「犬人間ニョンズって赤裸々〜!」
「犬人間ニョンズっておっぴろげ〜!」
みたいなテンション感。伝わるでしょうか。
先月のライブ会場にて何の告知もないまま突然ライブハウスに張り出されたこちらのチラシ。

※SNSより拝借いたしました。写真に納めてくれてありがとう。
この日のライブ以降、SNSではもちろんのことライブ会場でもこれに言及することはせず、いったいあれどうなったポヨ?となっているファンの方々の顔が浮かびます。
元来、自分の感覚として、なにかを発表するにあたり「SNSで言わなきゃいけない」なんてことは全くなく、そもそも我々みたいなモンが襟を正してかしこまってなにかを発表する、なんてことがそもそも烏滸がましいとまで思うわけでして、「SNSやホームページで言う=公式発表」となりかねない風潮に首を傾げたまま一石を投じるわけでもなく、ただなんとなくしっくりこないナァ。という感覚で今日まで過ごしてきました。思い返せばメンバーの加入や脱退も「ライブで言うた」で済ませてきた過去もあったような気がします。(これは決して適当でええやん!ってわけではなく、その時その時の最大値を考えて選んできた結果、こうなってる、ということは言わせてください)
じゃあこのブログはなんなの?って話になってきますが、つまるところ今回の最大値はこれだったわけです。このチラシの存在を知らない人も多くいるでしょうし、いったいなにがどうなってこうなって、今何してて、今後どうなるんか、って話をしていきたいと思います。ポジティブな内容からネガティブなものまで幅広く取り揃えております。どうぞごゆっくりご覧ください。
時計はすこし戻り、あれは年が明けた頃だったでしょうか。
メンバー脱退以降(もう2年も前の話なんですね)、サムライロックフェスは根性で続けてきたものの、思うようなバンド活動ができず(思い通りにできたことあるか?と言われるとまあそれもないんですが)しっかりフラストレーションも溜まり、音楽的にも納得のいかないことが増えてきて、いよいよしびれをきらしたぼくがたっかんを呼び出し、
「やるのかやらんのか、はっきりしよう。別に辞めなくてもいい、このメンバーで音楽するのおもろいから。でもそれなら頑張ってるフリするのやめよ。趣味って言お。」
要約すると、このようなことをたっかんに伝えました。
普段は冗談しか言わないぼくがジョークではない真面目な話をすると彼はいつも「まあそう言うしかないよなぁ」みたいな顔をします。小癪な。
きっといつか来てくれなくなると思うんです。いまライブに来てくれる人たちも、いつか飽きると思うんです。どこぞの誰か知らない人をファンにするために音楽してません。なにかを捕まえる為に音楽してません。今、犬人間ニョンズを好きだと言ってくれる人がちゃんとめちゃくちゃ楽しくて、その結果としてファンが増えるなら万々歳。まずは最前列を納得させてから。話はそれから。どれだけ初見の人がたくさんいるライブであっても、話はそれから。
バンドを楽しくやる、ってのはヘラヘラ適当にやることではなくて、ものすごいめんどくさくてしんどい思いをしても目の前の「犬人間ニョンズ好きな人」が楽しんでくれていることが最低条件ではないだろうか。だってお客さん0人だったらライブしても楽しくないもん。1人でも居れば話は変わります。だから、「のんびり趣味でやる」のもバンドのテンション感としてそれが正解なら止めないけど、いつか、いつか全部終わっちゃうかもしれんなぁ。おもしろくなくなるんじゃないかなぁ。そんな話もしました。
まあいきなり言われても、いきなりでもないけど、難しいか。いちど持ち帰ろう、ということになり、その日は解散。雨が少しだけ降っている堀川通、信号は赤。
なにかワクワクできること(この表現はあまり好きではないのですが)、ないかなあ。バンドのモチベーションになること。音楽をやるってことに理由なんていらないはずだけども、バンドという集合体がそれを欲しているのなら、なにか考えるべきではないか。人間が集まってやることですから、「Aだと思う人」と「Aだと思う人」が合わさってもその答えはAになるとは限らず、BでもCでもない「⭐︎」が集合体の正解になったりするものです。
その結果、導き出された結論が、「全国流通挑戦中、だワン」でした。
バンドを組んで13年、CDを全国流通させるってことに興味がなかったわけではなく(厳密には「田中になっちまえ」がロッキンオンジャパンのコンピレーションアルバムに収録され、全国流通されてます/廃番)、ただ自分たちの活動を鑑みた時に全国流通しないほうが「お得」である、という状況が続いていたため、選択肢としてはあったものの、これまでミニアルバムが5枚、シングルは何枚だろ、タイミングやチャンスはありましたが、選んでやってきませんでした。(めちゃくちゃ単純に言うと、バンドのお金回りを見た時に、ストレートに売上が自分たちに入ってくる環境が、それなりな本数のライブをしていた以前の犬人間ニョンズには適していたのです。そのライブの出演費とCDの売上で次の町に行って、その次もそうで、みたいな感じです。)
ただ今回、いまの皆の生活(ぼくはまあヒマなんですが)を考えたとき、以前のようなライブ本数は現状難しく、それなら舞台の上じゃなくて水面の下で動いてみようか、かつ自分たちのCDがCDショップに置かれる、という事実に実際のところワクワクする心もあり、「全国流通挑戦中だワン」はどうだろう。とたっかんにボールを投げてみました。
ここまでは良かった。たっかんも賛同し、ではなにからやろう、これやらなきゃな、あれもやらなきゃな、と凪のようだったバンドに久しぶりに風が吹いて、それが船だとするならば大海原にプカプカ浮かんでいたのがどこかの大陸に向かって進み始めたわけです。
そんな最中、たっかんから提案がありました。
「おれ(たっかん)が全部やるから、たくろーは音楽に集中してくれ」
これはねぇ、もう男のフンドシなわけです。いままでのバンドの運営形態といえば、ぼくがだいたいのことをやり、キミタチは音楽をしてなさい。あとはまかせろ。だりぃ。みたいな形だったのですが、足りない頭で色々考えたのでしょう、(たっかんを悪く言うような言葉が散見されますが、前提といてぼくは彼が好きです。誤解なきよう。誤解してくれてもとくに問題もありませんが。)バンドとしての100点を考えたときに、ぼくに何もさせない、というのが結果として良い形になる、というのが彼の提案の本筋で、たくろーに音楽に集中させてあげたい、曲を作る時間をあげたい、その内容はそれはもうぼくからすると嬉しくて、ほんまにやれんのけ?と思いながらも、男がやると決めたフンドシを巻き直すほど野暮なことはなく、「音楽」以外の全てをまかせる形で1月の末には様々な試みが始まりました。

友達に頼んで発表のためのポスターの撮影をしたり。

こんなレコードもつくりました。(撮影用、中身は段ボールです)

この写真は切り抜いてぼくの持っているレコードにちょこんと乗る予定でした。
彼の頭はフル回転し、ツメの甘い部分はありながらも、ものすごく頑張っていたんだと思います。動画編集を覚えてTikTokをはじめてみたり、インスタグラムへの投稿、ポスターの作成、ホームページの更新。怒涛の日々を送っていたことでしょう。
しかし、残念なことに継戦能力がありませんでした。
例えるなら一撃はでかいけど継続率が低いパチンコ台。ポケモンカードで言うならヨルノズクの宝石探しで盤面は仕上がったものの、後半失速する宝石サザンドラ。
SNSでの発表スケジュールが間に合わず、現場だけでも!とライブ会場にポスターを貼ってみたものの、その後も動けない。グッズロックされてんのけ。
度重なるミーティング時間を費やした結果、もう無茶苦茶なんですが、これは無理や!となりました。彼はキャパシティを見誤っていたようです。薄々気づいてはいました。
その後も二転三転して、どうにかこの形で(運営形態は変えつつ)継戦する方法を模索しましたが、結論から言うと全部もとに戻すことに。頑張りたい。でもできない。では形を変えよう。牛歩よりも遅い、「スタートに戻る」です。
犬人間ニョンズのバンド運営形態-決定版-
たっかん→ギター弾いとけ
しゅん→ベース弾いとけ
とくら→あとぜんぶ
自分のキャパシティを考えたときに、当初予定していた「全国流通挑戦中だワン。」はひとまず頓挫。すんません。階段飛ばしすぎました。飛ばすほうが楽。一段ずつ登るほうが大変。けれどもそこは頑張ります。ちょっとまずは音楽をやります。たくさんスタジオに入ります。みんなでたくさん練習します。サポートメンバーも増えます。5月には東京でライブを。6月には大阪でライブを。全国流通はしませんがCDはつくってもいいかもしれん。
まだまだ書きたかったんですが、リハーサルがはじまるのでひとまずこのへんで。今日は寝屋川VINTAGEでライブです。犬人間ニョンズを好きでいてくれてありがとう。

