こんばんは。いぬもにです。

先日のSS「吉川優子の独白」の続きを
書きました。

よろしかったら、どうぞ~。

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【響け!SS】「中川夏紀の告白」


夏紀「馬鹿だねぇ」

優子「何よ」

夏紀「高坂さんが「はい、わかりました」
って下手に吹く訳ないじゃん。そんなこと
したら、余計に荒れてたよ」

優子「わかってるわよ。アンタみたいに
割り切れなかったのよ…」

夏紀「割り切れたフリをしただけだよ。
黄前ちゃん、真っ青な顔しててさ、見てられ
なかったからね…」

優子「あの図太い黄前が?」

夏紀「失礼だなあ。黄前ちゃんは繊細な子
だよ。それに、黄前ちゃんの方が私よりも
ずっと上手くて努力してたし。
まともに、練習てしなかった私が落ちるのは
当たり前だったんだよ」

優子「でも」

夏紀「じゃあ、アンタが慰めてくれる?」

優子「え?」

夏紀「ほんとは、落ちてすっごく悔しい。私も
コンクールに出たかった。皆の練習を音楽室
の外から聞く度に落ちたって実感する。本当、
音楽室でアンタ達と一緒に演奏したかった」

優子「なつき?」

夏紀「発表後は隣で黄前ちゃんが震えてるのが
見なくてもわかったし、チームもなかでも、
しのぶや加藤が泣きそうになってるのを慰める
側になったし。私の悔しさを受け止めてくれる
人が誰もいないんだよ。あすか先輩に言った
ところで笑われる。友恵が羨ましいよ。
香織先輩は受け止めてくれるから」

優子「うん。香織先輩はマジエンジェルだし」

夏紀「でしょ。でも、他パートの私には、
マジエンジェルじゃないんだよね。だから、
アンタが受け止めてよ…」

優子「いいわよ」

夏紀「有難うね…」

優子「ん」

夏紀「はぁあ。聞いてもらったら、
スッキリしたわ。本当に有難う。優子」

優子「立ち直り早っ」

夏紀「たぶん、香織先輩もさ、アンタが先輩の
分まで泣いたり怒ったりしてくれて救われたと
思うよ」

優子「でも、二度としないでって怒られた」

夏紀「そりゃあ、影で不正を働いて嬉しいとか
堂々と言えないよ。先輩だからね」

優子「そう?」

夏紀「ん。香織先輩は最後までアンタが味方で
いてくれたのは何よりも嬉しかったと思う。
親身になって慰めてもらった私にはわかるよ」

優子「まさか、慰めてもらう本当の目的って」

夏紀「別に。ただ、アンタなら私の悔しさを
正面から受け止めてくれるって思っただけ。
傷心の私にアンタを慰める余裕なんかないよ」

優子「じゃあ、傷心の夏紀ちゃんにシェイクを
奢ってあげましょうか?」

夏紀「マジ?じゃあ、Lサイズにしよっかなあ。
あと、ポテトもつけよう」

優子「奢るのはシェイクだけ!」

夏紀「ケチ」

優子「最初からシェイクって言ってるでしょ」

夏紀「冗談だよ。有難うね」

優子「もう!」

<Fin.>


では、ここまで読んで下さり有難うございました。感謝のぺっこりん!