インサイター

insight : the ability to understand and realize what people or situations are really like

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『モテキ』番外編のエロ袋とじフォトマンガがフライデーに掲載される

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イブニングに連載されている傑作青春漫画『モテキ』(久保ミツロウ)のスピンオフストーリーが現在発売中のフライデーに掲載されている。AV女優のヌードがメインの袋とじ企画になっていて、ちょっとしたエロ漫画状態。原作で描かれる女性たちが奇跡のようにカワイイだけに、この企画ももうちょっとキュートな女優を起用していれば。。。

講談社は確信犯的に『モテキ』を草食系男子ブームと結びつけることで売り出そうとしている。実際に売れてしかるべき作品なのでマーケティング的にはそれでいいんだけれど、『モテキ』の魅力は草食系や非モテ云々などという次元を軽く超えている。<他者>と関わるコミュニケーション能力の問題を、男の側からも女の側からもここまで洞察深く表現出来ていて、しかもヘビーなのに笑えるというコンテンツは、ちょっと他に見当たらない。


モテキ (1) (イブニングKC)モテキ (1) (イブニングKC)
著者:久保 ミツロウ
販売元:講談社
発売日:2009-03-23
おすすめ度:4.0
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R25と私 〜『「R25」のつくりかた』藤井大輔

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「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)
著者:藤井 大輔
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2009-02
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2004年の3月に、「R25」というフリーペーパーの創刊準備号を自分のホームページで好意的に紹介したことがある(当時はまだブログじゃなかった)。

 好き嫌いは別として、これはなかなか出来がいい。あっさり薄味ながらスキが無い。扱うネタは芸能、映画、音楽、書籍から政治、経済、ビジネスまで浅いなりに幅広く、デザインも丁寧に作られていて読みやすい。一読した印象は『サイゾー』に近いけれどサブカル臭は抑え気味で、ひねくれていない。例えば第3号の目玉、高橋がなりインタビューは、既に他誌で語られている内容が多く鮮度に欠けるとはいえ、ターゲットに対するストレートなエールになっている。

 団塊ジュニア男性をターゲットとした「普通の」雑誌で成功した例は少ない。そういう意味ではこれは朝日新聞が数年前に発行して失敗し、二ヶ月で廃刊させた団塊ジュニア向けタブロイド誌『セブン』に対するリクルートからの回答、といったところか。この出来だったら、駅に置かれていたら僕は毎週手にとって読むと思う。

ほどなくして、R25の編集長を名乗る人物から「ホームページを読んだ、一度会って話を聞きたい」という旨のメールがきた。それが藤井大輔さんだった。どうやらもともと僕のホームページの読者だったらしい。面白そうなので会ってみたら、これがもうこちらの思考を全て先回りして読み取ってしまっているような人物で、僕が適当に提案するようなアイディアはすべて事前に検証済み。その検証の仕方も非常に丁寧で、通常の調査会社の調査では発見できないようなホンネまで掴んでいる。こういう人が本気で作っているのなら本創刊しても成功するんだろうな、と思った。

そんな藤井さんが語りおこした著書『「R25」のつくりかた』は、20−30代サラリーマンが何を考え何を求めているかを易しく解説した「現代若者論」であり、いかにして定性調査でホンネを引き出すかを具体的に教えてくれる「インサイトの指南書」であり、魅力的なブランドを作るためのヒントに満ちた「新商品開発のバイブル」でもある。

帰宅途中の電車内で週刊現代や日刊ゲンダイを読む団塊サラリーマンとは明らかに異なるゼロ年代のサラリーマンを、R25は東京圏に出現させた。でも最近なぜか、R25を手にするよりも週刊現代を買ってしまうことのほうが増えたのは、自分が年をとったせいなのか、それとも滅びゆく種に対する惜別の念ゆえなのか。それとも只野仁が連載されているせいなのか。



モバイルブロスに書いてます

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テレビブロス公式ケータイサイト「モバイルブロス」に月イチでコラムを連載しています。

11月4日よりサービスをスタートしたモバイルブロス、現在はiモードのユーザーのみ閲覧可能で、auとSoftBankについては11月中に公開予定とのこと。iモードでは以下の要領で閲覧が可能です。

iMenu→メニューリスト→TV/ラジオ/雑誌→雑誌→モバイルブロス

無料で読めるコンテンツもたくさんありますが、僕のコラム「メディア秘宝館」は有料会員向け(月額210円)のコンテンツです。僕以外はみうらじゅん、峰なゆか、谷村美月など有名人のコラムばかりなので、興味のある方は有料コンテンツ「大コラム」でご覧ください。ちなみに今月はグラビアアイドルの終焉について書きました。


「無極化する世界」

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10月5日の朝日新聞朝刊一面に掲載された船橋洋一氏(朝日新聞主筆)による論評「無極化する世界」は、これからの世界の行方が上手くまとまっていて面白かったけれど、<無極化(Nonpolarity)>という概念はもともとリチャード・N・ハースがフォーリン・アフェアーズで発表したものなので、出典は書いたほうがいいんじゃないかなと思った。

朝日新聞のスポーツ新聞化

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昨日の朝日新聞朝刊にパチンコメーカーの4ページカラー広告が大々的に掲載されているのを見て、朝日新聞の窮状をビンビン感じた。

ヤンキー文化としてのケータイ小説論  『ケータイ小説的。 "再ヤンキー化"時代の少女たち』速水健朗

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ケータイ小説と浜崎あゆみの共通点をズバズバ指摘する序盤から、ファスト風土化した郊外とケータイ小説の接点を『ティーンズロード』のバックナンバーを紐解きながらヤンキー文化に求める中盤、そして携帯の登場が恋愛の形を変えた可能性を指摘する終盤、さらにはヤンキー文化という被差別文化の開放を高らかに謳うあとがきに至るまで、著者の前著『自分探しがとまらない』の消化不良を解消する良作。回想とDVと自殺と妊娠を盛り込んだ長澤まさみの『ラスト・フレンズ』の意外な人気は、この本を読めば納得できる(あれは「ケータイ小説的。」なドラマだったわけだ)。

ただし、書籍としては編集がまだ不十分だと思う。「後で述べる」的な表記がやたらと多いのは読みづらいし、最後のまとめ(第四章)も前半の浜崎論やヤンキー論とのつながりが薄くてもったいない。「"再ヤンキー化"時代」という副題も、「再」と「化」を同時につけることで直感的にわかりにくいキーワードになってしまっている。もっといいタイトルがあったはずだ。

次回作はベテランのやり手編集者と組んだ仕事を見てみたい。

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち速水健朗

今週のネット探偵団

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テレビブロス「ネット探偵団」の取材を受けた際に、AV女優の峰なゆかのブログが面白い、と担当者に薦めておいたら、さっそく今週のネット探偵団に彼女のインタビューが掲載されていた。僕もインタビューしたかったな。

ブロス

テレビブロスで紹介されました

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一週間隠していたけれど、現在発売中の『テレビブロス』の「ネット探偵団」というコーナーでインサイターが紹介されてます(あの川崎和哉氏にインタビューを受けました)。でも読んだあとでこのコメント欄に「キモイ」とか書くなよ。絶対書くなよ!

テレビブロス

THE NIKKEI MAGAZINEが変わった

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石鍋仁美タンのコラム「パノラマ消費考現学」だけは毎回確実に面白い、日経新聞についてくるフリーペーパー「THE NIKKEI MAGAZINE」が、今月から「BRUTUS」みたいな特集主義雑誌にガラッと模様替えしていた。編集長が変わったみたいで、すごく良くなっている。でも仁美タンの連載が終わっていたのでススムちゃん大ショック。

小学館『サブラ』がリニューアルして月刊誌に

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小学館の『サブラ(sabra)』が、いつの間にかリニューアルして隔週刊から月刊になっていた。数年前まではたまに買っていたけれど、最近はもうほとんど買わなくなっていて、サブプライムローンという文字を新聞で見るときだけ稀に思い出すような存在だったサブラ。とにかくグラビアが低刺激でかつページ数が少なく、グラビア以外の記事も自分の趣味とは違うので、買う理由が無かった。

今回のリニューアルは、恐らく販売部数の低下を食い止めるためだろう。久々に買ってみたら、随分とグラビアページが増えたという印象を受ける。試しに今年唯一買ったリニューアル前のサブラ(2007年5月10日号、川村ゆきえが表紙)と比較してみると、水着orセクシーグラビアのページ数は、リニューアル前は全140ページ中40ページ(水着率28.6%)。リニューアル後は全172ページ中63ページ(水着率36.6%)。確実に水着率アップ。意識的に外した女子レスリング吉田沙保里のグラビア3ページを加えると更にアップする。リニューアルした表紙には「NO GIRLS NO LIFE」と書かれているので、おそらくそういう方針なんだろう。

しかしながら、このリニューアル号も今ひとつしっくりこない。グラビアもカルチャー紹介も相変わらず低刺激過ぎる。仮にもあの『GORO』の流れを組む「カルチャーマガジン」なのに、時代の流行や風俗を切り取っている熱気が感じられない。このままだと前途は多難だ。

個人的に、熱を感じない最大の理由のひとつは渡辺達生の撮影するグラビアだと思っている。この超ベテランカメラマンのグラビアからは全くフェロモンが漂ってこない。どんなにエロいグラビアアイドルでもお上品な水彩画のようになってしまう。女汁がほとばしるような、今の読者が喜ぶエロを引き出そうという気持ちがもう無いんだと思う。

『GORO』の黄金期を担った伝説の大御所を、勇気を持って切り捨て、これからの時代を作る若く瑞々しい才能を多く起用する、そのときこそがサブラの本当のリニューアルだろう。応援しています。

サブラ
Profile
真実一郎
心に茨を持つリーマン。吐き気がするほどロマンチスト。好きな言葉は「巨悪も美女も眠らせない!」。

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