June 09, 2011

SOCRATE Drame Symphonique


SOCRATE


(商品リンク無し)

SOCRATE Drame Symphonique



ソクラテスの楽譜。SERENISSIMA MUSICから出版(輸入版)。

交響的ドラマ ソクラテスはサティ自身の手によりピアノ版とオーケストラ版が作られた。当楽譜はそのピアノ版。アルキビアデス, ソクラテス, ファエドルス, パイドンの4人の男性の役を全て女声が担当する。ソクラテスの肖像, イリソスの岸辺, ソクラテスの死の3部からなり、計30分程度。

「ソクラテスの肖像」はアルキビアデスの語りに対し、ソクラテスが一言応える。「イリソスの岸辺」はソクラテスとファエドルスの対話、「ソクラテスの死」はパイドンの語りとなっている。曲中の歌詞は原作通りすべて仏語で書かれているが、巻末に英訳がまとめて掲載されており、資料として貴重。

大方のサティの曲同様、表現云々を抜きにして指の開きや移動についてのみを考慮した演奏難易度は高くは無い。ただ、根本的な問題が他にある。この曲を「誰とどこで演奏するか」である。必要とする楽器はピアノのみだが、フランス語の女声4名が必要。(ただし、2名以上が同時に発声する部分はないため、声色を変えるなりすれば、それ未満の人数でも可能か?) 30分以上と長い曲であることも敷居を上げており、この曲の人気の無さと相まって、実演にこぎつけるのは困難であろう。

日本でこの楽譜が購入され、実際に演奏された回数はどの程度であろうか。そんなことに思いを馳せつつ、譜面を眺めながらCDを聴く。そのためだけに購入するのも悪くはないのかもしれない。


inubuyo at 19:13│Comments(0)TrackBack(0) 楽譜 

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