2016年01月10日
梨木香歩『裏庭』を読んだ
あらすじや簡単な感想・レビューでは語れない。重層的かつ広く深くいろいろ書かれた作品。だけに「傷つくこと(傷つけること)」について感じ入った部分だけ抜き書いておきます。
鎧をまとってまで、あなたが守ろうとしていたのは何かしら。傷つく前の、無垢のあなた? でも、そうやって鎧にエネルギーを取られていたら、鎧の内側のあなたは永久に変わらないわ。確かに、あなたの今までの生活や心持ちとは相容れない異質のものが、傷つけるよね、あなたを。でも、それは、その異質なものを取り入れてなお生きようとするときの、あなた自身の変化への準備ともいえるんじゃないかしら、「傷つき」って。
傷ついた自分をごまかさずに見つめて素直にまいっていればいいっていうのよ。
生体っていうのは自然に立ちあがるもんよ。
鎧をまとってまで、あなたが守ろうとしていたのは何かしら。傷つく前の、無垢のあなた? でも、そうやって鎧にエネルギーを取られていたら、鎧の内側のあなたは永久に変わらないわ。確かに、あなたの今までの生活や心持ちとは相容れない異質のものが、傷つけるよね、あなたを。でも、それは、その異質なものを取り入れてなお生きようとするときの、あなた自身の変化への準備ともいえるんじゃないかしら、「傷つき」って。
傷ついた自分をごまかさずに見つめて素直にまいっていればいいっていうのよ。
生体っていうのは自然に立ちあがるもんよ。