こんばんは。いぬもにです。

北宇治はじめ公立高校の卒業式は
3月1日らしいのですが。

1年以上書いてきて、やっと完成させた
SSを発表する機会を失うのも切ないので
アップしちゃいますねー。


では、どうぞ~
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【響け!SS】「お揃いなかよしかわ」

何故か、アイツとお揃いになることが多い。

例えば、Tシャツ。

同じメーカーので心臓がとまりそうになった。
色とデザインが違うから同じメーカーのだと
気付いたのはアイツだけだったけど。

他にも、色違いのシャーペン、色違いの
お弁当箱、挙げるとキリがない。

好きな色と趣味は全く違うから、同じもので
お揃いになるのは食べ物ぐらいだけど。

「そう言えば、コロッケパンを奪い合ったな」

あの時は、梨子がアイツにコロッケパンを
渡して、これでって決着つけたんだっけ。

あれからも、アイツと私はコロッケパンを
よく買っている。

幸い、一つしかなくて奪い合いになったのは、
入部した日だけだ。


そんなアイツと同じ物がお揃いになった。

緑のスカーフ。

アイツは香織先輩から、私はあすか先輩の。

「まさか、貰えるとは思わなかったよなあ」

誰もいない音楽室でひとりごちた。

あすか先輩のスカーフは 黄前ちゃんが
貰うと思っていた。あすか先輩は誰よりも
黄前ちゃんを可愛がっていたから。

「香織先輩のスカーフ貰えると思わなかっだ」

アイツが号泣しながら、音楽室に入ってくる。

今、呟いたのと全く同じ内容を言っていて
吹きそうになる。

いやいや、香織先輩はアンタ以外の誰に渡す?
アンタ以外に渡したら、血の海を見るような
ものだし。

それに、香織先輩が後輩をちゃん付けで
呼んでたのはアイツだけなんだから。

何で、そこに気が付かないかなあ。


「何で、アンタが緑の!
まあ、あすか先輩もアンタに渡すわよね」

「梨子とか黄前ちゃんの可能性はない訳?」

「ないない。あすか先輩、意外とアンタを
頼ってたし」

『優子ちゃんのブレーキ役頼むわ。夏紀しか
出来ないから』 

確かに、副部長任命時にそう言われたけど。
でも、コイツから言われると悪い気はしない。

「有難うね」

「べ、別に!あーあ、アンタと完全に
お揃いの物を持つとはねー」

「私は優子ちゃんとお揃いで嬉しいけど?」

上手く本心を隠せてるだろうか。思いっきり、
茶化したのは成功しているだろうか…

「ゲェッ。優子ちゃんとか気持ち悪い」

成功したようだ。

コイツと初めての完全にお揃いの物が、先輩達
からのお下がりなのも嬉しい。

にやけそうな顔を隠したくて、コイツのリボンを
ツンツン引っ張った。

希美だけでなく、何でも一生懸命になれる
コイツにも憧れていたことを話すのは、
まだ先にしようと思いながら。

<Fin.>


では、ここまで読んで下さり有難うございました。感謝のぺっこりん!