俺が生きようと思ったのは

ここでは「死にたい」と思いながら「生きたいと」願い、色んな人や物事に生かされている、鈴木一平の物語を綴ったものです。 ゲイと発達障害と、精神疾患に悩む私を、皆さんはどのように見るのでしょうか? そして同じように悩む方の力になれたらと、始めました。 コメントはウェルカムです。一つづつ、丁寧に返信致します。

死にたい。でも死ぬ勇気が無い。 死にたい。でも親が悲しむ。 生きていても良い事が無い。 誰もいない。誰も分かってくれない。 孤独。淋しい。独りぼっち。 なんで俺(私)は同性愛者なのだろう。 分かります。 だからそんなあなたの支えになれたら、俺は自分を愛せる気がする。

卓球の人生19(うつ病になった経緯) ホルモン


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何もせずに、ただ音楽を聴いていた。

聴くのは別れの歌ばかりだった。





分かっていたことなのに、こんなに淋しい。

分かっていたことなのに、こんなに悲しい。






空っぽだ。 

胸に穴が空いたみたいだった。



何もしたくない。何も出来ない。



卓球も、何の為にやっているのだろう。



何の為に学校へ行くのだろう。



何の為に生きていくのだろう。



何の為に頑張るんだろう。



何の為に生まれてきたのだろう。



もう、疲れたよ。




もう、疲れちゃったな。




涙も出ない。




ただ、虚しいだけ。









「石川先生・・・」







駄目だ、俺にはやるべきことがある。


卓球を頑張るんだ。


それだけが、唯一の存在証明なのだから。



今日、改めて久保田さんは俺を認めてくれた。



サーブ、カット、攻撃、切り返し、ダブルス。


まだまだやることがある。それは、使命だ。



「応援している人が一人でもいる限りは、それなりのものを見せろ。」



堤先生、その通りだと思います。




・・・でも、俺は、もう限界かもしれない。




携帯を手に取った。



堤先生の電話番号を表示して、悩んだ。

23時、こんな夜中に電話して、迷惑ではないだろうか。

メールにするかな。その方が、俺も言いやすいし。



メールを打ち始めた。




「堤先生、川島先生(保険医)から僕の事を聞いたんですよね?僕は今、もしか・・・」












その時、携帯電話が震えた。


メールが来た。久保田さんかな?まさか、明日朝7時より早く来いとかか?



おいおい、もしや俺墓穴掘ったか?と思いながらメール一覧を開くと、登録されていないアドレス。









まさか・・・








「遅くなってすまん。石川です。一平どうした?」










石川先生だ・・・







まさか、連絡が来るとは。


もう、諦めていたのに。








「石川先生・・・石川先生・・・!!」







急いで返信した。





「石川先生、助けてください。もう、僕、学校が嫌なんです。部活も、授業も、生活も、もう何もかもが嫌なんです。友達も、一人もいません。部活も、エースと僕以外やる気なくて、やってて虚しいです。卓球で結果残すのも、両親のためだと言って聞かせてきましたが、なぜこんなにも辛い思いをしてまで、頑張らなきゃいけないのか、僕にはもう分かりません。やっていく自信も、希望もありません。もう、疲れました。」







送信してから、時間が、とても長く感じた。


実際30分しても、返信は無かった。







あ、重たかったかな。鬱陶しかったかな。

こりゃ、返信ないかもな。






諦めかけていた時に返信が来た。




「そうか、疲れたか。少し、俺の話をさせてほしい。

俺が北海高校に入ったのはサッカーを頑張るためだった。推薦ではないが、中学では結果残していたし、一年からレギュラーは無理かもしれないが、いずれはレギュラーとして頑張ると決めていた。
でも、一年の夏かな。伊藤(サッカー部顧問)から「お前には才能がない、続けても意味がない。」と言われた。

それまで頑張ってきたもの全てを否定されたように思った。悔しくて、余計頑張ったが、周りも伊藤の言葉聞いてて、離れていった。結局、一年の夏でサッカーは辞めた。少し、何もしない時期があって、勉強しかしなかった。

それで、授業でやっていた柔道で、クマから「柔道部に入らないか?」と言われた。もしかしたらクマの同情だったかもしれないが、嬉しくて、それで柔道部に入部した。
当たり前だが、柔道は一から始めた。だから一年では試合にも出られなかった。知ってると思うが、北海の柔道部は強い。全国でも有名なくらい。そんな強い奴らに交じって練習してたら、ある程度力を付けて、二年で初めて個人戦に出た。でも札幌予選で負けた。
三年で、札幌予選団体戦レギュラーの奴が怪我して俺が出ることになった。足を引っ張りながらだったが、勝ったりもした。個人は三年でも札幌予選敗退。まぁ全道も全国も団体は、そいつも怪我が治って俺の出番はなかったが、皆で全国行けるのが嬉しかった。

クマは好きじゃないが、感謝はしてる。

堤先生から聞いたんだけどお前は小学も中学も全国に行ってるんだろ?俺は卓球は分からないが、きっと才能があるんだと思う。
才能だけじゃない。頑張ってるから、団体も出て、個人でも全道に行けるんだぞ。お前の事、皆認めているぞ。やる気のない奴は、後々後悔するさ。お前は両親のためとか、チームのためとかそういうんじゃなくて、自分自身のために頑張れ。

そして、疲れたら、休め。人間なんだから、無限に頑張れるわけじゃない。休むのも絶対に必要だ。ストレス発散も大事だ。

友達はな、いなさそうだなと思ってはいたんだ(笑)でも、お前は良い奴だ。努力家で、熱くて、礼儀正しくて。だから、そのうちできるさ。大丈夫。

長くなってすまん。」








な、長ぇ・・・こんな長文をくれるなんて。嬉しかった。真剣に俺の事考えてくれているのだと思った。


でも、その励ましも、今は響かなかった。




「先生、すみません。嬉しいのですが、もう限界なんです。団体も、北海が弱いから、俺や真鍋が出てるだけです。結果が出なかったらと思うと、夜も眠れないんです。恐いんです。努力は必ず報われるなんて言葉はとうの昔に、嘘だって分かっていますし、期待に応えられなかったらって思うと情けなく思いますし。両親のためにも立派にならなきゃともう固定観念になっています。友達がいない教室は淋しいですし、学校に行くのがもう嫌です。ストレスの発散の仕方も分かりません。もう全てが嫌です。」







せっかくの励ましを無下にするようで、申し訳なかったが、本音だった。




すると、返信がすぐ来た。

























「お前、ホルモン好き?」
























はぁ???と声に出してしまった。


えっ?ホルモン?焼き肉の?いや、あえてのマキシマム ザ ホルモン!?

んな訳ないか。え?送る相手間違えてね?急にホルモン?





「えっ、好きですけど・・・」



と、とりあえず返信した。まぁ、事実、焼き肉ではホルモンしか食わないしな。






「今週の土曜、部活何時まで?」



「えっと、19時までですけど。」



「じゃあ、20時までに、下宿前にいられるか?」




んんんん?????なんだ????どういうことだ??????





「シャワー浴びたいので、20時10分とかになるかもしれませんが・・・え?僕の下宿先知ってるんですか?」




「知ってる。じゃあそれくらいに出てきてくれ。勿論私服で。」





なんで知ってんだ??ん????なんかくれるのか???ホルモンくれるのか??????






「分かりました。」





「じゃ、土曜に。」





「はい。」









これでメールは終わった。








えっ、待って、俺の嘆きのメールを「ホルモン好き?」ってどういうことだ?


マキシマム ザ ホルモンのCDでもくれるのか?




先生、悪いが、要らん!!!!






意味不明だが、何だか、気が抜けてしまい、堤先生にはメールしなかった。






土曜日、何があるんだ?





訳は分からなかったが、メールが来たことは純粋に嬉しかった。





これが、予想外の展開になる。
























産まれおちて、明日を探し、何かを捨てて。
誰かを失くしても、私は求めた。

卓球の人生18(うつ病になった経緯) エースと俺


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その日の練習は、いつも以上に気合を入れた。


「太田さん、僕のバックにロングサーブ出してくれませんか?切れたカットしますんで、そして、太田さんのバックの表でつっついてください。そっからオールでお願いします。」



「あいよー。」


ブレ玉対策。




「遠藤さん、前陣同士のラリーお願いします。途中で僕、カットしますんで、それからは僕後陣で攻めます。」



「またか。いいよ。」


前陣からのカット切り替えしと後陣攻撃練習。







「久保田さん、僕のフォア前に好きなサーブだしてもらえますか?つっつくんで、ドライブしてください、ただ、フォアにドライブしてくれると嬉しいです。そっからオールなんですが、なるべく僕のカットはつっついてください。」



「いや、お前のカットは重くて、ドライブ出来ねぇよ(笑)了解。」


フォア前への免疫を付けるのと、カットをつっつかれることへの対策と、フォアカットの向上。






「龍田さん、ゲーム練習お願いします。ただ、僕、一切攻撃しませんので。」


「へぇ、珍しい。」


カットの粘りが出来るようになることの練習。







「真鍋、俺のサーブからのオール頼む。ただ、俺一切カットしないから。ドライブマンだと思ってくれ。」



「いいよ。」



サーブ練習と、ドライブマンにも負けない攻撃力を付けるための練習。








「石井、俺下回転出すから、バックへつっついてくれ。んで、俺回り込むか、バックドライブするから、そっからオール。」



「カットマンのくせにバックドライブまでするようになるのかよ。」



回り込んでの攻撃が出来るようになるのと、バックドライブの習得。










一球一球を試合だと思って打つ。

正直、久保田さんと龍田さん以外物足りない感じがしたが、それはもう仕方の無い事。

あくまで、自分が上達すればいいと思っていた。







携帯の電源はオフにしていた。


石川先生からメールが来てるか来てないかが、邪念になると思ったから。






最近新しい事や、普段していないことをするので、神経を使っていた。いつも以上にアクエリアスを飲んでいた。


練習着も毎日二回着替えた。それくらい、汗をかいた。





練習が終わり、全員で挨拶をした。




「久保田さん、僕残ってサーブ練習してもいいですか?」


「お前、最近サーブ練習を頑張っているな。堤先生に聞いてみてくれ、OKなら俺も付き合う。」


「いやいや、サーブ練習は久保田さんもじゃないですか。堤先生に聞いてみますね。」








「堤先生、失礼します。あの、僕と久保田さん、残ってサーブ練習してもいいですか?」


「いいが、無理して身体壊すなよ。そして一平。」


「はい。」


「私は、『聞いている』からな。」


「・・・はい。」


保険医め、余計な事告げ口しやがってと思った。


「大丈夫です、体調管理も練習の一環だと思っていますので。」


「自分の事は、案外自分で分かっていないこともある。私に相談したいことがあったら、いつでも言いなさい。」


「ありがとうございます。もしかしたら、いずれ、相談させていただくかもしれません。その時は、よろしくお願いします。」


「分かった。」


「では、サーブ練習に行きます。失礼します。」







「久保田さーん、サーブ練習OKです。」


「おう、分かった。」


「それで久保田さん、申し訳ないんですが、少しフォアの横上の出し方教えていただけませんか?僕、横下しか出せなくて。」


「お前バックのサーブは悪くないのに、フォアサーブは駄目だもんな。いいぞ。」


「ありがとうございます。インターハイまでにフォアサーブも強くなりたいんです。」


「じゃあ、横上とフェイクを入れるストレートへのロングサーブも教える。」


「えっ?いいんですか?久保田さんもサーブ練習したいんじゃあ・・・」


「俺は付き合うと言っただけだ。」


「・・・ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。」




まず横上の練習をした。


「違うんだよなぁ、横上出してるようには見えるんだが、横下だ。手首を上に向ける時にボールを当てるんだ。」


「はい。」




「違う違う。手首と肘を上げてフォームしてみ?」


「こうですか?」


「違う、こうだ。」






「おっ、横上になったぞ。」


「よっしゃ!」


「でも分かりやすすぎだ。肘が上がりすぎている。もう少し、横下と変わらないフォームで出してみ。」







「駄目だ、また横下だ・・・お前、フォアサーブセンスないな(笑)」


「・・・自覚しています。」


「ボールを当てるタイミングは、もっと後だ。」


「はい。」



一時間程横上の練習しただろうか。


「よし、半分くらいは横上になってきたぞ。フォームも分かりづらい。また明日練習だな。」


「はい。」


「じゃあ次はフェイクのストレートロング。フェイクは目線だ。クロスに出す目線をして、ストレートに速いサーブ。これはかなり使えるぞ。」


「まだ付き合ってくれるんですか?」


「今8時半だ。9時半までなら付き合える。」


「ありがとうございます。」


「まず、俺が出すから、レシーブしてみ。」


「はい。」


成る程、確かに、クロスに来たかのように一瞬思うな。


「やってみ。」


これもなかなか難しい。サーブを出すところを見ない訳だから、感覚で覚えるしかない。


「駄目だ、見てる。もっとクロスを見ろ。」


「はい。」





「サーブが遅い、これじゃ簡単に打たれる。無回転でも、横下でもいいから、速くだ。」


「はい。」





「コースが甘い。もっとストレートギリギリに。」


「はい。」





「おっ、今のはいいぞ。フェイクもちゃんと出来ているし、コースも速さもいい。」


「ありがとうございます。」


「もう一本。」


「はい。」



暫くしてたら、右腕の筋肉が張ってきた。


「久保田さん、そろそろ、右腕が・・・」


「9時半も近いし、今日はこんくらいにしよう。」


「ありがとうございました。」


「明日から、朝練も、お前のサーブに付き合うわ。」


「えっ?いいんですか?」


「部員の中で一番サーブ上手いの誰だと思ってるんだ。」


「阿部さんです。」


「ん・・・確かに阿部さんは、サーブだけは上手いな・・・阿部さん抜かして。」


「久保田さんです。」


「だべ?だから俺はいいんだよ。お前はフォアサーブの種類を増やせ、そうしたらもっと戦い方が増える。」


「うわぁ、久保田さんらしくない(笑)」


「うるせぇ。次の主将は俺に決まってるしな。チーム全体の力を上げるのも俺の仕事だ。それでな、一平。」


「はい。」


「インターハイ終わったら、俺とダブルス組まないか?」


一瞬戸惑った。嬉しかったのは勿論だが・・・


「ダブルスはクボタツじゃないと無理じゃないですか?」


「龍田は駄目だ。やる気がない。お前の方がやる気がある。」


「やる気を褒めてくれるのは嬉しいんですが・・・実力と、学年の違いが・・・」


ダブルスは、よっぽどのことがない限り、同学年で組むのがセオリーだった。

だから俺は真鍋と組んでいた。


「実力は龍田よりお前の方があると俺は思っている。それに、お前だって、真鍋じゃきついだろ?」


「確かにきついですが・・・カットマンと組むのしんどいですよ?」


「俺もカットマンとなんて組んだことないけど、お前が攻撃すればいいんじゃねぇの?」


「久保田さん・・・簡単に言わないでください・・・」


「考えておいてくれ。」


「分かりました。」


「もう、北海でやる気あるのは俺とお前だけだ。」


「そんなことありません。みんな頑張ってるじゃないですか。」


「・・・一年のお前には、そうやって言うしかないよな。今は本音で話せ。」


「・・・龍田さんは頑張ってます。」


「お前よりもか?」


「分かりません。」


「まぁ、もう少し先の話だし。北里さん(監督)が許すかどうかも分からんしな。とりあえず今日はもう帰るぞ。」


「はい、ありがとうございました!」













部屋に返ってきたのは10時過ぎだった。



俺は携帯の電源をオンにし、メールが来てないか確認した。


































石川先生からのメールは来てなかった。










まぁ、当たり前か・・・


期待する方が馬鹿だ。


教育実習生と生徒が連絡取っちゃいけないもんな。












さよならです、石川先生。


ありがとうございました。
























二人を繋いでいた絆、綻び解け、日常に消えてく。
さよなら愛した人。ここまでだ。もう振り向かないで、歩きだすんだ。

卓球の人生17(うつ病になった経緯) 最後の日


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次の日、俺は勿論、平岸メンタルクリニックには行かなかった。行くもんか。絶対に行くもんか。


朝練して、授業中寝て、部活して、帰宅しての繰り返しだった。


朝飯と晩飯を食わなくなった。いや、少しだけ食う日もあったが、小さな子どもが食う量だった。

プロテインだけは飲んでいた。胃にも負担は少ないだろうし、筋肉を付けたかったから。


お陰で、吐くことは無くなった。






その次の日も、また次の日も、先生と話す事はなかった。

俺が無意識に避けていたかもしれない。

元々朝のHRで顔を合わせるだけで、俺が話しかけない限り、話す機会なんて初めから在りやしなかったのだと気付かされた。



そして、教育実習最終日が来た。


その日の、最後の眠れない、数学の授業中考えていた。



何を期待しているのだ。

話しかけられることをか?嘘しか言えないくせに?

話す機会が欲しいのか?教育実習生と生徒と言うあまりに薄い関係なのに?

何か言いたいのか?何をだ?

助けてほしいのか?どうして?


「辛いから。」


石川先生に?


「そう。」


なんで?


「信用しているから。」


なんで?


「石川先生の事が好きだから。」


好きだから?


「そう。好き・・・だから・・・」


お前は、男だろ?


「そうだ。」


石川先生も男だろ?


「あぁ。」


男が男を好きなのか?


「・・・」


それを言うのか?


「言わない。」


石川先生に辛い事曝け出して、なんで俺なんだって、思われないだろうか?


「きっと思う。」


他の人間じゃ駄目なのか?


「駄目だ。」


なんで?


「信じられないから。」


なんで?


「皆俺の嘘に気付いてくれないから。」


気付いてくれない?気付いてほしいのか?


「そうだ。」


嘘ついているくせに、嘘ついていることに気付いてほしいのか?


「・・・そうだ。」








なんて勝手な野郎だ。






「・・・」


石川先生は気付いてくれるのか?


「気付いてくれた。」


気付いてくれた?あれはお前が勝手にヘマしただけだろ?


「違う、俺は・・・」


石川先生がいなくなったらどうする?


「どうしよう。」


もうすぐいなくなる。その後どうする?


「どうしようもない。」


どうしようもない。


「どうしようもない。」


また一人だ。


「また一人だ。」


どうする?


「頑張る。」


頑張れるのか?


「頑張る。」


何の為に?


「・・・笑っていてほしいから。」


誰に?


「両親に。」


なんで?


「悲しませたら、いけないから。」


なんで?


「こんなに金かけさせて、良くしてくれてるから。」


そもそも、この北海高校にしたのは何故だ?


「卓球が強いから。」


卓球がしたかったのか?


「・・・」


卓球をしたくて、ここに来たのか?


「そうだ。」


卓球しかなかったんじゃないか?


「・・・」


卓球がしたかったんじゃなくて、卓球しかなかったんじゃないか?


「そうだ。」


他に何も無いから。


「・・・」


他には、なーにも無いから。


「・・・」


これさえ無くなってしまったら


「何も、無くなってしまうから・・・」


なんで他に何もない?


「見つからなかった。」


どうして?


「分からない。」


淋しくはなかったか?


「・・・」


まだ小さい頃、恐い夢で目が覚めた時、お前はどうした?


「泣いて、両親の寝室へ行った。」


そしたらどうだった?


「そこには鍵がかかってた。」


そしてどうした?


「鍵を開けようと、硬貨を探した。」


見つかったか?


「見つからなかった。」


そしてどうした?


「どうしようもなかった。」


そしてどうした?


「部屋に戻って泣いた。」


どうやって泣いた?


「枕に顔を押し付けて、声を殺して泣いた。」


どうして?


「声を出して泣いたら、両親が起きてしまうから。」


起きてしまう?両親もとへ行こうとしたのに?


「そうだ。」


淋しかったのに、結局、余計淋しくならなかったか?


「淋しくなった。」


枕に顔を押し付けて、声を殺して泣いたって?


「そうだ。」


お前、それ、インターハイ予選前日にもしなかったか?


「・・・」


変わってないんじゃないか?


「・・・」


お前がずっと淋しいのは・・・両親のせいじゃないか?


「違う、俺が弱いからだ。」


じゃあ、病院行けよ。


「頑張って強くなるから、大丈夫だ。」


お前を育てたのは、誰だ?


「両親だ。」


じゃあなんでお前は弱い?


「・・・」


両親のせいじゃなかったとしたら、なんでお前は弱い?


「俺が悪いんだ、俺が弱いから。」


悪いのは誰だ?


「・・・俺だ。」


本当にそうなんだな?


「両親は悪くない。だって親父は町でも有名な良い人だ。お袋だって俺を大切に育ててくれた。それに・・・」


それに?


「他の兄弟は立派に育っている。」


そうだな。


「長女は気が強いけど、綺麗で要領が良い。」


あぁ。


「次女は親父そっくりで穏やかで、こんな子嫌いになる人間いないと言われていた。」


あぁ。


「妹は努力家で、友達も多くて、運動神経も良くて、スキー頑張ってるって。道大会にも出たって。」


あぁ。


「だから、俺も立派にならなくちゃ。俺も頑張らないと。」


何故?


「同じ両親のもとに生まれたのだから、俺も人から褒められないと。」


そうだな。もっと頑張らないとな。


「そう、だから頑張る。」


長女は勉強が凄く出来たが、お前はどうだ?


「・・・」


妹は友達がとても多いが、お前はどうだ?


「・・・」


次女の事嫌いになる人間はいないだって?じゃあお前の事を好いてくれている人はいるのかね?


「・・・」


お前には何がある?


「・・・卓球。」


それが、無くなってしまったら、何が在る?


「・・・」


卓球が無くなってしまったらお前には、何が在る?


「何も無い。」


じゃあ頑張るしかないな。


「あぁ。」


だって、それすら失くしたら


「他に何もないのだから・・・」





俺は、急いで立ち上がり、何も言わず、教室を出て、走ってトイレへ向かった。


また、吐いた。何も食ってないので、胃液を、何度も、何度も吐いた。



吐いていたら、涙が出てきた。



助けてほしかった。


もう、考える事も、答えを探す事もしたくなかった。


なんでこんな考えしか出来ないのか、なんで俺はこんなに苦しんでいるのか、原因を探すことももう、止めたかった。




結局俺は、原因を探したけど、人の所為にしたくないから、全部自分の所為にした。
全部俺が悪いのだと、俺自身が全ての原因なのだと思い込んだ。


悪いのは、全部俺。だから、頑張らないと。







数学の教師は恐いので、終礼が鳴るまで、トイレに閉じこもった。その間、何度も吐いた。




終礼が鳴った。HRがある、石川先生が最後の挨拶をする。俺はそれを見届けなければいけない。

最後の言葉が聞きたい。吐き気は無理矢理我慢だ。




教室に戻り、HRになった。




「では、最後に、石川から挨拶を。」



「えー、皆さん、4週間お世話になりました。

とても勉強になりましたし、正直大変でしたがとても充実した4週間でした。男子はあの事内緒な(笑)

この4週間、授業もしましたし、休み時間に皆さんと接する事がとても楽しかったです。教師という仕事の遣り甲斐と重要さを見つけました。ありがとうございます。

そして、僕としては一番印象に残っていることがあります。それは、北海高校は皆さんご存知だと思いますが、スポーツ校です。皆さんそれぞれ、部活を頑張っているでしょう。

僕はある生徒の部活を頑張っているところを見ました。僕には、それは、命懸けで頑張っている様に見えました。人生を懸けている様に見えました。

とても感動しました。とても強く、僕の実習なんかより、よっぽど頑張っていました。その姿を見て、教育実習に来て良かったと思いました。

大丈夫、皆頑張っているのは分かっています。これからも皆さんの未来に期待しています。

以上です。堤先生、皆さん4週間ありがとうございました!」



そう言って、石川先生は深く礼をした。














・・・もしかして、俺の事か?

いや、違うかもしれない。



でも、もし、俺の事だったら・・・

「命懸け」「人生を懸けている」と言ってくれた先生は、俺の事を分かってくれているかもしれない。


石川先生なら、俺を、助けてくれるかもしれない。

この、辛い状況を、救ってくれるかもしれない。




・・・でも、もう、最後なんだ。

もう、会えないんだ。




もう・・・会えないんだ。












その時、何も考えなかった。


ただ必死で、出来るだけ綺麗に、ノートの切れ端に俺のアドレスと



「助けてください。」


と、一言書いた。



俺のアドレスは、今でも覚えている。

i.could.to.be.because.you.stayed@docomo.ne.jp

(あなたが居たから私は生きられた)

「to be」 はシェイクスピアのハムレット、「to be or not to be(生きるべきか死ぬべきか)」から取ったものだった。



それを折りたたみ、HRの終わった散り散りの人波の中、石川先生のもとへ向かった。







「石川先生、これ、僕からの言葉です。捨ててもいいです。見なくてもいいです。」

と言い、手渡した。

「おう、一平。なんか、久しぶりに喋った気がするな(笑)分かった。」

受け取ってくれた。

「お世話になりました。では、部活がありますので、失礼します。ありがとうございました。」




そう言って、教室を後にした。




























君がいたから、どんな時も笑ってたよ。
君がいたから、どんな時も笑ってたよ。泣いていたよ。生きていたよ。
君がいなきゃ、何も無かった。

お知らせ



真夜中にこんばんは。相変わらず睡眠が下手で、2時間ほどで起きてしまいました。寝直しは出来なさそうです。


えー、お知らせがあります。


ご存知の方も多いでしょうが、俺のブログ「俺が生きようと思ったのは」はlivedoorで書いていまして。さっき、ふと思ったのです。

「俺ってlivedoorのブログランキングの中でどれくらいにランクしているのだろう?」

俺のブログのカテゴリは「こころ」です。

その「こころ」のカテゴリでブログ書いている人は45338人。
まぁ、この全員が、今現在もブログを更新している訳ではないのですが、取り敢えず、45338のブログがあると。

カテゴリごとにしか、ランキングが見れないのですが、「こころ」のブログでは、何位くらいなのだろうと、今さっき調べて見ました。


45338もあるから、そうだなぁ、10000位以内に入ってたら御の字か。と思い、ランキングを覗くと、ランキングは100位までしか載っていない。


これじゃ、何位かわからないな。


自分のランキングを諦め、どんなブログが人気あるのか、1位から順に見ていきました。

もう、上位は、スペシャリストの方や、特に心理カウンセラーの方がとても多かったです。


そりゃそうだわな。と。専門家のブログ見たいよなと。思いました。


そしてどんどん下へスクロールしていきました。

あっ、このブログ知ってる。とか、これ面白そうだな。と、流し読みでブログを見ながら、皆んな凄いなぁ。と思っていました。


そうすると、49位に、見覚えのあるブログが。









49位「俺が生きようと思ったのは」



は??





えっ、俺と同じタイトルのブログ?




しかし、URLを開くと、確かに俺のブログ。






信じられない話ですが、ランキングに載っていました。



45338ブログ中、49位・・・



マジで?


こんな画像の載せ方もわからない、背景の画像設定の仕方も分からない、ただ文章を並べているだけのブログなのに・・・






ドッキリ?





バグ?





何かの手違い?





いや、普通そう、思うでしょ?




ブログを再開したのは1月2日。今日は17日。この15日間でまさかの49位。






信じられませんが、事実です。




勝手にカテゴリランキングに入るためには、一日1万アクセスくらいないといけないと思っていました。


お世辞にも多いと言えないアクセス数で、49位・・・



謎。




もしや、今のアクセス数って多い方なのか?









これは罠かと未だに疑ってやまないです。






でも、まぁ、手違いでも49位は嬉しいです。





これも、皆様が俺のブログを読んでくださっているからです。あと手違いです。




まぁ、素直に喜びましょうか。







ひゃっほーい!49位!やったー!!!嬉しい!!





これからも精進して参りますので、引き続き「俺が生きようと思ったのは」を宜しくお願い致します。




これからも頑張ろうっと。






以上、お知らせでした。






追記

色々調べて見たら、総合ランキングありました。
でも、それも1000位までしか載っておらず、流石に俺のブログはありませんでした。
だってねぇ「日記」のカテゴリだけで、3278225ありますからね。カテゴリは30種類以上ありまして、合計したらいくつのブログがあるか、数え切れません。「こころ」は「日記」「恋愛」と続き、3番目に多いカテゴリです。

まぁいい。これからも「こころ」のランキング、ちょくちょく確認してみようっと。

鈴木家訪問!!(俺んちじゃないよ)


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いやね、皆さん、俺も迷いましたよ?

えぇ、それはそれは迷いました。 

「卓球の人生16(うつ病になった経緯)頑張りますから」を書き終えて、家に米が無いので、米など買いながら、17の構成考えましたよ?なまら重い中、考えましたよ?




でもさ、ぶっちゃけ、暗いじゃん?


その、暗い展開、4つ程、続いたじゃん?なんか、逆に展開読まれているんじゃないかと思いまして。


メッセージも昨日がピークでしたね。どうなんの?どうなんの?でもネタバレやめて的なLINEとか、メッセージとか、思ったより来まして。


いい子にしてなっ!!そのうち、わかっから!!
的な。

あと、忙しい方からは「更新が早すぎて、ついていけない。」なんてのも言われまして。


更新を待ってる方もいれば、「ここんとこどうなん?」と言う声もありまして。



なので、先日、俺と同じ名字で、身長190オーバーの奴の家にお邪魔した事を書きます。



秋葉原からバスと言われていたので、それを乗ろうと、バス停で待っていました。


時刻は13:01。次のバスは13:03でした。


まぁ、普通に待つわけですよ。


でもまぁ、来ない。


鈴木の奥さんからLINEが


「運転情報見たら定刻で3分の発車したらしいよ。」


「うせやん。じゃあ23分乗るわ。」


絶対、俺1分からいたのに・・・




23分のバスに乗って、結構長く揺られていたんですよ。


もう、「あれ?こんな長いの?もしや通り過ぎた?」くらいに。




通り過ぎてませんでした。



ちゃんと着いて190と娘と合流。

190と俺は同い年なのですが。相変わらず、スマートだなと思いました。スタイルの良さが、異常。

内心、あっ、多分今なら俺の方が体重あるわ。と、深々に思いましたが、きっとそれはタブー。お互い触れませんでした。


「明けましておめでとうございます。遅くなりましたが、今年もお願いします。」


と互いに挨拶するが、娘が俺無視。



ふっ、子どもから嫌われる事には慣れてるぜ。


と俺もスマートにかわし、徒歩10分程で、お家到着。



奥さんにも「明けましておめでとうございます、昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。」と言い、「なんか社会人みたいだね。」と言われました。










いや、社会人じゃなかったら、なんだよ。今もう学生じゃないべ。お前二人も産んで、まだ学生気分か?





と、ささやかに心の中で突っ込みました。まぁ、学生時代からの付き合いなんでね。



そして、娘にお年玉をあげようと、新年のあいさつを促すも、まぁ、生意気。



「じゃああげないわ。」



と、本気であげない気でした。


んで、トップスのチョコレートケーキを買ってきていたので、それを広げると、娘の俺への態度急変。



ふっ、所詮子どもよのうと、新年の挨拶をし、お年玉をあげました。

因みに0歳の息子には、俺が挨拶をし、お年玉あげました。




ってか、家入った時から思いました。








広ぇよ。









3LDKとは聞いていましたが、まぁ広い。






なんという事でしょう、あの狭く、二人用のテーブルを置いていただけのリビングは、匠の手により、開放感のある、四人掛けのテーブルを置いても広々としたリビングに大変身。

これには依頼主の奥様も大満足。




そして、客の来ていたダウンを「煙草臭いから、ダイニングに置かないで」と言うのです。


これには匠も客も驚きです。




そこまで臭くないし、なんなら、スカルプチャーオムの香水を付けていたし、
じゃあ他に、何処に置くんだい?外かい?と客は思い「あっ、それは煙草の匂いが無いよ。」と、とっさに嘘を付きました。





んで、チョコレートケーキと期間限定の紅茶ケーキを食いながら、雑談。


息子の面倒はずっと190が見ていました。



途中、息子がガンッっと床に頭を強打し、え?折れた?と本気で思いましたが、なんとか息子も泣かない。


強い子だなぁ。ってか人見知りするって聞いてたけど、一切泣かないじゃんと終始思いましたが。


多分 out of 眼中だったのだなと、帰りにやっと思いました。



まぁ主に奥さんと俺が、近況報告等。



なかなかみんなで集まることもなくなったなぁ、と話しながら、娘がずっとケーキを食っていたのですが、娘、ケーキだけでは足らず、おにぎりを食い、更にお菓子も食うと言う展開に。俺が幼い頃は、晩ご飯食べられなくなるので、お菓子なんて一切食わせてもらえなかったのに、時代は変わったなぁと思いました。





しかも、晩ご飯はSUKIYAKI。なんだか、負けた気がしますね。




いえ、一番敗北感を味わったのはトイレにウォシュレットが付いていたことですね。家具付きの家とは聞いていましたので、覚悟はしていましたが、うちにもほしい!と正直思いました。





途中、娘が公園へ行きたいと言い出したので、皆公園へ。



公園の真ん中には、でっかい山型のすべり台が。






いや、斜面急すぎだろ、恐ぇよ。と思い、言いました。娘ガンガンすべる訳ですよ。恐くねぇのかと。






娘がブランコに乗り、前と後ろを奥さんと190が押すわけです。


その光景はとても微笑ましく。









なんだか、離婚調停の親権争いみたいだね。と言いました。






砂場に行き、山をつくる娘ですが、それの何が楽しいのか、一平おじさんは、一切分かりませんでした。





公園から帰り、娘が、少し騒いでいたのですが、テレビを付けると瞬時にそちらに夢中になる娘。

もう、俺とか、居ても居なくてもどうでもいいよ、
的な。




NHKでしょうか?怪人を倒すために、3人で料理をする。と言う、子ども向け番組をやっていましたが、怪人を倒すのと、3人が料理をするとは、どういう因果関係なのか、暫く考えていました。




その後、テレビみたいな顔を付けたお婆ちゃんの番組になりまして、奥さんが「お婆ちゃんが亡くなって、大好きだった孫がテレビのような顔にして蘇らせたんだよ。」と説明してくれましたが、どうやって、蘇らせたのかはさておき、何故こんな顔で蘇らせようとしたのか、謎すぎ、と素直に思いながら、昔読んだゴーレムの話を思い出しました。


皆さん、ゴーレムの昔話、ご存知でしょうか?


ユダヤ教のお話で、大好きだった友人が、突如亡くなり、泥と亡くなった友人の骨を使い、蘇らせる。と言うお話です。

それは、不完全なもので、友人の姿から、ゴーレムの巨大な姿になり、額にあるヘブライ語の「emeth(心理)」の文字の「e」を消して、「meth(死)」の意味にし、倒す。と言ったお話です。




嗚呼、俺、また無駄に記憶力使ってんなぁと思いました。



どうせ誰も分からないだろうと思い、黙っていましたが、このお婆ちゃんも、ゴーレムの様に人の肉を食うのかな?と思って見ていました。だって以前NHKで進撃の巨人やってたじゃん。ねぇ?











ふと、思い出したことがありました。


奥さんに、娘を産んだ時に、俺がお手紙を渡したのですが、その文字が無駄に綺麗と言われていたのです。そうです無駄に。


小学生の6年間は書道をやっておりまして、普段から、字は汚いと言われたことが無いのですが、如何せん昔から、ボールペンに苦手意識がありまして。正直、お世辞で言ってくれているのだろうと思い、その確認と、5年前の糞餓鬼の俺は一体どういう内容を書いたのか、黒歴史を知りたかったので、お手紙を見せてもらうことに。








見たところ、感想としましては、思ったより達筆だった。って言うか、本当に俺の字か?と疑いました。


そして、内容は、思ったより悪くない。まぁ、他の人に見せても恥ずかしくないかな?と、自身で思ってしまいました。逆に悔しい。





と、そんなこんなで、18時過ぎにお暇しました。




勿論、友人と過ごす時間はとても充実しており、楽しかったです。







そして、帰りのバスで死ぬ程眠たいと思いましたが、頑張ってブログ更新しました。

























フネです。次回のサザエさんは・・・



わたし、ご飯食べたかしら?

浪平と名乗るなぞの男

わたし、ご飯食べたかしら?


の3本です。





















嘘です。次回は明日、「卓球の人生17(うつ病になった経緯)最後の日」をお送りします。









それでは。























いつの間にか、大きくなっても、僕よりうんと幸せが良い。
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