もり ゆみさんのblogに「ノラネコの言い分」という記事が書かれています。

ノラネコ、いわゆる「地域猫」の視点で人間を見た…先日アップした「犬の十戒」と似た感じの記事です。

地域猫にエサをあげちゃいけませんとか、捕獲して殺してしまえ、とか。
猫の嫌いな人にはそういう意見を持っている方もいるようですが、極端な話し、「オレ、あいつの事嫌いだから殺しちゃえ」というのと同じ事なのではないか、なんて思ったりもします。

ご存じの方も多いかと思いますが、昨日ある事件が起きました。
ここでは事件の概要をお伝えする目的ですので、転載元の毎日新聞WEB版の記事から固有名詞を伏せた状態に改変して掲示します。

殺人:「野良猫に餌やらないで」注意した隣人刺殺 70歳容疑者逮捕−−千葉
 ◇10匹集まりフン害も

 27日午後●時●分ごろ千葉県の住宅街で「女性が刺されて路上で倒れている」と付近住民から110番があった。県警●●署員が駆け付けたところ、自宅そばで無職、●●子さん(64)が血を流して倒れていた。隣に住む無職、容疑者(70)が包丁(刃渡り約26センチ)を持って傍らに立っており、同署は殺人未遂と銃刀法違反容疑の現行犯で逮捕した。●●さんは約1時間半後に搬送先の病院で死亡、同署は殺人容疑に切り替えて調べている。容疑者は「猫のことで注意され腹が立った」と供述し、容疑を認めているという。【記者署名】

 同署などによると、容疑者はアパートに1人暮らしで1〜2年前から野良猫に餌をやっていた。最近は10匹以上の野良猫が集まるようになり、建物周辺にフンをするなど近隣住民とトラブルになっていた。●●子さんは何度も「猫に餌をやらないで」と注意したが、容疑者は聞き入れなかったという。事件があった27日は、●●子さんが外出先から戻るのを自室で酒を飲んでいた容疑者が見かけ、包丁を持ち出して●●子さんの腹を2回刺したらしい。

 現場は新京成線●●駅の付近。近所の主婦(50)によると、猫を巡るトラブルに関して、容疑者は●●子さんに「ゴタゴタ言うんじゃねえ」と激怒。町会の事務員にも「これ以上何か言われるんだったら、何をするかわからないぞ」と怒鳴ったことがあったという。また事件の約1カ月前、●●子さんが自宅の周囲に消毒液をまくと、容疑者が「薬まいて猫殺す気か」と怒り、言い争いになったという。


ちょっと伏せ字ばかりで見にくいですが…
この容疑者はいわゆる「餌やり」をしていたわけで、その後の片付けまではしていなかったのではないかと思われます。
町会の方も関与しているようですので、その場で例えば清掃するなり、他の協力者を募るなりしていれば人の命まで落とすことは無かったのではないかと思います。

猫が好きな人もいれば嫌いな人もいる。
犬が好きな人もいれば嫌いな人もいる。
みんながうまく共存していける環境を作れるのは、やはり「人」なんだろうな。
好きだ、という人でも、よその犬や猫がウンチしたのをそのまま放置されていたりすれば嫌だろうし、衛生上の点でもあまりよろしくない。

そこにたまたま居着いてしまった猫にご飯を与える、この部分までなら、動物好きなおじいさんなんだね、となるけれども、その後の始末まで頭が回らなかったのだろうか…まぁ、回らなかったからこういう事件が起きてしまったのだろうけど。

たまたまウチの回りは見事な農村地帯なもんで、地域猫とかいう考えは全くなくて。
野良さんでも、きっとどこかの飼い猫でしょ、みたいな感じ。あまり関与しないのが普通の対応になっている。
ねこさんもナカナカな知恵がついていて、ご飯をもらいにいく家を何カ所か持っていて順番に回っていく。ウンチはそこら辺の草むらで。
これも本当は良くない事なのかも知れないけど、ある意味自然なままというか、昭和の時代がそのまま残っているような感じもしないでもない。
隣近所との付き合いも希薄になっている都会ならではの事件のような印象もあるんだけれども、これからはウチのようなド田舎でもこういった事に注意して行かなければならないのかな、と感じた事件でした。

無くなられた被害者の方にはとても気の毒に思うのですが、餌をやらないで!という前に対話ができなかったのかな、と思ったりもします。

蛇足ですが、ウチで30年ほど前に飼っていた白い犬、花子ちゃん。ウチの裏の田んぼに抜け毛が飛んでいって迷惑だ、と苦情が来たことがあって、ブラッシングは室内。あとは外飼いでした。
ブラッシングしても痒いものは痒い。カイカイ…ってやれば毛が飛ぶ。それがたまたま裏の田んぼに飛んでいったみたいで。数日後、花子ちゃんは口から泡を吹いて死んでいました。
近くにウチではあげていない肉片。当時は農薬や猫いらずの類は簡単に手に入りました。ましてや農家ならもっと簡単に手に入ったでしょう。
警察に通報して調べて貰ったところ、毒殺、ということでした。犯人の特定まではしていませんが、間違いなく裏の田んぼの地主です。それからウチのワンコ達は室内飼いにしていますが、最近は文句も言えずに苛ついているのか…しきりに嫌がらせをしてきます。
田んぼの草刈りをした草をウチの入り口の道路部分だけ残していくとか、車が置いてあるところでもお構いなしで草刈り機をかけるから、車に草が張り付いたり小石が飛んで傷ついたり。前乗っていた車は投石と思われる傷が無数についていました。
田んぼの石拾いをして、拾ってきた石をウチの前の道路にばらまいていったり…数え上げたらきりがありませんが。

匿名のメールにはあれだけ騒いでおきながら近所のジジイには何も言わないのか…と思われるかも知れませんが(笑)決定的な証拠を押さえてますので。今度何かされたら被害届を出すつもりです。
物置の壁に覚えのない凹みがあったりして、不審に思って監視カメラを仕掛けたんです。
数日後…その田んぼのジジイが棒で叩いている画像が記録されていました。

きっかけは犬の毛。たぶん。謝ったし、かなり気を遣って手入れしていたんだけれども、そのジジイは気が済まなかったんでしょうね。
このぶんだとウチもいつ刺されるか判りません(^_^;明日から鎧兜を着てお散歩しなくちゃです。

みんな、人の心、本来もっていた筈の優しい心、見失っていませんか…