キャベツに詰め物をした料理というのは起源が深そうです。 ローマ帝国時代から東欧・ロシアに伝わって、日本でも家庭料理に定着していますね。 トルコやマケドニアではお米を巻いて煮込んだものを冷菜として頂くお料理もあります。

全世界的には”巻き”ですが、フランス風だけは葉に詰め物を塗りつけて重ね合わせていくというスタイル、使うキャベツもサヴォイ・キャベツ、葉が柔らかく縮れた縮緬キャベツです。 ソースにも色々な種類がありますが、トマトソースで煮込むと軽い、春らしいお味になります。 
DSC_0590
今日は子牛の挽肉ですが、牛と豚の合挽きでも。 トロントの方でしたら子牛はスーパーで手に入りますので、ぜひ子牛で。 スープが上品に仕上がりますので。 最初に塩だけで練って粘りを出します。
DSC_0591
繋ぎに卵、牛乳で湿らせたパン粉、パセリとニンニクのみじん切り、胡椒。 
DSC_0592
茎から外した縮緬キャベツにスタッフィングを塗ってこれを重ねていきます。 最初の葉は丸めて。
DSC_0593
キャベツ型にまとまったら紐を掛けて、後は煮込むだけ。 私はこちらの方がロールキャベツよりも手間が掛からない気はします。
DSC_0594
鍋底に玉ねぎの薄切りと人参の輪切り。 白ワイン、トマトの素漉し、少々の水も加えて煮えがつきましたら蓋を掛けて弱火で煮込みます。 煮汁で埋まりませんので、キャベツの上下を途中返して。
DSC_0595
酸味が強ければお砂糖をほんの少し、塩気を整えてバターをひとかけら落として出来上がりです! ここにクリームを加える方法もありますね。
DSC_0597
夏向きにはさっぱりトマトソースが美味しいかと思います。