2010年11月04日

ハセガワ 1/700 病院船「氷川丸」 竣工

完成しました。

IMG_3418


デリックのワイヤー、空中線、
などの張り線を施して、
錆汚れの修正なんかをして完成させました。

今回は古鷹より張り線の本数を増やそうと頑張ったら
疲れきりました。
碍子も溶きパテで再現してみました。

IMG_3419


そして最後にキットには付属していない
日の丸を掲揚して完成〜!!

IMG_3426


完成が近づくと
ちょっとしたミスで大きく後戻りするのを知っているので
「あと少しで完成だー!」とセカセカ作業したい気持ちと
ここまで来て後戻りは嫌だという気持ちの鬩ぎ合いでした。


張り線、、しばらくやりたくありません。。

なにが嫌だって
そらーアナタ、、、
鼻歌とか歌いながら作業できないのがね(笑)

ファンヒーターの風でさえ張り線がユラユラ揺れるのに
歌唄いながらなんて無理。
鼻息でさえ張り線揺れますからね。


段々貼っている本数が増えていくと
先に張った線を切らないようにと
線の間にピンセットを突っ込んでの作業なので
もう神経ズタボロ。。。

たまに張った後の線にピンセットが触れて
音がするんですけど
その度に、、「あ、、切れたかな?」
とかって気が気じゃない。。

でも、頑張れば凄く見栄えのする部分ですね。

IMG_3421


本当は空中線て、弱冠たるんでるんですが
模型的にはピンと張ってるほうが好きかな。

というかピンと張るのも大変なんだなぁー。
特にデリックとかは
引っ張ると部品が軽く歪んで
そのテンションで線が引っ張られるので
接着しずらいんです。

IMG_3422


でも今回はわりと満足する出来になった。
点数つければ85点かな。

このキットは30年選手くらいなのかな。
でも出来の良いキットなので
丁寧にこさえてあげれば良いものになりますね。




氷川丸が生まれたのは昭和5年。
なんと!我が母よりも年寄り(笑)
我が母より3つ年上だ!

氷川丸を作っていて、
そんな母が、朝私を起こしに来て
この曲を歌っていたのを
なぜか思い出しました。



「♪起きろよ起きろよ みんな起きろ〜」
「♪起きないと班長さんに叱られる〜」

どこでこんな歌(替え歌かな?)覚えたんだろー。
とか思うんですけど、
改めて考えてみると「あー戦中派」だもんなーと。

子供の頃、
ごく自然に聴いて育ち、憶えたんでしょうね。

歌詞が面白かったので
私には凄く印象に残っていたんでしょうね。

IMG_3425

IMG_3424


氷川丸に話を戻します。
まぁ、時間のある方はコチラを見てみてください。



私、コレ見て泣きました(笑)

大体さー、
BGMがマーラーのアダージェットっていうのがズルイ。
もうそれだけで涙腺弛むってばさぁー。


フネというのは大きな乗り物です。
ですから姉妹船とか同型艦とかあっても
細部が違っているので
いわばOnly Oneの存在なんですね。



船台にキール(背骨)を載せ
やがて船体が出来上がると進水する。
まだこの時は動力もなくフネとしては未完全。
自分では何も出来ない赤子のようなものです。

やがて水に浮かんだまま擬装を施され竣工し、
世界の海へ向かって錨を上げる。

ただ泣くことしか出来なかったときから
大事に大事に育てられ、
やがて親元を離れ、社会へと船出する。

時には母港に戻り、旅の思い出をお土産話にしながら
調子の悪くなったところを直したりする。

そしてまたフネは海へと向かう。




フネと人生は似ていると思う。
私の人生、私の母の人生を
氷川丸に重ねて動画を見ていたら
自然に涙が溢れてきて止まらなくなった。

私の誇り。
私の母の誇り。
それはなんだったのだろうか?



多分、母の誇りは
お腹を痛めて産んだ子供達だったのだろう。
私たちの前から去り逝く時、
母は何もおいてゆくことはなかった。

形見の品はあれど、そこにあるのは
母の誇りでもなく
母が本当に残したかった「心」でもない。


そう、母が唯一、ただ一つだけ
私たちに残していったものがある。
それは名前だ。


母の思いは、「己が名前を我が誇りとせよ!」
ということだろう。
名前、それは親の思いが一番強く込められたものなのだ。



私が氷川丸を作りたくなったことに理由はない。
それは衝動に似たものだった。
だけど、きっと母が氷川丸を作ることで
気付くことがあるから、
「物騒な戦艦とかばかり作らないで
民間のおフネを作ってみなさい」と訴えたのだろう(笑)。

IMG_3430


母の形見の指輪は、
今、私の薬指で光っている。

誇りを取り戻せ!
「お前はやれば出来る子なんだから」
母は、私が駄目な姿を見せ続けても
良くそう口にしてくれた。

それは、「誇りを取り戻せ」ということだったんだと思う。
小言ひとつ言わず、
仏壇に向かって題目を唱えていた母の背中を思い出す。

肺癌になって息が苦しくても、
声が出なくても母はそうやって題目を唱えていた。
その母の祈りが子供達や孫たちへの祈りであったことは
まず間違いなく確実だ。



母の誇りを引き継いでいくのは
私の使命だし役割なのだ。
そしてそれが私の生きる意味だ。
氷川丸は、それを思い起こさせてくれた。

有難う、氷川丸。
だから、君の船尾には
日の丸を掲げておいたよ。

本当に有難う、氷川丸。

我が母は天寿をまっとうしたけど
貴女はまだ元気だ。
いつまでも多くの人に愛され続けてください。
そう願っています。


悲しい時代だったけど、
その頃撮られた写真と同じ構図の貴女をここに残します。

IMG_3428


いつか、客船時代の貴女も作ってみたい。
今はそんな思いを抱えて貴女を眺めている。





にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

ipsilon at 21:45コメント(8)トラックバック(0)模型「病院船 氷川丸」  

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by クランベリーソース   2010年11月05日 00:14
完成おめでとうございます
昨日、錆が入った時点で
スゴイ… と感動しましたが
ワイヤー貼ると、また雰囲気が変わって
素晴しい仕上がりですね〜
最後のセピアの写真がステキ☆
この模型は遊んだらスグ壊れそうですね
うちの息子は近づけない方が安全でしょう(笑)

なせばなる なさねばならぬ 何事も〜
が〜んばれ ロボコン 
デンガラガッタ デンガラガッタ ♪
いつも0点とってたロボコンだけど
最後まで諦めず、努力しつづける姿は
見習うべきものがあるかと…
たま〜に100点とってたしね!
2. Posted by イプシロン   2010年11月05日 14:50
祝辞、有難うございます!

錆や汚れってのは見方を変えれば
「美」ですよ。
キタナイものはキタナイ
かもしれないですけどね。
んま、美と不衛生は別物ってことですかね(笑)

模型で遊んではいけません!(笑)
模型は見て楽しむものです。
模型ってのは失われたものを
目の当たりにできる
実は素晴らしい存在です。

百点満点は一生の最後につくった作品でしょうね。
それまでは満足したくないです(笑)

んま、我が模型の師匠がこれを見たら
随分成長したねと
褒めてくれるとは思うんですが、
しょせんこれなんてキットですからね。

模型一番の醍醐味、
それはフルスクラッチ!
いつかそういう模型を
完成させてみたいです。
3. Posted by なおぼん   2016年02月22日 09:22
5 あたしも模型が好きだから、いろんな人のそういうブログを見てきました。
でも、イプシロンさんの「氷川丸」は、そのどれよりも違った。
「竣工」で泣きました。
こんなドラマチックなプラモデルがあったでしょうか?
たんなる模型製作ではない。
あなたの母上の歴史、息子への思い、形見の指輪…
みんな詰まって「氷川丸」は海に乗り出し、病院船として人々を看取り、痛みや苦しみを受け止めてあてなく、さまよう。
ウェザリングで「時代をつける」作業、張り線…モデラーならみんなやることなんでしょうけど、あなたは、歴史を刻みこもうと「賽の河原の幼子」のごとく「氷川丸」に挑まれている。
心打たれました。
4. Posted by イプシロン   2016年02月22日 11:44
なおぼんさん、こんにちは。
泣いてしまうほど感動してもらえて嬉しいです!

ある時期、艦船模型にはまって、日本のその筋では有名な、海軍艦艇模型保存会のバイトの面接に行ったことがあるんです。
当時は稚拙もいいところの作品を持って面接に行き、故河井登喜夫さんに叱られたものです。当時は長髪だったので、まずそこを言われたものです。
そのときいわれて心に刻まれたのは「模型は考証が全て」でした。
そんなことで、悔しいという思いで、プラモも随分がんばったものです。

確かに模型は考証であると今でも思うのですが、わたしの場合、そこに自分なりの思いを込めることを憶えていったというところかもしれません。汚れといっても模型的な汚れを目指す人は多かったのですが、わたしが考えたのは、そこに人間がいた痕跡という感覚だったのですね。
そういう汚しがそれなりに見る人に評価されたことはあったんですけどね。氷川丸は多分その路線なのかと。今は懐かしい思い出です。

うつどん底時代、死ぬまでに何かで1位になりたいなぁ。そんなことこれまで無かったし。そんな思いで、半年かけてこさえたF-15は、3位になりました。
人間やれば、そこそこ出来る。プラモでそういうものを味わえたことは大きかったですよ。
http://2mc.on.coocan.jp/gallery/18th/009/

コメントありがとうございます。
5. Posted by なおぼん   2016年02月23日 18:08
F15見せてもらいました。
こだわってますねぇ。
1/72ですか?これで?
ミサイルに力点を置かれたとか、スジ彫りも正確にとか、頭が下がります。
昔、プラモの手引書に「プラモデルを作ることは、子供の遊びではない。正しさに迫るために文献を渉猟し、足で調べ、歴史物語を読み解く喜びを与えてくれる大人の趣味なのだ」みたいなことが書かれてありました。
欧米では早くも大人の趣味として確立していたとも書かれていました。
そして「あきらめず、最後まで自分の力だけでつくり上げることが大事だ」と締めくくっていました。
難しいプラモは、投げ出したくなる…
子供のうちにこういう趣味を持ち、最後までやり遂げる達成感を味わわせることは大事だなとも思いました。
6. Posted by イプシロン   2016年02月24日 12:45
なおぼんさん、こんにちは。

1/72ですよ。それももとは凸モールドのキットですね。
スジボリは、それなりに信用のできる図面を選んでやりましたよ。不明瞭な部分は実機の画像をネットで探したりして。どんだけ暇人なの! って感じでしたよ。

プラモは大人の趣味。あるいみ日本もそうなってきたんですね、ここ10年くらいで。でも、そのことでプラモは子どもの遊びという一般感覚から遠ざかり、キットも精密でパーツ数も厖大で組み立てるだけで大変、しかも高価になり、もはや子どもが気軽に手を出せなくなった部分もあるようです。

仰るとおり、「最後まで諦めないで完成させる」。
わたしがプラモで出戻りして、最も学んだのはそこでしたよ。組んでからだとここ塗れないとか、手順を考えてやるとか、失敗したときは思い切ってバラすとか、実地で経験しながらって、やはりいいものでしたよ。
なので、子どもが気軽に手を出せないほど精巧で高価になってしまったことは、どうなのかなぁと思ったりもしてます。

ちなみに、スジ彫りはこんな風にしてやりましたよ。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/1e/df41857976a8f5d11255571ed3386476.jpg
これはミグ25ですが、意外と左右非対称だったりするんですね。

コメント、ありがとうございます。
7. Posted by なおぼん   2016年02月27日 14:49
5 スジ彫り、細かいですね。
いい図面が手に入るのですね。
ソ連(ロシア?)の機体でしょう?
こういう三面図が手に入るのですか。

あたしはパテ埋めが苦手でね、わりと、翼と機体の隙間が開くでしょう?
水ペーパーでこすっても、地肌を荒れさせるだけでね。
タミヤのチューブ入りのパテが良くないのかしらね。
乾くの早くって。
セメダイン社の木工パテなら水溶きできるから、そっちを使ったりですわ。
もう、でも三十年も前の話だけど。
8. Posted by イプシロン   2016年02月28日 23:18
なおぼんさん、こんばんは。

図面はいわゆる軍オタ向け雑誌に、そこそこちゃんとしたのが載ってるんです。でもその図面も実は正確ではなく、航空製図家なる人が何百枚も写真を撮って、それを見ながら図面を起しているからだそうです。
とはいえ、その労力を自分でやると考えたら、雑誌のお値段など、お安いものかと思います。

画像の機体は、函館空港に強行着陸したことで有名になった例の機体ですね。ベレンコ中尉亡命事件といえば、わかるんでしょうね。

タミヤパテは、コツがいりますね。
買いたてのものは溶剤分が多いので、盛っても盛ってもヒケるんですよね。
なので、少し溶剤が飛んだくらいのヘタレ気味の時期が一番つかいやすいですかね。
ペーパーも#1000までかけないと、荒れますよね。
地味なプラモ道ですが、意外と奥は深いかと思います。

コメント、ありがとうございます。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

イプシロン(シンジ)

カテゴリ別アーカイブ
記事検索
最新コメント
ギャラリー
  • 小自分史(1)
  • Thank you my girl
  • 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
  • 勝利のアクビ
  • 一瞬の憩い
  • 笑顔は美しい
  • 4つ目の自分
  • 4つ目の自分
  • 3つの自分
  • アリイ 1:48 三菱零式艦上戦闘機52丙型(a6m5c)
  • ハセガワ 1/700 病院船「氷川丸」 竣工
  • フジミ 1/72 空技廠 零式小型水上偵察機(E14Y) 完成
  • ハセガワ 1/700 重巡洋艦「古鷹」 完成
  • スケッチ アミダラ女王
  • 静止した時間
  • 蝶
  • 祈り
  • チャム・ファウ
  • どこかのお家の猫ちゃん
  • 「みちくさ」
  • ザハロワは美しい!
  • デジ絵「星座と少女」(完成)
  • チュチュがじゃまだよ〜
  • アティチュード
  • 瀕死の白鳥
  • デジ絵「夏の風」(完成)
  • デジ絵「風」(完成)
  • デジ絵 ランカ・リー(完成)
  • 栗木さん 応援イラスト
  • イラスト「天使」
  • 水彩画 愛嶋リーナ 完成
  • 水彩画(デジタルリタッチ)「graduation 」
  • 水彩画(デジタルリタッチ)「アメジストの祈り」
  • 水彩画(デジタルリタッチ)「初雪」
  • 水彩画 愛嶋リーナ
  • デッサン 愛嶋リーナ
  • 水彩画 アリスとネズミ
  • イラスト アリスとドロシー
  • イラスト 眠そうなネフェルタリ
  • スケッチ 微笑の国の人
  • なんでだろうう? と思うこと
  • スケッチ アソーカ・タノ
  • スケッチ ライオン
  • 3DCG X-Wing fighter
  • 3DCG X-Wing fighter
  • 3DCG 缶コーヒー"カフェバニラ"
  • 3DCG 習作 インダストリアル物
  • 3DCG 習作 インダストリアル物
  • 3DCG 習作 インダストリアル物
  • 3DCG 習作 インダストリアル物
  • 3DCG 習作 インダストリアル物
  • 3DCG 習作 インダストリアル物
  • 3DCG 習作 インダストリアル物
  • スケッチ 騎士の左腕
  • アーソウカ、、だった!
  • スケッチ 懐かしのアイツ
  • ニャンとも言えない気持ち
  • 旧作 ペン画
  • デッサン ドイツ兵 in 1944
  • 水彩イラスト ニホンカモシカ
  • デッサン アフリカゾウ
  • 水彩画「水辺の豹」
  • 習作デッサン「豹」
  • 旧作 Gジャンガール
  • イラスト「蜜虫」
  • 「ネフェルタリと豹」下絵
  • イラスト「ネフェルタリ」
  • 水彩画 「装身具をといたクレオパトラ」
  • デッサン+色鉛筆 眼
  • スケッチ 「装身具をといたクレオパトラ」
  • 習作 ネフェルタリ 下書き
  • デッサン 眼
  • デッサン途中 布の研究
  • 旧作 F-4E"Phantom2 & F-5E"Tiger2"
  • 旧作 F-4E"Phantom2 & F-5E"Tiger2"
  • デッサン チャイナドレスの子
  • スケッチ クレオパトラ
  • 水彩画 死せるクレオパトラ
  • スケッチ クレオパトラ
  • デッサン 小野田寛郎さん
  • デッサン 猫
  • デッサン Diane Kruger
  • デッサン ベッキー・クルーエル
  • デッサン 中澤裕子
  • ベッキー デッサン
  • 萌えキャラ 線画 修正 その1
  • 萌えキャラ 下塗り
  • デッサン 杉崎美香 8時間目
  • 習作 フォトショップ 萌えキャラ風塗り
  • デッサン 杉崎美香 6時間目
  • 欝
  • 習作 水彩 その1
  • デッサン 杉崎美香 4時間目
  • 習作 小池栄子 その1
  • 習作 杉崎美香 その4
  • 習作 Face
  • 習作 Formula 1
  • 習作 Formula 1
  • 習作 Formula 1
  • 習作 Formula 1
  • 習作 杉崎美香 その3
  • 習作 杉崎美香 その2
  • 習作 その4
  • 習作 杉崎美香 その1
  • 習作 その2
  • 習作 その1
  • 習作 その1
  • 習作 その1
  • 好き好き大好き
  • 電話中
  • βズガイキング
  • モー様の絵 ハケーン!(笑)
  • Mクン 見っけた!(笑)
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ