注目の「プロダクト・ホッピング」反トラスト法訴訟における第2巡回区連邦控訴裁の判決が下された(State of New York v. Actavis PLC, 2d Cir. 5/22/2015)。第2巡回区は、Actavisの「プロダクト・ホッピング」行為をシャーマン法2条違反とするニューヨーク州側の主張を支持し、Actavisに対して地裁が下した仮差し止め命令を確認した。

注目のActavis社「プロダクト・ホッピング」反トラスト法訴訟、第一ラウンド(原告NY州による仮差し止め請求)はNY州側が勝利しました。改めてチェックしてみると、このニュースは複数の専門家ブログやロイターでも報じられていました。(この事件の概要については、『第32話: 注目のActavis社「プロダクト・スイッチング(ホッピング)」反トラスト法訴訟、最新動向 (3/15/2015)』などご参照ください)

ただ、ロイターが判決日である5/22に報道していたのに対し、専門家ブログでは5/29以降に紹介しているものが多いようです。私自身もこれを知ったのは本日、Antitrust Updateブログによってです("Second Circuit Affirms Preliminary Injunction in People of the State of New York v. Actavis PLC" Antitrust Update 6/1/2015 JONATHAN H. HATCH | DEIRDRE A. McEVOY)。

このズレの理由は ... 控訴裁の判決の日は5月22日ですが、判決文自体は非公開にされていたのです。その後、企業秘密にかかわる個所などをマスキングした公開版が手に入るようになったのが5月28日で、専門家たちはこれに目を通してから紹介記事などを書いたようです。

私自身は判決文(全60頁)に目を通して、いまここで概要を紹介することは到底不可能。なんとかプリントアウトしたところです。Antitrust Updateブログの受け売りですぐいえることは、以下2点。

1.依拠すべき判例がほとんど存在しない「プロダクト・ホッピング」問題において、今回の判決は控訴裁判所が示した初のガイダンスといえる。

2. 第2巡回区控訴裁は、「プロダクト・ホッピング」行為を「hard switch」と「soft switch」の二つの類型に分けて、"hard switch"(患者に従来タイプの医薬を利用し続ける選択の余地を与えずに、新しいタイプの医薬に移行させる)はシャーマン法2条違反になる蓋然性が高いことを示した。


判決全文を読んでもう少し詳しくここで取り上げよう......というと、前回の速報のときのように守れない可能性が高いので(『第38話:- 速報 - Actavisが先行する「プロダクト・ホッピング(スイッチング)」訴訟で勝利』4/22/2015)何もいわないことにします。

なお、これまで「プロダクト・ホッピング」と「プロダクト・スイッチング」、どちらの言い方もよく使われていたので併記していましたが、今回の控訴裁判決では主に「プロダクト・ホッピング」を使っているので、ここでも「ホッピング」に統一しておきました。


6/2/2015 ヨシロー



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