2018年07月07日

たまには創価の話でも……

とにかく、探求すればするほど創価が根底からおかしな理論に則っていたことがわかる昨今だ。

創価の源泉は、牧口常三郎なことはいうまでもない。
ならば創価の思想の源泉を探るには彼の思想を出発点にせざるを得ない。そう考えて『人生地理学』を繙いてみると、こんな文章に突き当たった。

吾人が狭隘なる国家主義の一極端に偏ずべからざるとともに、汎愛虚妄なる世界の他の究極に陥るべからざるは、もって観るべからざるや。

つまり牧口は『人生地理学』発刊当時は、、、、、、、、、、、、世界への博愛精神を自己の信念とするのでもなく、また基本自国という一国平和主義を信念とするのでもないと述べているのだが、他の個所では――自然の順序に従い、日常生活の最も卑近なる事実の観察よりして、おもむろに歩を進めしよ。――などとも言っているわけだ。

無論、人間個人の生活というのは、自分という主体者を根底におくのは当然といえば当然なのだが、どうも牧口の思想を読んでいくと、博愛主義でも一国平和主義でもないと言いつつも、一国平和主義の色が濃く読みとれるのだ。

そもそも、牧口が真に、博愛主義でも一国平和主義でもないという、いわば有でもなければ、無でもない、世界は「空」である、どちらも同等程度に大切であるという想念に至っていたのであれば、『人生地理学』において、これまで述べてきたような論述をするのはおかしいのである。文言にもそういうものが窺えるわけだから。

例えば、牧口は博愛主義を「汎愛虚妄、、」と記述しているのだから。ただこれを良く解釈すれば、「虚妄」という語は、目に見えないという文脈とも解釈はできるが、虚妄というのはふつう、嘘、偽り、虚偽のことをさす言葉であるということを考えれば、良く解釈するには相当の無理があろう。
それにそもそも、牧口は教育者であるのだから、語句の意味くらいわかって書いていたと判断するのが妥当ではないだろうか。

いやそもそも、牧口が真に「空」の境地にあったならば、『人生地理学』の校閲を国粋主義者である志賀重昂に請うていることがそもそもおかしいのである。

ともあれ、『人生地理学』時代の牧口は、本人曰く、博愛主義でも一国平和主義でもないということだったと見ておけばいいだろう。


さてではその後、牧口の思想はどう変遷したのだろうか。
答えは『創価教育学体系』にある。――いわゆる「利・善・美」だ。

いまさら言うまでもなく、わたしが創価思想にある最大の悪癖はこの牧口の思想にあると思っている。
新カント学派の提示した「真・善・美」を牧口は「利・善・美」であるべきだと唱えたのが、これこそが『創価教育学体系』の骨子なわけだ。つまり牧口は、『創価教育学体系』の時代において、かつて『人生地理学』で述べた、博愛主義でも一国平和主義でもないといっていた「真」を自ら否定し、牧口の曰く「真理は認識の対象であり価値の当体ではない。主体と客体の関係の中にこそ価値は存在する」という思想に変節したわけだ。

ここで注目してほしいのは、彼の述べた「主体と客体の関係の中にこそ価値は存在する」という言葉だ。
つまり、牧口は自分と自分をかこむ環境における価値を重視したのであるから、言葉を換えれば、いま自分がいる祖国という一国平和主義に思想転換をしたということであり、つまりは創価思想の根源はこのような偏狭かつ狭隘なものがあるということになる。
しかし、そうでありながら創価というのは、世界平和だの広宣流布を謳って見栄を張っているというわけだ。
そんなだから、わたしは創価に徹底的に嫌気がさしたのだ。

ではなぜ牧口は一度は「真(空)」の思想を『人生地理学』の時代に披瀝して見せたのに、一国平和主義に傾いたのだろうか? 
答えは簡単だ。
この思想の変遷の間には、牧口の日蓮との出会いがあるのだ。

すなわち、日蓮の現世利益重視という思想にふれ、仏教の本来あるべき真理への道に到達し損ねたというわけだ。

こうしたことから、日蓮思想の危険性は容易に窺えるわけだ。
そもそも、日蓮の現世利益にしろ牧口が重視した「利」にしろ、仏教では一部否定されているのだから。

利を求めるあまりに自分自身を与えたしまわないように。
人からほだされて自己を失わないように。
もっと多くの利益を得ようとするばかりに、
気がついたら自分自身を棄て去ってしまったということのないように。
ちゃんと自分を大切にするように。
そのためにも、他の人をも大切にするように。
そうしてこそ自分を大事にできるものだから。
(『サンユッタ・ニカーヤ』)


大事なのは自分の「利」ではない。
自分と他人ともの「利」であるわけだ。
牧口の言うような「主体と客体の関係の中にこそ存在する価値」といった、どちらかに利があり、どちらかに利がないといった相対的な利ではないのだ。

そもそも、仏教の基本中の基本は「諸法無我」なのだから、まともに仏教を理解するなら、自分の、、、利など存在しないのだ。よって当然、他者の利も存在しないのだ。
あるのは、自他共の利だけであり、世界に対する博愛精神しかないのだ。

その点、キリスト者であっても、己の信念を博愛精神においていた内村鑑三のほうが、よほど牧口などより遥かに立派であったのだ。

現に牧口は、戦中、一国平和主義的言動、つまり、大日本帝国が戦争に勝つべきだと述べていたのだし。
そうした事実に蓋をして、牧口はもともと平和主義者だったなどと虚偽を言い張るのが、創価学会という詐欺宗教なのだ。
いやいや、あの戦中の空気では、心では平和主義を思っていても現実、口に出してなどいえるものではない、などという言い訳は通用しない。現にあの戦時下に数は少なかろうが徴兵拒否した人がいるという事実を見落としてはならないのだ。

そもそも、創価は今でも日蓮正宗や共産党に対して猛烈な誹謗中傷をしておきながら、世界平和だの博愛精神だのと言っているのだから、自己正当化の狂気に満ちた詐欺宗教団体なのだ。
いや、中朝の恐怖さえ煽って、会員を自公政権の後押し役に使っておいて、そうした事実のどこに博愛精神があるっていうのだろうか。

それもこれも、究極的には日蓮自身に他者を攻撃する精神性があり、釈迦のような博愛精神がないことに由来しているのだ。


日蓮曰く――
不殺生戒と申すは、是の如き重戒なれども、法華経の敵になれば、此れを害するは第一の功徳と説き給う也(秋元御書)

結局のところ、こういう日蓮の思想が、国柱会の田中智學やら石原莞爾などを通じて、あの戦争へと向かわせる大きな要因になったであろうことは、否定できない大きな要因のひとつなのだ。

というか、わたしは法華経を全文読んだが、「法華経の敵を害するは第一の功徳だ」なんてことはどこにも書いてませんでしたけどね。
日蓮はなにを根拠にこんなことを言ってるんだか知りませんが、法華経以外の経典にそのようなことが書いてあって、彼がそれを根拠にしているなら、それこそ自己矛盾なわけだ。

秋元御書に真蹟があるのか、わたしは知らんが、少なくとも創価版の御書に秋元御書ははいっている。
であるならば、創価の思想には、創価の敵なれば此れを害するは第一の功徳だという思想があるということだ。
そんな思想を内包していながら、生命尊厳だと宣う詐欺っぷりの恐ろしいこと、恐ろしいこと。

ま、現に創価は自分たちに反旗を翻した人たちを、忘恩の輩だとか反逆者だとか、はては堕地獄決定だとか言いまくってきたし、今もその傾向があるわけだ。
人を救うのが宗教のはずがだ、なかなか面白い宗教団体ですやね、創価学会というのは。


かてて加えて言うならば、牧口は『人生地理学』の中で地理と地理学について語ったりもしている。だが、この牧口の思想が恐ろしいんだ。
これまでの地理というのは、この地形はこういうものであるといったことを記述するものという科目だったが、彼は今後はそれより進歩して、地理学という、地理によって得た地形の記述をどのように人間にとって有益にしていくかという学問にしていくべきだと述べているわけだ。

もうこの時点で牧口の思想の独善性というか、科学や学問というものへの理解がいかに浅いかが見えてしまうというものだ。
カントがどうの言っていたといわれていようが、この程度の思想だったのだから、牧口が今後世界的に評価などされようがない。

そもそも、学問や科学というものは、そこにある、または起こった事実をただ記述するだけのものであって、そこに善悪や利害損得を見るべきものでないということさえ牧口は理解していなかったのだから。
無論、科学に対しての牧口のスタンスも地理学と同じようなことを述べている。
科学を人間に対して有益にする、科学学という学問が必要である、と。

ようは、乱暴な言葉でいえば、牧口の思想というのは、損得利害ばかりを重視して、事実とか真実など顧みない思想であったと断定しても差し支えないのだ。

M・ウェーバーの学問に対するスタンスと比較すると、なんとも浅薄極まりないのが、牧口の思想だということだ。

科学や地理で提示されたものに対して判断するのは、個々人である。
牧口の思想は、そういう人間の自由を侵害するような、独善的な学問、ひいては教育が必要であるという、トンデモ論だといって過言はないだろう。


なんとかかんとか牧口を擁護するなら、日本や世界の地理とそこに暮らす人間とのあいだに、必然的な関係性があると記述した部分だけだろう。
なぜかなら、縁起というのは、一定の環境におかれたとき、その環境によって人間のなかに湧き起こるものであるからだ。

そういう縁起に、それとなく気づいていただろう部分は評価できるが、あとは全く評価しようがないのだ。

日蓮も縁起に関しては、正しく解釈していたようだが。
譬へば依報は影のごとし、正報は体のごとし。身なくば影なし、正報なくば依報なし。又正報をば依報をもって此れをつくる(瑞相御書)

われわれ主体から見れば、環境は影のようなものであり、われわれ自身が本体であるように見える。しかし、正しく縁起を見るならば、正報は依報によって作らているのだ、と。
つまり、同じ自分であっても、心身を置いている場所によって自分の内面に勝手に沸き起こるものは変わってくる。だから、大事なのは、環境を選んだり整えることだ。善友と親しみ、悪人に近づかないというのは、環境によって自分の内面に湧きあがるものが縁起するからなのだ。

しかし、環境を変えられない場合もある。定住や定職をもつというのがそういう状況だ。そうした場合は、環境によって沸き起こるものを良く見て、制御していけばいいわけだ。が、これには限界がある。
こういうことを西洋では運命(環境)と人智(限界のある自己制御)の関係として述べているわけだ。
先の記事の『君主論』などは、そういう色合いがはっきり読み取れる作品というわけだ。

ipsilon at 00:38コメント(2) 

コメント一覧

1. Posted by 通りすがりのY   2018年07月12日 03:38
創価学会員やその他新興宗教信者の方々と論争た討論する気は全くなくイプシロン(シンジ)氏が
創価学会員か元創価学会か
その他新興宗教信者か
全く興味もなくどうでも良いことではありますが
もし仮に創価学会員だとしたら
かなり病的でありブログ全体を拝見した感想は残念ながら
法華経をただ全文読んだだけであり仏法を理解しているとはあまり感じられませんでした。
2. Posted by イプシロン   2018年07月12日 13:53
批判や非難だけで、言いっぱなしにするだけなら、誰にでも出来ます。
上から目線だけで他人のことを病的で、理解も不十分だというなら、その病的や不理解を改善する方法を提示すべきです。
それが出来ないなら黙っているのが賢いというものです。

しょせん、批判、非難だけの書き逃げコメントをした目的は、鬱憤を晴らして、自己正当化したかったという傲慢にさえ気づいていないでしょうがね。


全く興味がなく云々いって、必死に自己弁護しながらコメントしてしまった、つまり吊られてしまっている自分の心理状態にさえ気づいていないとは随分と賢いようですね。

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