2006年03月24日

「台湾庶民の味は中毒性高し」ひげちょうるうろうはん@渋谷

ヒゲ張ルーロー飯人にはそれぞれ、時々無性に食いたくなる一品というのがある。それはチェーン店の牛丼だったり、ジャンクなハンバーガーだったり、はたまたラーメン二郎だったりと。B級ならB級なほど、その欲求は強かったりするから不思議なものだ。
俺の場合、一度食べたくなるとどうしようもなくなるのが、ルーロー飯という台湾の丼ものだったりする。それもルーロー飯なら何でもいいわけではなく、”ひげちょうるうろうはん”のルーロー飯でなくてはだめなのだ。そして今日も突然の欲求に逆らえずに、めんどくさい街・渋谷へと繰り出してしまったわけである。
スクランブル交差点の人の波を掻き分け、道玄坂をひたすら登る。マークシティーの出口の角で左に折れ、細い下り坂を下りていく。
待ち構えるは、横分けでニッコリ微笑むヒゲ男の黄色い看板。彼こそが、店の名前になっている、”ヒゲ張”ことヒゲの張さんである。
張さんに軽く会釈して店内へと滑り込む。看板の黄色とうって変わっての赤い内装の道(TAO)カラーな店内は、奥にキッチンがあり、客席はテーブル席4卓と4人ほど掛けられるカウンターがある。おまけにマンガや文庫本まで用意してあるので、ひとり客にも優しい。
ひげちょう丼
まずはヒゲ欲を満たすべく、肉や野菜や玉子や、いろいろ載ってるひげちょう丼(700円)をガッツリ喰らうことにする。
口の広い丼には、ご飯の上に野菜にスネ肉、煮玉子、そして中央にトロリとルーローがかけてある。コイツのために渋谷くんだりまで来たわけだ。
さて、ご飯と共に一口。
うーん。旨い。ルックスはなんか茶色くてドロドロしてて、まったく冴えないのに、なぜにお前は旨いのか? 

見た目は豚挽き肉の甘辛煮といった風だが、あまりお目にかからない豚のホホ肉を長時間かけて煮込んだものらしく、角煮などの脂のように舌で潰せる柔らかな食感。普通の豚挽き肉のようなポロポロした歯応えはまったくない。ゼラチン質が豊富なのか、脂身然としながらクドさはなく、コクはあるが、さっぱりしている。
醤油や砂糖の甘辛い味付けに、キツめに効かせた八角が香る。
味の構成は非常に単純なのだが、これがご飯との相性が本当によすぎて泣きそうになる。味付けと食感どちらが欠けても、この後引く旨さは成立しないだろう。恐ろしい男だぜ、ヒゲ張。
さてルーロー切れも何とか治まったので、他の具の紹介をば。
野菜:青菜とモヤシとキャベツ。うん、茹でてあるね。肉ばかりじゃいかんからよい配慮です。
煮玉子:味はかなりしっかりついてる。で、かなり固い。全体がハードボイルド。台湾では煮玉子は固ければ固いほど喜ばれるそうで。黄身の味が凝縮してて旨い。
スネ肉:甘辛く煮付けてある。元々、脂身がなく固い筋肉の部位なので噛むと繊維に沿ってほどける。かなり煮込んであるというのに、ちゃんと歯応えがあって肉の味がする。旨い。

初ヒゲ張の際には、いろいろ載ってるし、ボリュームもそれなりにあるので、とりあえずひげちょう丼食っとけばいいかも。

ルーロー飯バラ肉(三層肉)左が普通のルーロー飯。右はバラ肉煮。これに小鉢がついて750円(ひげちょうお肉セット)。ちなみに他の種類の肉もチョイス可能だ。
ひげちょう丼食ったばかりだが、あれは食事で、これはつまみというか。まあ、ビール頼んじゃったし。
ひげちょう丼は旨いのだが、ひとつ不満がある。ルーローとはきっても切れぬパートナーが丼には入ってないのだ。それは台湾のたくわん。ルーロー飯の茶碗にチョコンと添えられてる、この黄色いのが、やたら甘くて、妙に化学の味がしてルーローにえらく合う。ルーロー一口、たくわんパリッ。ってのがものすごく重要。
豚バラ肉の煮込みは、肉の部分よりプルプルとした皮を食べて欲しい。沖縄のラフティや中華の東坡肉でも分かるように、角煮といったら皮付きが旨い。単品で420円とお手頃なのでちょいとつまむのにちょうどいい。

7〜8年前、移転前の渋谷店で初めて出会い、その後、新宿店に通い、巣鴨店でまったりし、ヒルズ店でルーローのみ5人前テイクアウトしたりと、ヒゲ張を愛しすぎている男としては、新宿店・巣鴨店の閉店はかなり痛かった。
都内でテイクアウトを除いて店内で食える店は、ここ渋谷店だけなので、ぜひともココだけはがんばって欲しいところだ。

ひげちょうるうろうはん・渋谷店
東京都渋谷区道玄坂1-17-10 第2宝ビル1F
03-5428-0686
11:30〜23:00
http://www.higecho.com/index.html

テイクアウトメニュー(セットで700円程度)も充実しているので、これからのシーズン、屋外で食べるというのもオススメ。おつまみも豊富なので、飲みにも利用可。鶏ムネ肉に甘辛ダレを絡めたジーロー飯も人気。
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