2007年08月13日

若冲とその時代4

昨日(8/12)千葉市美術館に『若冲とその時代』展を見に行きました。僕が千葉市美術館を訪れたのは今回が二度目でして、以前訪れた時の感想はこちらです。

僕が日本画に興味を持って美術館・博物館巡りを始めてからまだ2年も経っていませんが、若冲と江戸時代の絵画という組み合わせの展覧会は今までいくつも見てきました。元々僕は近世の日本画が好きなのでそういった展覧会には必ず足を運ぶことにしていますが、今回も若冲と江戸絵画の組み合わせと聞いてこの展覧会には大いなる期待をしていたのでした。

会場について驚いたのはその観覧料の安さです。大人でたったの200円でした。同時開催されていた『都市のフランス 自然のイギリス』展の方は大人800円でしたが、日本画にしか興味のない僕にはどうしてこんなに安いの?と思ってしまうほどの値段でした。ただ僕にとっては千葉に行くまでの交通費が結構かかったりしたのですけどね。

さて展示作品についてですが、会場に着くと最初に若冲のこの作品が出迎えてくれました。
20070813_3




















伊藤若冲筆『鸚鵡図』です。千葉市美がこの絵を所有していることは以前から知っていましたが、いきなりこの絵が出迎えてくれるとは思ってもみませんでした。ただぼくにとってはそれほどいいと思える作品では無かったです。若冲はこの他にもこちらにあるように同じ画題の『鸚鵡図』をいくつか描いているようですね。

この絵を見たあとは『第1部 若冲の時代 みやこの画家たち』ということで円山応挙、呉春、長澤蘆雪、松村景文、池大雅、岸駒、曾我蕭白などの作品がお目見えします。

そんな作品の中で今回一番気に入った作品は長澤蘆雪筆『花鳥蟲獣図巻』でした。
20070813_1(部分)






20070813_2(部分)





この絵は過去に何度も見ていまして、以前はこちらのように最初に登場するかわいい子犬にばかり目を奪われていたのですが、今回は上の場面のようなスズメなどの鳥にばかり目が行ってしまいました。

というのも今回この作品は図巻本体とガラスケースのガラスとの距離が本当に短くて、この図巻の手前数センチまで近づいて見ることができたのです。そうなると鳥を描くのに使っている毛描きの部分のまさに毛一本一本まで肉眼でじっくりと見ることができて、今回あらためて蘆雪の緻密な毛描きのすごさが分かりました。

このコーナーでは他には応挙の『群鳥・別離・鯉図』なども良かったです。

次のコーナーは『第2部 若冲の時代のハイカラ趣味 南蘋派の画家たち』ということで沈南蘋、宋紫石、岡本秋暉などの作品がありました。このコーナーで気に入った作品には伝沈南蘋『鶴鹿図』がありました。また岡本秋暉という画家を今回初めて知ったのも収穫の一つでした。

そして最後がこの展覧会の目玉である『第3部 そして若冲 色に酔い墨に浸る』のコーナーです。ここではこちらで書いたように以前から見たいと思っていた伊藤若冲筆『海老図』がありました。
20070813_4






























ご覧の通りどこからどう見ても海老です(笑)。

このコーナーで気に入った作品には他に若冲筆『旭日松鶴図』などもありました。このコーナーはテーマにもあるように墨画あり彩色画ありのいろいろな若冲の作品が楽しめて良かったです。

この展覧会は展覧会名からすると若冲がメインのように感じられるかもしれませんが、大作はないにしても若冲以外にもなかなかいい江戸の絵画が見られる展覧会なので僕としてはその辺もおすすめの展覧会だと思いました。

もし今すぐ日本画が欲しくなったらこちらから検索できます

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

livedoor プロフィール
カテゴリ別