お節の準備に掛かっていらっしゃる方も多いかと思います。 この時期は普段学校や会社にいっている家族も揃いますので、主婦は普段より忙しかったり(汗)。 私の主人やV君のようにお手伝いには興味のない皆様にはお昼など外で済ませてもらって、午前中の集中力のある時間に手間の掛かるごまめや飾包丁を入れるお煮しめ、出汁巻きなどを作っておくと後が楽です。 出汁もたっぷりとひいて準備を。

基本は三種とお雑煮ですから、予定が押した場合はここだけを抑えて。
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ごまめはフライパンで弱火で気長に炒ります。 パリッとするまで頭を落とさないように丁寧に。 お節作りは大抵、何種類かを平行に作っていきますので、弱火で気長に炒るのが安全です。 うっかりしても焦がしにくいので。 お酒、お砂糖、お醤油の飴を絡めて、お正月用には5つくらいずつまとめておくと盛り付けが楽です。 これはベーキングシートで、このままくるりと巻いて冷蔵庫に。
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胡麻はオーブンで軽く炒って粗ずりにして薄口、濃口醤油半々で衣を作ります。
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さっと茹でたごぼうを熱いうちに和えて叩きごぼうの完成。
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数の子は早めに準備を。 塩出しに丸一日掛かりますので。 塩数の子を水に浸けて冷蔵庫へ入れて塩出しします。 薄皮を綺麗に外して、酒とお醤油を煮立てた地に鰹節を加えて出汁醤油にしてからお酒でさっと洗った数の子を漬け込みます。
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これで三種。 後はお雑煮の準備さえしておけば形は整います。 

後はその年の都合に応じた品数を。
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黒豆。 
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出汁巻きは色目の地味なお節の中に綺麗な黄色が入って華やかになります。
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これだけは我が家のフラットなストーブトップでは焼き難いので、卓上ガスコンロで・・・(汗)。
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簀で巻いて準備を。
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海老の旨煮も色彩の助けになります。
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お節は基本、お酒に合うように出来ていますので、合いの手になる膾はさっぱりとして美味しいです。
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コツはニンジンは大根の1割かそれ以下でも。 その方が仕上がりの品が良いです。 
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塩で水気を抜いてから米酢、出汁、柚子の果汁の地に漬け込みます。
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お正月にやはり欲しくなるのはお煮しめですが、これが一番大変。 時間のない場合は筑前煮に。 余裕のある場合は炊き合わせにすると盛り付けがしやすく、彩りが明るくなります。 お煮しめの材料は関東の一般的なお雑煮の材料と掛かりますので一緒に準備を。
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最初に干し椎茸と昆布で出汁をたっぷりとひきます。 これに薄口醤油、塩、酒、みりんで味を調整して材料を炊いていきます。 椎茸は戻して煮含めに。
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にんじん。 包丁だけでも梅型が作れますが、これは型を買って抜いた方が早いです。 余裕があればねじり梅など。
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水煮の筍の含め煮。
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蓮根は最初にごま油で軽く炒めつけてから出汁で煮含めます。 
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ごぼうも同じように。 油でアクが抑えられますので。 全体にコクもつきます。
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我が家はこの他に鴨ロースを。
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お酒好きな家族でしたら、これにイクラなど添えても。 市販の塩イクラにお酒とお醤油を加えて味を調えます。 

我が家では栗きんとんは長野の恵那すやの栗餡の美味しいのを送ってもらっています。 さらに余裕があれば昆布巻きくらい。 大晦日にさやいんげんや三つ葉など青味の野菜の準備、かまぼこなどに包丁を入れるなど最後の仕上げを。

気分的には28日、29日で大体のお料理を済ませてしまうと楽です。 残り二日でテーブルや食器の準備、室礼の準備など。 普段はのどかな私の生活ですが、12月から新年は労働月間(笑)。