●特定生物由来製品
昨年出題されて「20年間保存」するという選択肢が答えになったが、これは今回も出題される可能性がある。
これが何か?と問われたら、
『血液』に関するものを選択しよう。凝固~、輸血~などなど。
●下顎頭軟骨の表層
多くの関節では、表面は「硝子様軟骨」で覆われているが、顎関節(下顎頭)は「線維軟骨」で覆われている。顎関節全体は、関節包に覆われているが、関節包の内面は「滑膜」に覆われている。滑膜には2つの細胞がある。
・A型細胞(マクロファージ様):貪食作用
・B型細胞(繊維芽細胞様):ヒアルロン酸の合成
●アセチルコリンの作用を増強させるもの
・ネオスチグミン(抗コリンエステラーゼ薬):アセチルコリンが分解されるのを抑制
●ステロイドの使用
・自己免疫疾患
・扁平苔癬
・再発性アフタ(ベーチェット病)
・臓器移植(拒絶反応を抑える)
●口腔清掃指導
・ガーゼを使用する⇒歯がほとんど萌出していない時。すなわち乳切歯萌出時期など。
(少なくとも、乳歯列が完成してからは行わない)
・4歳になったら、保護者だけでなく、幼児にもスクラビング法を指導する。
・6歳頃になると、第一大臼歯が萌出してくるので、大臼歯の1歯磨きを指導する。
●打診
この診査は「根尖性歯周炎」を見極めるときには不可欠なものだが、歯内-歯周疾患病変の『鑑別』としては信頼性が劣る。
歯内-歯周疾患の鑑別の際は「電気診」「ポケット診査」「エックス線診査」を行う
●レム睡眠
REMとは「Rapid Eye Movement」のことで、高速眼球運動のことを表す。レム睡眠は、乳児期(4週~1歳)に急激に減少し、小児期には成人と同じ割合になる。
・人間の睡眠構築は、「4段階のノンレム睡眠」と「レム睡眠」からなる。これらを測るためには「脳波」「眼電図」「筋電図」を用いる。
・目を閉じるとα波が出現し、睡眠に入るに従って、α波の振幅が低下(低振幅)し、消失にむかう。その後、ノンレム睡眠の第一段階に移行する。
ノンレム睡眠は1~4までのステージがある。
Stage1:α波消失、低振幅速波に移行
Stage2:K波が出現
Stage3、4:δ波(高振幅徐波)が出現
●歯根膜
・コラーゲンⅠ、Ⅲが存在。Ⅰが多い。
・少量のオキシタラン線維を含む
・弾性線維は含まれない
・細胞成分が多い:線維芽細胞、骨芽細胞、破骨細胞、セメント芽細胞、未分化間葉細胞、マラッセの上皮遺残、マクロファージなど。
☆歯槽骨に接して、骨芽細胞、破骨細胞が認められる。
☆セメント質に接してセメント芽細胞が認められる。
☆「毛細血管(血管内皮細胞)」や各種の「神経終末」、「リンパ球」なども含まれる。
☆歯根膜形成時に必要であった「ヘルトビッヒの上皮鞘」の『一部』が残存し、これはマラッセの上皮遺残と呼ばれている。⇒従って、歯根膜には生理的に上皮細胞が存在することになる。
●歯胚の分化
歯胚は「エナメル器」、「歯乳頭」、「歯小嚢」の三組織に分けられる。
・エナメル器:外エナメル上皮、内エナメル上皮、星状網、中間層から成り、エナメル芽細胞を分化する。エナメル芽細胞はエナメル質と退縮エナメル上皮を産生する。外エナメル上皮と内エナメル上皮が連結する場所はサービカルループと呼ばれる。サービカルループの細胞が成長することで「ヘルトビッヒ上皮鞘」の深部組織となる。ヘルトビッヒ上皮鞘は「歯根の形態を決定」する。
・歯乳頭:次の2つに分化する。
象牙質
歯髄、
・歯小嚢:次の3つに分化する。
セメント芽細胞はセメント質
骨芽細胞は歯槽骨
線維芽細胞は歯根膜
●内分泌攪乱作用を有するもの
・ダイオキシン
・ビスフェノールA
・ポリン塩化ビフェニール(PCB)
・DDT
・ヘキサクロロベンゼン
●Steptcossus mutansを命名した人⇒J,K,Clarke(クラーク)
●う蝕が細菌による感染症と命名した人⇒F.J.orland(オーランド)
●非感染性疾患 NCDs:「4つ」
・循環器疾患・・・NCDsの死因の50%
・がん・・・NCDsの死因の20%
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・・・NCDsの10%
・糖尿病・・・NCDsの3%
これら4つの総称をNCDsと呼び、全世界の死亡の原因の60%を占める。
●解釈モデル
医療面接の中でしばしば用いられる言葉だが、これは「患者さんがどう思っているか」を聞くこと。例えば、
・・・『どういう治療を望みますか?』
・・・『原因はなんだと思いますか?』
●心房細動
心電図の中でもとりわけ出題されそうなところ!
特徴
・「QRS波」に異常はない
・R-R間隔がバラバラ、波長に規則性なし
・f波がある
●乳頭状過形成
・口蓋正中部に好発する
・過度なリリーフで生じる
●無歯顎の顎堤形態の変化
歯が喪失すると・・・
上顎
「前歯部」「臼歯部」
・顎堤は唇(頬)側に傾斜
・顎堤頂は口蓋側に移動(唇、頬粘膜に押される)
下顎
「前歯部」
・顎堤は傾斜しない
・顎堤頂は下方に移動
「臼歯部」
・顎堤は舌側に移動
・顎堤頂は頬側に移動(舌に押される)
●咬合高径が小さいことを見極める方法
・口角下垂
・舌・頬粘膜の誤咬がある
・顎関節症状がある
(1:1が理想:Wiliis法・・・顔面計測法の一つ)
例)
瞳孔―口裂間距離:63mm
鼻下点―オトガイ底間距離:58mm
この場合、鼻下点-オトガイ下距離が5mm小さくなっています。
ということは、咬み合せが低いということがわかります。
●結核の治療薬(5つ)
・イソニアシド
・ストレプトマイシン
・リファンピシン
・ピラジナミド
・エタンブトール塩酸塩
コメント
コメント一覧 (4)
乳頭状過形成について質問です。
原因が医師薬ではリリーフ不足とかいてあります、過度のリリーフとどちらも原因となりうるのでしょうか?
正しくは『原因不明』なんですが、有力説は「リリーフのしすぎ」と言われています。
ここは出題されるとしても、除去のための選択肢としてのみだと思います。
着眼点が鋭いですね。
咬合高径の件、失礼いたしました(涙)
・・・私がいつも参考にしているデータにミスがあり、業者にも連絡いたしました。