マレーシアイポーたいけんのblog

海外生活8年、外地での驚きや人情に触れる出来事などをつづります。

2015年01月

「スダマッカン?」(ごはん食べた?)は特にマレー人がよくする挨拶だ。

しかし一般的にマレーシアでは挨拶はあまりしない(マレー人同志はよく挨拶しているようだが)。

 

チャイニーズの挨拶は女性でも「おぅ」とか、眉を上げてあごを少し突き出すとかだ。

私はその意味が最初わからなかったのでリアクションに困ったが、ミミちゃんが

「あれは挨拶よ」と教えてくれた。

 

『チャイニーズは何とおおざっぱなんだろう!』

 

先日福岡の「まほろばゲストハウス」というところに泊まった時のこと。

中国人の女子学生に「あの目だけの意味がわからなかったわよ」と話すと、「中国では挨拶されると、逆に『何、この人急によそよそしい』」となるそうだ。

 

※福岡の「まほろばゲストハウス」は香港、台湾、タイ、韓国の若い人たちが多い(その他多国籍)。福岡ドームにコンサートを見に来ている若者もよくいるようだ。清潔でドミトリーは2400円とお得。各部屋にバスルームもある。お薦めのゲストハウスです。

マレーシアの人はディムサム(さまざまなシューマイ)を食べる時は赤いペースト状のからしをつけて食べる。

日本人として私は酢醤油で食べるのが好きだが、酢醤油はないので、しょうゆを持って来てもらう。

しかし「ソヤソース」と言っても食堂で英語が通じない場合が多い。

ミミちゃんが「しょうゆはマレー語で『キチャップ』だよ。」と教えてくれた。

「えっつ?じゃあ、ケチャップは何て言うの?」と聞くと、「トマトソスだよ。」と言った(ソースは『ソス』と発音する)

「なんだそれは?!醤油を『キチャップ』と言うなんて間違ってるよ!」

こう思ったのはかなり前のことだった。

 

しかし今日そのなぞが解き明かされた。

実はマレー語の『キチャップ』が英語の『ケチャップ』の語源だったのだ!

もっと遡(さかのぼ)ると、中国語の福建省の言葉の『鮭汁(ケチャップ)』=『魚の汁』(実際は『魚醤(ぎょしょう)』を意味した)から来たのだそうだ。

これが17世紀にマレー半島からイギリスに持ち帰られ、これがアメリカに渡った時に初めてトマトが加えられたらしい(伝わる間に土地土地でいろいろな材料で作られて変化したそうだ)。

なのでここまで『キチャップ』は赤色ではなかったらしい。

(以上「ダーリンは外国人」でおなじみの漫画家さんの作品「ダーリンの頭の中」より。言語学者(言語おたく?)のご主人との掛け合いで面白い!)

 

『そうか、マレー語が先だったのか!』醤油を知らずに『キチャップ』と言っていると思って馬鹿にしていた私が間違っていました!

新年あけましておめでとうございます。今年が皆さまにとって平穏な年となりますように! 

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