2018年08月03日

メイソン&ハムリン1885年製の初期型!

前回からの続きです。
IMG_2072
これが製造番号ではないか?
Style 3. No.1313.
これが製造番号なら、1883〜1885年の製造ということです。
Style 3.はモデル名。

そして
FullSizeRender
ドイツでよく見かけた鍵盤側面に記載された調律記録。
Nov,12,1886と日付の記載がありました。

2本ペダル、鉄骨の形状、アクションの形状、鍵盤側面の記録、製造番号らしき記載。
これらからこのピアノは1883〜1885年製だと断定します。

メイソン&ハムリンがピアノ製造を始めたのは1883年なので、初期型の歴史的モデルだと思います。

IMG_2112
Mason & Hamlin 1883-1885 USA
88keys
2ペダル
size : H141cm  W157cm D69cm
完全オーバーホール予定
発注頂いてからの納期 : 6ヶ月から1年
予定販売価格 : 300万〜

✳︎基本的に出来る限りオリジナルに忠実なオーバーホールを行おうと考えています。ただし、当時のピッチは435Hz前後だったので、442Hzにしたためか最高音の弦が数本断線しています。張力計算して弦の番手を細くし、442Hzでも断線し難いようにしようと思います。


お問合せ
石原楽器工房 0575-21-2252
info@ipiano.jp


    • 0 Comment |

メイソン&ハムリンという謎のピアノ

数年前に工房に入荷した、かなり古いアメリカのアップライトピアノ。
学生時代に「アメリカのスタインウェイの次に高級なメーカー」と習った記憶があるだけ。
ちょっとだけ時間ができたので、製造年代の特定をしようと思い、少しだけバラしてみる。

メーカー名は鍵盤蓋に描かれているので簡単。
FullSizeRender

相当特殊なピアノです。チューニングピンがありませんw
IMG_2065
「スクリューストリンガー」という特殊なシステムです。

IMG_2063
どこを探しても製造番号が見当たりません><

鉄骨の形状も現代のピアノと比較してスッキリして特殊です。

IMG_2079
アクションはエクステンションロッドが時代を感じさせますが、オーバーダンパーでないところから、めっちゃ古いわけでも無さそうですが・・・
ジャックに見たことがないスプリングが付いていますし、バットスプリングの形状も現代のピアノとは違うようです。

結局製造番号は見つけられなかったが、特筆すべきはその音程。
掲載した画像でわかるように、鍵盤は剥がれ、弦もあちこちで断線して、埃で真っ黒。
どう見ても最後の調律は数十年前。
なのに、49Aのピッチは442Hz!
ドミソの和音も綺麗にハモっています!
スクリューストリンガーの効果なのか、恐ろしいほどの調律安定度です。
調律も少しやって見ましたが、意外と簡単にできるw 調律師でなくても、耳がいい人なら調律が楽しめるかもです。

IMG_2095

お客様が決まったらオーバーホールしますが、個人的には手元に置いておきたい逸品です。






    • 0 Comment |
2018年07月30日

YAMAHA G3 響板塗装

調律学校の後輩が、オーバーホールしたいと持ち込んだG3。
酷暑の中の塗装は(極寒も大変だけど)いつもと違う配合やインターバルで行うので、大変です。
後輩に指導しながら、自分も勉強!
IMG_2044
デカールも当工房で印刷しています。
ちょっとサイズが小さかったorz。

IMG_2046
あと数回塗ったら終了。





    • 0 Comment |
2018年06月14日

グランドピアノ 張弦

過去のフェイスブックでの記事ですが、こちらのブログで紹介していなかったので掲載します。

グランドピアノ全弦張り替え
張弦編
製造工場の張弦のようにはいきませんが、全部で230本ほどを1本1本丁寧に淀みなく張ります。



    • 0 Comment |
2018年04月25日

今月最後の出荷

IMG_1500
先月今月は、ほぼひたすらピアノの外装磨いて、もしくは塗装修理して、内部調整して納品しての繰り返しで休日を撮る暇もなく働かせて頂きました。

昨日、今月最後の出荷をいたしましたが、積込み用のウィンチの故障で、人力単独での積込みとなりました。(お客様先での搬入は私には難易度が高かったので、専門業者にお任せしました。)

なんとか積込み無事納品できましたが、写真はこの一枚だけで、あまり余裕がなかった結果なのかもしれません。

工房に戻ってからウィンチの修理に挑戦しましたが、意外と30分ほどで故障の原因がつかめ、修理も完了、以前より調子良くなりました。

ゴールデンウィークは何日かお休みを頂くつもりなので、それまでもうひと頑張りです。
    • 0 Comment |
2018年03月29日

工房の山桜

FullSizeRender
工房の駐車場の隅に山桜が今年も咲きました。
植えてから数年、なかなか咲かなかったのが、昨年初めて3つくらい咲き、今年はその10倍ほど咲きました。今から来年が楽しみです。

ピアノの技術も歳を重ねるごとに、いつまでも熟練度を上げていきたいですね。


    • 0 Comment |
2018年03月16日

白鍵上面貼り換え


注文していた黒鍵は部品屋の手違いで届かないし、塗装の仕上げにはあいにくの雨。
IMG_20180316_143950
塗装の中塗りのサンドペーパーP600一本勝負。
研磨の肉体労働でふらふらなので、ちょっと休憩して動画をUP。

    • 0 Comment |
2018年03月02日

いろんなものと闘っています!

ピアノをおまたせしているお客様、申し訳ありません。遅れてはいますが、必ず気に入っていただけるよう一生懸命作業しています。

ありがたいことに、今年に入ってからも休日が取れず、毎晩残業の日々が続いています。

塗装、張弦、磨き、確定申告、コンサート、調律、修理、印刷物、娘のインフルエンザ、などなど。
IMG_1089
でも一番の強敵は、休みが欲しいと思う自分との闘いです!

IMG_1146
働き方改革???
塗装とバフがけ用のツナギを買いました。職場改善です。
2時間に10分コーヒー休憩してます。

ゴールデンウィークには休みが取れるかな(笑)
それまでは、頑張ります!!!
IMG_1237
いや、一生頑張ります!
    • 0 Comment |
2018年02月02日

機械整備 バフの3 完結編

IMG_1094
モーターの馬力が上がったので、調子に乗ってネルバフを大型化してみた。

IMG_1099
シャフトにつけて回してみると、直径が大きくなった分、回転が速くなるが、そこはインバータで調整。

テストピースを力一杯押し当てると、若干回転速度がが落ちる程度の頼もしさ。

実際ピアノの塗装面を磨いてみると・・・IMG_1096
左半分が磨いた面。
今まで以上に短時間で磨き上がる。細かい擦り傷程度ならあっさり消せる。
モーターの馬力が倍になったので作業効率も比例して上がったようだ。

今までのバフの一部を並べてみた。
IMG_1095
使っていると少しずつ小さくなるので、塗装面用から金属用に、さらに小さくなると手持ち工具用にと、最終的に直径10cm程度になるまで使い倒す。

ピアノの音には全く関係ない機械と作業だが、漆黒の鏡のような外装のピアノからは、演奏者の心を映し出すような音が聞こえてきそうで・・・



    • 0 Comment |
2018年02月01日

アップライトピアノ全塗装の1

IMG_1088
ピアノの開き。
手前が通常設置では下側です。

この後化粧板(注)の浮きを直して、塗装面をペーパーヤスリで研磨し、下地作り、下塗り、中塗り、上塗り、仕上げ塗り・・・

アップライトピアノはグランドピアノに比べパーツが多いのでちょっと大変です。

注:ほとんどのピアノは色が黒でも本体木部を保護し、塗装を安定させる目的で、化粧板が貼ってあります。
最近のピアノは化粧板の代わりにABS樹脂(プラスチック)のようなものが使われていたり、木以外化粧板のる部分が多く見られます。
    • 0 Comment |
2018年01月21日

機械整備 バフの2

FullSizeRender
これがモーター交換の完成写真。

1. モーター取り付け部分のワイド化
モーターとバフ軸を固定している鉄骨を一旦解体し、モーター取り付け部分の溶接をやり直してモーター取り付けボルトの穴も開け直し、再度組み立て。

2.プーリーの穴の加工は、友人の鉄工所にお願い。これは自分には出来ない><

(右下に見える黒いの、ボリュームペダル。
このペダルで回転速度を調整します。
実はこのペダル、エレクトーンのペダルですw)

3. モーターを制御するインバータの交換
IMG_0991
これが、2馬力モーター対応のインバータ。
電源の接続と出力側コンセントの接続。
ボリュームペダルと、ブレーキ抵抗の接続。
動作モード、起動トルクブーストと、始動速度、停止速度などを取説片手に設定し、動作テストを何度か繰り返し安定動作。

回転状態でテストピースをバフに押し当て・・・???
あっさり回転が止まって・・・
あらら、モーター回ってってVベルトが滑ってる><
モーターの位置を動かしベルトの張りを調整して再びテスト!

今までだったら止まってしまいそうな力で押し当てても、全く止まる気配がない!
素晴らしい!

とりあえず、今回はここまで。
バフの3計画は、バフ本体の大径化!
通常業務が立て込んで来ているので、明日からまた頑張ります!
    • 0 Comment |
2018年01月20日

機械整備 バフの1

ピアノクリーニングや塗装の仕上げで大活躍の壁面固定バフ。
image
通常の磨きは問題ないが、大物の磨きの時パワー不足な感が・・・

しかも、研磨時の埃が酷いにもかかわらず、密閉型でないモーター。内部に大量の埃が蓄積され、最近異音が酷い。

そこで今回はモーターのアップグレードを敢行する事としました。
IMG_0973
旧モーターは1馬力(0.75kw)
新モーターは2馬力(1.5kw)密閉型!

交換するためには、1.モーター取り付け部分のワイド化。2.モーターシャフトも太くなるのでプーリーの穴の拡大。3.回転数をコントロールするインバータの大容量化。

次回へ続く・・・

    • 0 Comment |
2018年01月01日

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は一方ならぬご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
本年も、お客様の変わらぬご愛情を頂けるように、スタッフ一同頑張る所存です。
尚、年始の営業は1月6日より通常営業となりますので、是非またのお越しをお待ちしております。
平成30年 元旦

    • 0 Comment |
2017年12月23日

年末年始の営業


クリーニング完了の写真。40年前の製造ですが、当時からタイムスリップしたような新品の美しさです!

年末年始の営業
12月30日〜1月5日を休業とさせていただきます。(緊急を要するトラブルや、断線などの場合は出来る限り対応させていただきます。)
    • 0 Comment |
2017年12月20日

アップライトピアノの調律、修理、クリーニング、移動!

ピアノ販売はあまり依頼が無いですが、実家にある古いピアノを新しい家に持ってきたい!
というお客様は多く、今回もその仕事の一部分をご紹介します。

今回のお客様は調律、修理、クリーニング、移動、というご依頼です。
調律は30年放置という横綱級、何はさておき室温とピアノの温度を20度Cほどにして調律をします。半音下がっていたので1回やって3時間おいて2回で・・・

次にクリーニングの準備に入り、外せるものはひたすら外します。
ピアノの専用作業台に乗せてピアノを寝かせ、底板を外し、脚も外し、
いつものクリーニングの始まりです!
    • 0 Comment |