こんばんは。京咲CP好き、いぬもにです。

原作からの燃料が少ないので、どうしてもネタが被りやすい京咲SS。

実は、先にブログで発表されている沙樂さんの「」と
かなりネタが被ってしまってます。

沙樂さんに相談しまして、「ネタが被っていてもOKですよー」と有難い言葉を
頂きましたので、京咲SS載せちゃいます!

ほら、実写化や本編の回想が本格的に始まったら、過去話が出てきて
「いやー、考えていたあの話がお蔵入りになったわー」というのも悲しいですし・・・


ということでー。

「ノーマルCPなんてSOA!」とか、「京咲とか有り得ないじぇえ!」という方は
回れ右してくださいねー。


 
【京咲SS】須賀京太郎の独白


俺が清澄高校に進学した理由は単純だ。
宮永咲が清澄の高校案内を見ていたからだ。


宮永とはクラスが違うから、学校見学に行くまでは一度も話したことはなかった。 
でも、何故か気になる存在だった。いつでも楽しそうに分厚い本を読書する姿。
難解そうな本を微笑みさえ浮かべて読む姿は、ハンドボールの練習に苦しんでいた
俺には新鮮だった。


ハンドボールの優秀選手として、スポーツ推薦もあったが、全国大会を目指すどころか、
推薦があった強豪校ではレギュラーも危うい実力だと自分でわかっていた。
何より、決勝戦が終わってから、ハンドボールへの情熱はすっかり冷めていた。


宮永がハンドボール部がない清澄高校の受験案内を熱心に眺めていたのを偶然
発見したのは、運命だと思った。


清澄高校は、通っている中学よりも少し遠いこともあり、受験を希望するのは宮永と俺の
二人だけなのも良かった。
とにかく、高校でハンドボール関連も含めて、全てをリセットしたかった。

俺と宮永は、学校見学や願書提出で顔を合わせるうちに、話すようになった。



宮永がハンドボールについて話し掛けてきたのは、たった一度だけ

「ハンドボール部は決勝戦まで進んで大活躍だったね」

だ。
全校応援だったから、宮永も試合を見ていたらしい。
その時の俺の返事が

「まあな」 

と気の抜けたもので、何かを察したのだろう。二度と、ハンドボールについて
話さなくなった。
代わりに、

「体験ランチ、楽しみだね。たくさんあるから選ぶのに悩みそうだよ」
「ランチ美味しかった!」
「レディースランチは女子だけ食べられてずるい? 須賀君は男の子だから仕方ないよ」 
「清澄は図書室の蔵書数が長野県一位でね。すっごく楽しみなんだ!」
「お互いに入学できるといいよね。学力は問題ないから、きっと、大丈夫だよね」

 と、ハイテンション気味に清澄のことばかり話すようになった。



ただ、ある時、ボソッと

「清澄を目指すのが須賀君だけで良かったよ。高校で自分をリセットしたかったから」 

と呟いた。

ああ、宮永もリセットしたかったのか。 

「俺もだよ」

つい、心のうちにとどめる筈の言葉を出してしまった。
一瞬だけ、ビックリした顔をした宮永は

「なんだ、須賀君も同じだったんだ。ふふっ、ビックリした」

なんて、最高の笑顔で答えてくるから。本気で惚れてしまった。

普段は微笑み状態のままで、表情が読めないくせに。
俺は、いつも読んでいる分厚い本に勝ったのか?とか、思ってしまうだろうが。 
 

互いに高校でリセットしたいことを知ってからは、意気投合した。
宮永とは正反対のタイプだと思っていたが、意外と似たもの同志だったらしい。



そういえば、宮永がボソっと呟いたのは、もう一回あった。

「須賀君はうちの火事のことを詮索しないから、本当に助かるよ」

「まあ、それはお互い様だろう?俺も宮永が部活のことを聞かなくて助かってるから」

宮永の頭をポンと叩いて答える。
人づてに、宮永の家が全焼したことは聞いていたが、本人が話さない限りは黙ってる方が
いい。誰にだって、話したくないことがあるのだから。

「もうっ、気安く頭を叩かないでよー。でも、有難うね」

だから、軽くふくれながら、笑顔を見せるのは反則だ!ますます、惚れるだろうが!



それから、宮永に告白する勇気がないまま、受験、合格発表と時が流れていった。

合格発表の時には、咲、京ちゃんと呼び合う仲に進展した。
というか、名前呼びにさせた。

高校に入学してからの予防線だ。
合格発表の時に初めて知ったが、咲は、意外と人気者だった。


「何で、宮永と同じ高校を選んでるんだよ。いいよなあ」
「ちっくしょ・・・、俺も成績が良かったら清澄を目指したぜ」
「あー、高校でも宮永を見られるのかよ。爆発しろっ!」

合格発表の時は「おめでとう」は全くなく、嫉妬されまくった程だ。
 

確かに咲は、いつもニコニコしていて穏やかな上に、小動物のような可愛さがある。
微笑みながら小首をかしげて話を聞いてくれたら、惚れるもんなあ。わかる。

が。

好きになった咲を誰かにやすやすと渡したくないからな。
こんな俺の思惑を咲は知らない。
だから、無邪気に笑顔で言えるのだろう。

「高校に入学してからも、よろしくね、京ちゃん!」

自分で提案しておいて何だが。名前呼びは破壊力が大きすぎる。
しばらく、悶絶する日々が続きそうだ。
でも、咲から「京ちゃん」と呼ばれるのは幸せだ。
ハンドボールでゴールを決めた時よりもずっと。


<カン>


お粗末さまでした。


ここまで読んでくださり有難うございました。感謝のぺっこりん!