりもむしろ、いまや問題の核心であると認識されざるを得ない現実が進行しているからだろう。」
「愛と孤独、そして笑い---シビアな<今>を生きるために」笠原美智子

「愛と孤独、そして笑い」@東京現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan_h16-06.htm

MOTアニュアル2005 「愛と孤独、そして笑い」
http://www.fujitv.co.jp/events/art-net/go/153.html

岡田裕子の、ぶっ壊れる主婦と妊娠する男
http://jet.rocket3.net/review/427aitokodoku/427aitokodoku.htm
Profile
真実一郎
心に茨を持つリーマン。吐き気がするほどロマンチスト。好きな言葉は「巨悪も美女も眠らせない!」。

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