いまやメイドだヨドバシだと、すっかり様相を変えつつある秋葉原。選択肢が少なかった飲食関係も、新しい店が続々オープンして、逆に選択肢がありすぎて、なんだかなーという気がしないでもない。勢いでオサレな店作りすぎだよ、ホント。
すっかりオヤジな気分で気落ちしつつ、昭和通を越えるとアキバが秋葉原へと雰囲気も一変。
神田佐久間町や神田和泉町界隈は、昔ながらの町工場や問屋が残る、秋葉原の良心ともいえる風情のあるエリア。古い飲み屋も多く、新しい店にしても、そば専門の飲み屋や焼酎居酒屋など、なかなか気の利いた店が多い。
22時を過ぎ、友人と待ち合わせ迷わずに足を向けたのが、今回のお店「俵や」。以前一度来たことがあるのだが、なかなか美味しく飲ませていただいたので、つい再訪してしまった。
ガラガラと引き戸を開けると、狭い間口からは想像できないゆったりとした店内。手前に4人掛けのテーブル席が4卓と、奥に10人程度掛けられるカウンターがあり、カウンターと厨房の仕切りには煮物や魚の煮付けの入った大皿が並んでいる。
テーブル席に腰を落ち着け、飲み物を注文。この店はサワー類はすべて250円。けっこう濃い目なので、かなりのお得感がある。
いらっしゃーい」とニコニコしながら注文取りや配膳をこなす、御年70歳のおじちゃんがこれまた明るく愉快で話好き。かな〜り和む。
経木に書かれたお品書きから、新じゃがのそぼろ煮と、おじちゃんオススメの”へんなコロッケ”を注文。
和気あいあいとお通しのほうれん草をつまみつつ、2杯目のレモンハイを頼もうかというところで、食べ物が到着。

「うわー、なんだこれー」コロッケのビジュアルに友人共々驚いていると、「変でしょー(笑)」とおじちゃんがうれしそうに笑う。油揚げを裏返して、その中にジャガイモを入れて揚げた代物なのだが、コレが全然油っこくなくておいしい。そのうえ、中のジャガイモにはたっぷりの明太子が混ぜてあり、味付けも絶妙。変だけど、これなら変でいいや〜。
新じゃがの鳥そぼろ煮も、ほどよいとろみがつけられていて、ホッとするおふくろの味。やや濃い味なのが酒の肴にちょうどよい。量がたっぷりなのもうれしい。

「調子よくお酒をおかわりしていると、おじちゃんがサービスで筍とがんもの煮物を出してくれた。さらにおじちゃんもお酒のおかわり(笑)。連れて行った友人がヨドバシ関係の人間だったこともあり、おじちゃんも興味津々らしく妙に話が弾んだ。まったーりと楽しく飲み食いしているうちに「看板ですよー」と、調理担当のご長男に窘められる。いやはや気が付けば午前様だ。
味よし、人よし、雰囲気よしと、アキバじゃない頃の秋葉原に出会いたい方は是非。
俵や
東京都千代田区神田佐久間町2-11
03-3864-7868
煮付けや揚げ物、焼き物などメニューも豊富でどれも手作り。値段は300円から500円程度。料理を作っている長男さんもハンサムで、こちらもまた愉快な方です。お昼は500円ランチをやっているそうです。また歩いて数分の神田和泉町にも支店があります(弟さんのお店)。
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