2014年07月

2014年07月31日

 動力ブロックに近い牢獄のような部屋は、時々激しく振動した。少年は床から突き上げられることに眠りを妨げられ、明けない宇宙の夜をまどろみながら、その苦痛に耐えていた。だが、変調をきたしはじめた姉の姿を見続けることはできないでいた。
「やめてくれ、姉さん、もうやめてくれ!」
 耳を塞ぎ、顔をそらした先で、リビュアはケタケタと笑ったあと、しゃくりあげるように泣き、憤怒に駆られて皿を投げたあと、歓喜の叫びをあげたりしていた。
 しばらくは、少女の異様な行動をなんとかしようと、監視役の男が殴ったり、蹴ったりしたが、それも数日のことで、
「こいつ、狂いやがったな」
 という侮蔑の言葉を少年が耳にしてから、部屋の扉は閉ざされたままになっていた。
 監視の男からすれば、それは度々目にしてきたことだったし、稼ぎの道具が減っても、また仕入れればいいという生業からくる平然さだった。
 少年には男が口走った狂ったという意味がわからなかったが、姉が姉でなくなってしまうのではないかという豪雨の中にいるのはわかった。焦りの雨に小突かれ、なんとかしようとしたが、台風のような喚き声に吹き飛ばされ、冷静にものを考えることすらできなかった。
「おい飯だ、食え」
 扉の下からすべってくる皿が床をこする音への反応もしだいに鈍くなっていった。少女は眠っているか暴れているか、少年は壁を背にして膝を抱えたまま、うなだれ続けていた。
「また食べてないのか。死にたいのか?」
「なあに、死んだってかまわんだろう、もうすぐ仕入れ先に着くらしいからな」
「月か、月に向かってるのか!? 半年ぶりだな」
「月じゃないさ、女さ、よりどりみどり選べる女の星だよ。ガキは売値が安いから、女をかっさらうんだ」
 月……という言葉を耳にした瞬間、リビュアは首を振って怒涛のように頭の中で荒れ狂っている暴風雨を追い払おうとした。
「月には父さんと母さんが……」
「いやしない! 父さんも母さんも殺されたんだ! あいつがそう言ったじゃないか!」
 肉塊のようにうずくまりながら叫んだ少年の耳には、しっかりとした足取りで床を叩く音が聞こえていた。
「ヒュー、しっかりしなさい、あたしを見て」
 少年が首をもたげると、そこには毅然とした姉の顔があった。
「忘れたの? 叔父さんが言ってたこと。父さんと母さんはあたしたちのために、地球に出稼ぎに行くことになったのよ。忘れてしまったの?」
 少年の色違いの瞳に映っている姉の表情には、どこにも異変はなかった。しかし、言っている内容に肯くことはできないでいた。少年の脳裏には、汗染みのできた緑色の服を着た男たちに、両親が連れ去られてゆく光景が焼きついているのだ。
「違う、姉さんの言ってることは間違ってる。母さんたちはあいつらに連れていかれて、たぶん……」
「しかたのない子ね、あなたはまだ小さかったから、よく覚えてないのよ。そんなに怯えなくていいの」
 少年は頬に温もりを感じていた。
「叔父さんはあたしたちを愛してくれている。けど、あたしたちはそれ以上に父さんと母さんを愛してるわ。だからヒュー、よく聞いて」
 少女はそこまで言うと、少年の耳に乾いてひび割れた唇を近づけて囁いた。
「ここから逃げ出すの」
 少年には姉の言っていることが正しいのか、自分の脳裏に焼き付いている光景が正しいのか、判断がつかなかった。
 僕の眼。色の違う眼。いったいどちらの記憶が正しいのだろうか?
 少年は得たいの知れないなにかに責めたてられ、心がまっぷたつになっていくような気がした。
「わかったよ、姉さん」
 動力ブロックの音に搔き消されかねない細々とした声だった。
 その瞬間、少年は姉にしっかと抱きしめられたことを感じていた。
「ヒュー、地球へ行くのよ……」

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―#4―





ipsilon at 19:05コメント(0)トラックバック(0)小説『逆行する星々』宇宙シリーズ【外伝】 
 リビュアは暗く湿った天井のランプがたてる遠い雷鳴を聞きながら、夢を見ていた。
 父さん、母さん、ヒュードラーはだいぶ大人びてきました。もう一人で遊びに行かせても大丈夫だと思います。母さんの優しい笑顔も、父さんの少し怖い顔も、はっきりは思い出せませんが、温かかった感じ、厳しかった感じだけは忘れていません。でもあたしは月が嫌いだったのです。ほとんど覚えていませんが、あたしは海が見える地球のお家が好きでした。あのひんやりとした波がいったりきたりして足を濡らすところ。冷たい水を蹴り上げると水飛沫しぶきがたってそれが潮辛いんです。母さんが真っ赤なトマトに塩をふってくれたような味でした。でも月は違いました。なにもかもが灰色で、お家は丸く小さなクレーターの底にあったから、砂嵐は怖くなかったのですが、あたしはあの砂が嫌いでした。風の強い日になると、群青色をした星空を隠してしまい、たったひとつの楽しみを奪われました。それに毎日のようにしなければいけなかった砂搔き、あれはとっても大変だったんです。
 リビュアの眼は大きく見開かれたまま、虚空を見つめていた。その瞳は思い出のいろどりが変わるたびに輝いたり、くすんだりしていた。
「姉さん、姉さん、どうしちゃったのさ」
「ああ、ヒュードラー、何でもないのよ。母さんたちとお話をしているのよ」
「ねえ、まだ食事残ってるんだ、ちゃんと食べなきゃ」
「うん……」
 二人の足元には、拾い集められた残飯の乗った、黒ずんだ皿があった。
 あたしの傍にはいつもヒューがいました。あの子ったら、砂搔きの途中であたしのことを見失うとすぐに泣いたんです。父さん母さんは知りませんよね。でもそんなヒューがいたから、あたしは月も悪くないって思えたんです。地球の海とは比べようもなかったけど、父さんがはじめた広々とした農園の砂搔きと水あげをしていたときのことです。ヒューは迷子になったんです。なにしろ好奇心の強い子ですから。いまそこにいたかと思うと、振り返ってみるとあそこにいるんです。でもあたしにはすぐに居場所がわかりました。だってヒューの眼は右と左で色が違っているんですもの。あの灰色の風景の中でそれがどんなにあたしの心を清々しくしたかなんて、きっと母さんにだってわからないはずです。あたしだけが知っていることなんでしょうね。ヒューと目を合わせたときの不思議な感覚、安堵感と強い信念に打たれるあの感覚。もっともあの当時の安堵感は、ああ、ヒューはあそこにいるから大丈夫という、あたし自身の安心でもあったし、ああ、どうしても自分の思うようにしたいのねと思う、あたしがあの子を見守ってあげなくちゃという愛情だったんです。誰にも知られていないもの、あたしだけしか知らないもの。それがあたしをずっと生かし続けてきたんじゃないのだろうか、最近はそんな風に思うんです。でも、もうヒューは大丈夫。きっと一人で生きていけるんです。
「ねえ、ヒュー。大丈夫よね?」
「え?」
「一人で生きていけるでしょ?」
 リビュアは少年をじっと見入ってから、また視線を虚空に戻してしまった。
「何を言ってるのさ、僕は姉さんと一緒だから、あいつの――」
 うつむいた少年の視線の先には、無数のみみず腫れがある痩せて蒼ざめた少女の足があった。色違いの目から涙が落ちていた。
 父さん、母さん、泣き虫なヒューはもういないんです。あの子は強くなりました。今日、あたしが間違ったことをして叔父さんに叱られたときに、ヒューはあたしを守る! なんて言ってくれたんです。でも、少し淋しい気もします。あの子があたしを頼ってくれなくなったなら、あたしだけしか知らないあたしはどうすればいいのか、まだわかっていないのです。困った姉ですが、怒ったりしないでください。叔父さんにもたくさん叱られたばかりなんですもの。そういえば、父さんもよくあたしを叱りました。どんなふうにだったかしら、忘れてしまいました。けれども、ちっとも怖くなかったんです。怖かったのかな? でも今では叱られたことが嬉しくて楽しいことに思えるんです。あたしは変わった性格なのでしょうか、そんなことはないでしょう。ちっとも変ってなんていませんよ、ヒューに聞いてみてもいいです。この傷がその証です。叔父さんがあたしたちを愛してくれている証なんです。
 リビュアは、自分の腕と少年の頬にある生乾きの傷を愛撫するように指でなぞった。
「今日の叔父さん、昔のパパみたいだったね。ねえヒュー、叔父さんはあたしたちを愛してくれてるって思わない?」
「……なにを言ってるんだい、姉さん、なにを……しっかりしてよ」
 垢と埃にまみれた少年の手が、骨が浮き出した少女の肩を揺すっていた。
「あなたにはまだわからないのね、大人の人たちがあたしたちに示す愛情が」
「姉さん……」
 父さん、母さん、ヒューにはまだわからないようです。やっぱりもう少しあたしが一緒にいてあげないといけないようです。なんだか嬉しいです。
 リビュアは夢とも現実ともつかないもやに抱かれたまま、少年を真っすぐに見つめて微笑んだ。
 嬉しいね、と。

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―#3―





ipsilon at 15:50コメント(0)トラックバック(0)小説『逆行する星々』宇宙シリーズ【外伝】 
 PETUピーツ(People for the Ethical Treatment of Univers)、宇宙の倫理的扱いを求める人々の会は、DOXAドクサ(Deep Outerspace Exploration Agency)、深外宇宙研究開発機構の科学偏重主義に対抗して勃興した倫理団体だと思われている。だが真実を見極める者が見れば、それらが一卵性双生児であることに気づくであろう。表と裏、内奥と外殻。あらゆるものは、相反するように見えても、内実においては同質だということを知る者は多い。
 例にもれることなく、PETUとDOXAはそういう関係にあった。いや、内実を知る者に言わせれば、それは一つの組織、一つの理念から生まれたのだとはばからないだろう。
「やつらの思惑など気にする必要はないのさ。しょせん同じ穴のむじなだ」
 脂ぎった筋肉質の奴隷商人は自室に戻るとデスクに陣取って、通信回線を開いていた。
「俺がただの商人だということを忘れるなよ、どっちの味方でもない。俺が欲しいのは金だ。あとはそっちが考えることだ」
 商人のけばだった声の向こうから、ノイズに混ざって律儀に説明しようとする若い男の声がした。
「それはわかっているつもりだ。しかし、わたしの立場も考えてくれたまえ。どちらにも顔を立てなければならない苦労があるのだよ」
 通信機の前で、褪せて汚れた緑色をしたPETUの制服を着た男は、わざと音程をはずしたような声で言い返した。
「十分に面倒をみてやったはずだ。ガキどもだけならまだしも、あいつらの親を調達してやったことを忘れるなよ。立場を考えろってことだ、こっちは命がけなんだよ」
「すべては科学の進歩のためなのだよ。わかるまい。だが君らが派手に動くことで、こちらに被害が及ぶことをわたしは望んでいないのだよ。そこを理解してくれたまえ」
「それはこっちだって同じだ。俺たちはお前らの道具にはならない。商人っていうのはな、独立気風がすべてなんだよ、わかるだろ?」
 男は軍装とも作業着とも判別しえない上下に別れた服のポケットから、サイキックガムを取りだして口に放り込んだ。覚醒作用のある塊が、スピーカーの向こうにいる男への憎悪で、つぶれてゆがんでいた。
「どちらにしても、いかなる情報の流出も許されないのだ。それだけは肝に銘じてほしい、こちらもくびがかかっているのだよ」
「そういう言葉を聞きたかったんだよ、旦那さん」
 男の口の中でにやつくように炭酸がはじけていた。
「ともかく、しばらくは奴隷の取引きは控えて欲しい、支払クレジットのほうは何とか手配するから、それまで取引は中止してほしい」
「わかった、じゃあ手筈通りにするぜ。話はここまでだ」
 声に同調して明滅していた通信機の赤い光が消えると同時に、ノイズが去ってくちゃくちゃというガムを噛む音だけがしていた。
「しかたがねえ。現地調達で稼ぎを受けとりに行くとするか」
 とつぶやき、船内通信を開いて、
「軌道を離れるぞ。行き先は月基地ムーンベースだ。しばらく商売はおあずけだ、くわしいことはブリッジで話す」
 と言ったあと、椅子から立ち上がった。
「やりきれないことばかりだ。こっちがボロ船だってことがわかってやしない。月も安全とは言えないってのにな」
 男は噛んでいたガムをごみ箱に吐きだしたが、標的をはずして、船内靴を引きつける磁気をおびた床にへばりついた。唾液の混じったガムが、踏みつけられ固まっていくだけのことだった。
 ブリッジについた男は、やくざ風の男たちに次々と指示をくだしていった。サイキックガムのせいなのか、そこにいる同輩たちに自分と似たものを感じとったのか、脳が酸性の海に浸っているような高揚感に酔っていた。
「それはわかっている。お前たちが心配することじゃない、ともかく警戒だけは緩めるな。スリルはこの先にあるってことだ!」
 いつもより上機嫌な口調がそのまま男たちに伝染してゆき、充血した眼へと瞳へと濁った油の膜が広がっていった。ブリッジは際限なく小惑星を回る退屈軌道――ティディーちゃんコースからの解放感と喧騒に満たされていた。
 海賊船とも輸送船ともいえない、ありふれた長方形の煤けた船が、船首を月へと向けて宇宙の海をへらへらと走っていた。

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―#2―





ipsilon at 14:05コメント(0)トラックバック(0)小説『逆行する星々』宇宙シリーズ【外伝】 
【ネタバレ】愛にも色々ある。私と博士の友愛、義姉が博士を陰で見守る愛、博士のルート(私の息子)への無償の愛。そうした愛と数学がからまり、真実の愛とは何かを紡ぎだす人間劇が優しく温かい。憶えていることが幸せなのか、忘れてしまうことが幸せなのか、どちらも幸せなことだと小川さんは言っているのだろう。1−1=0、eπi+1=0、足しても引いても――憶えていても忘れてしまっても、幸福の総量は変わらない。0があることですべての数字が明確で宏大な宇宙を開く。なんとエレガントな小説でしょうか。一番星5つつの作品に違いない。

博士の愛した江夏の背番号は28。そのまた博士も病気であり一人であっても完全無欠なのだ。ルート11歳の誕生日に絡めてなのか偶然なのか、終編が「11」になっているのが心憎い。なによりも感動したのは、ルートが亡くなってしまった博士の意志――数学を愛する心を受け継ぐという永遠性のほのめかしでしょう。


ああだ、こうだと書くことで心にある感動が消し飛んでしまいそうなので、語りたくない。
言えることは、小川さんの小説は本当に文章が優しく温かいということ。
抒情を詠っていても、それが前後の心理描写になっていたりするので、ページを進めれば進めるほど、
文字が心に沁み込んでくるのを感じられる。

やっぱり芥川賞をとっただけの作家であります。
というかそれ以前に発想が素晴らしく、テーマが重厚なのに、
深刻さを感じさせないユーモア感は一級品。



分からないのは恥ではなく、新たな真理への道標だった。彼にとって、手付かずの予想がそこにある事実を教えるのは、既に証明された定理を教えているのと同じくらい重要だった。
頭で納得できなかったり、目で見ないと信じられないという人がいる。
「いやだから信じるしかないんだよ」
これまで何度もそうやって言葉にしてきたけど、この小川さんの言葉は説得力があります。
娑婆世界に必ずある相対性、二面性で考えれば当然の結果なのですが、
そういうものを見落とすのが人間でもあるということ。

それが正しいのか「分からない」、ということは既にその問題に「正解と解決法」が必ず、、存在するということを指すわけですよ。
つまり、全ての物事には真理があり、必ず正しくで善なるものが存在するということ。
ようするに、それこそが「無限大の可能性」であるということです。
なんとも素晴らしい逆説的思考なんでしょうか。

数学が面白いという人は、やはりこういう思考を持てやすいのじゃないでしょうか。
数学者が何年も同じ定理に向き合える動機はいったいどこから出てくるのだろうか?
なんどもそう考えてきたが、なんだかすっきりした。

私が何度も何度も「物事は二面的」と訴えてきた意味はそういうことなんですけど、
まあ理解されてこなかったですね(笑)

でもその二面のうちのどっちが正しいかどうかなんてわかんないじゃん。
そう言うんでしょ。だから、間違いない正しさはそのどっちもが正しいし、
TPOによって容易に入れ替わるから、どっちも正しいんだから、善悪一如と信じれば(受け入れれば)、
絶対に間違いようがないんですよ。
ずーっとそう言ってきたんです。言い疲れてますけどね。

理論としてはこんなシンプルなことはないんですけど、
フフフ、言うは易し、行うは……だ(笑)

結局、創価の看板を外したり、議論をやめた理由はそこですしね。
物事は多面的であり、その全ての面が実は真実であるということを、相手がわかってないと、
二面性の一面にだけ拘り、喧嘩にしかならないからですよ。
「私は絶対に正しい」、そう思い込んでいる人との意見交換に、価値を見いだせなかったからなんですよ。

この政策が正しいと思う、いやそう政策じゃだめだ。
問題はそこじゃないんですよ。大事なのは心の奥底に平和を祈る強い一念があるかどうか。
そこを見ずして、表面だけで意見を交換してもね、あんまり意味はないんですよ。
もっとも、ちゃんとしている人というのは、「時」を見極め、
TPOにあった発言をしているわけだが、普通、そういうものは感情論や派閥だとかに押し流されて、
見向きもされないんだなぁ。
結局ね、政府がこうもだらしがないのはさ、国民大衆がだらしないから、政府もだらしないだけでしょ。

誰だったか言ってましたね。
国民は自分たちに見合った政府しか持てない。――とね。
だから愚衆政治だと言ったんだよ。それの何が間違ってるんだろうね。
立憲国家じゃない日本と言ったんですよ(笑)

そして、人の意見なんかを見極めて、私は誰派だよと表明する。
まあ、こんなズル賢い生き方はありません。ようするに「付和雷同」。
誰それがそう言ってるなら正しいだろう。自分なんてありはしない。
自分の頭でなんか何一つ考えていないくせに、正しいことを言っていると悦に入る。
それも誰かが言いだしたのに便乗してだ。どこに創造性があるんだ? ないよね。
でも偉そうにする。
私のもっとも嫌いなタイプだ(笑)。


正解を得た時に感じるのは、喜びや解放ではなく、静けさなのだった。
なんてシンプルな言葉で真理を表現しているのだろうか! さすがだ。
歓喜とか嬉しいとかいう言葉を、良く使うのだが、
実は違うんだよね、本当の幸福って。
静か、静謐、静穏、――そう「現世安穏」。静かであることが善なんですよ。
でも停止してない、すべては動いています。そこが味噌(笑)
調和、バランス、平衡、――自然。
あらゆるものが動いていながらも、心がけばだつことはない。
これこそが平和なんですね。

川は流れ、雲は流れ、鳥は鳴き、花は咲き、風は吹く、――自然。これが平和。
そのための活動や行動は必要だが、
まあ人間は大概において、乱している。やらなくていい事をやってる。それも自ら進んで。

静穏な自分であること。大事なのはこれですね。
いえば、怒らないでいること(笑)


「真実の直線はどこにあるか、それはここにしかない」
博士は自分の胸に手を当てた。(中略)
物質にも自然現象にも感情にも左右されない、永遠の真実は、目には見えないのだ。

いうべきこと、ナナナ、ナッシング!

紙の上に直線を引いた瞬間、それは直線ではなくなるんです。
どんな細い直線であっても、線に幅というものが出来てしまうからです。
ゆえに、真実の直線は――という意味。


博士に聞けばすぐ教えてくれるだろうに、そうしなかったのは、一人でじっくり向き合った方が、意味することをより深く理解できるのではないか、という予感がしたからだった。
えてして、予感とか直感というものは正しい。S・ジョブズなんかもそう言ってましたね。
なぜ自ら孤独を選んできたのか。答えはこういうところにあるんだけど、一般的に理解されなーい。
外に出て(人に会って)、「自分探し」をするのと、内に篭って(孤独になって)「自分探し」をするのは同じなんですよ。
でも、大概、孤独を選ぶと、私のように馬鹿にされ、だからお前は駄目なんだと言われるわけ。
もう笑っちゃうよね。

要は、中とか外とか関係ないんですよ。
自分は一体何をしたいんだ? 何者なんだ? この自分にいったい何が出来るんだ?
それを探し出し、確かめ、確信することこそが重大であるということ。
これが目的。あくまでも会うとか会わないとか、孤独でいるとかは、「手段」なんですよ。

多くの人に囲まれれば囲まれるほど、よほど、冷静沈着に自分を見つめていない限り、
他人の意見に翻弄されるんですよ。
だったら、一人で考えたほうが価値的でしょ。
基本、信心だってそうなってるんですよ。
勤行・唱題するのは、あくまで自分一人だ。とてつもなく孤独ですよ。
その時に何を考えているかでしょ、問題は。どう祈っているかでしょ。
その基本を適当にして、人に会ったって価値は生まれない。
あくまでも、仏・法・僧ですよ。会っていくのは、自分一人で真理を見つけ出しても、
それを(たとえば数学であれば、数式として)証明しないことには、真理でも何でもないからですよ。
私がここで、偉そうなことを、書いている意味はそういうことなんですよ。
書くことで、外に出すことで、見えてくるものがあるからです。

人に会っていくのは、自分が御本尊の前で感じた、真理が真実かどうか確かめるためでしょ。
だから、外に打って出る、外部の人に会っていくんじゃないですか。
同じ土俵の上にいる会員同士で、確認しあうのなんて簡単だからですよ。
(それさえも結構困難だったりしますけどね:笑 ようは内外とか会員非会員とか、
関係ないんですよ。ましてや、ネットのようなあらゆる人が見る場所ではね)

内部・当事者同士であれば、わりかし容易に認めあえ、御本尊の前で感じた心理が真実であるかどうかを
確かめようさえないこともあるでしょう。
下手をしたら、淋しさの埋め合わせに会合に出る場合だってあるんじゃないですか。
あと義務感とかね。おかしいよね。
そういうことを指摘している記事を見たことがない。おかしいんだよなぁ(笑)
指摘しなくても、いんですけどね。大事なのは正しい軌道に乗るためのヒントがあるかどうかですから。


ただ単に正確な答えを示すだけではく、質問した相手に誇りを与えることができた。
これはとても大事なこと。
相手のレベルに合わせて質問するのではなく、時間はかかっても価値ある質問をするべきだという意味。
そのことが、結果として相手を最高に敬うことになるからという考え。素敵。
いわゆる釈尊の聞き(訊き)上手という意味は、こういうことを言っているのだろう。


あらん限りの愛情を傾けた対象が真実の姿を現し、こちらに振り向いてくれた途端、慎み深く、無口になる。自分がどれくらいの情熱を注ぎこんだか訴えもしなければ、見返りを要求することもしない。

これが本物の菩薩。

それが本当に完全であるかどうかを確認した後は、ただ静かに歩みを先へ進めるだけです。

独り犀のように歩めばいいんです。
心は深い湖のように不動で、澄んでいればいいのです。




『博士の愛した数式』。今のところ、今年読んだ中で一番感動した一冊かな。
認知症の問題とかもね、変に深刻に書かれている本を読むより、
こういうものの見方もあるのだと知ることが大切なんだと思った。

前向き。いい言葉だなあ。

小川洋子『薬指の標本』の感想はこちら

ipsilon at 11:41 


 おれは即夜下宿を引き払った。宿へ帰って荷物をまとめていると、女房が何か不都合でもございましたか、お腹の立つことがあるなら、言っておくれたら改めますと言う。どうも驚く。世の中にはどうして、こんな要領を得ないものばかりそろってるんだろう。出てもらいたいんだか、いてもらいたいんだかわかりゃしない。まるで気狂きちがいだ。こんなものを相手に喧嘩けんかをしたって江戸っ子の名折れだから、車屋をつれて来てさっさと出て来た。
 出たことは出たが、どこへ行くというあてもない。車屋が、どちらへ参りますと言うから、だまってついて来い、今にわかる、と言って、すたすたやって来た。めんどうだから山城屋へ行こうかとも考えたが、また出なければならないから、つまり手数てすうだ。こうしてあるいているうちには下宿とか、なんとか看板のあるうちをめつけ出すだろう。そうしたら、そこが天意にかなったわが宿ということにしよう。とぐるぐる、閑静な住みよさそうな所をあるいてるうち、とうとう鍛冶屋町に出てしまった。ここは土族屋敷で下宿屋などある町ではないから、もっとにぎやかな方へ引き返そうかとも思ったが、ふといいことを考えついた。おれが敬愛するうらなり君はこの町内に住んでいる。うらなり君は土地の人で先祖代々の屋敷を控えているくらいだから、この辺の事情には通じているに相違ない。あの人を尋ねて聞いたら、よさそうな下宿を教えてくれるかもしれない。さいわい一度挨拶あいさつに来て勝手は知ってるから、捜してあるくめんどうはない。ここだろうと、いいかげんに見当をつけて、御免御免と二へんばかり言うと、奥から五十ぐらいな年寄りが古風な紙燭しそくをつけて、出てきた。おれは若い女もきらいではないが、年寄りを見るとなんだかなつかしい心持ちがする。おおかた清がすきだから、その魂が方々のお婆さんに乗り移るんだろう。これはおおかたうらなり君のおっさんだろう、切り下げの品格のある婦人だが、よくうらなり君に似ている。まあお上がりと言うところを、ちょっとお目にかかりたいからと、主人を玄関まで呼び出しては実はこれこれだが君どこか心当たりはありませんかと尋ねてみたら。うらなり先生それはさぞお困りでございましょう、としばらく考えていたが、この裏町に萩野はぎまちといって老人夫婦ぎりで暮らしているものがある、いつぞや座敷をあけておいても無駄だから、たしかな人があるなら貸してもいいから周旋してくれと頼んだことがある。今でも貸すかどうかわからんが、まあいしょに言って聞いてみましょうと、親切に連れて行ってくれた。

 その夜から萩野のうちの下宿人となった。驚いたのは、おれがいか銀の座敷を引き払うと、あくる日から入れ違いに野だが平気な顔をして、おれのいた部屋を占領したことだ。さすがのおれもこれにはあきれた。世の中はいかさま師ばかりで、お互いに乗せっこをしているのかもしれない。いやになった。
 世間がこんなものなら、おれも負けない気で、世間並みにしなくちゃ、やりきれないわけになる。巾着切きんちゃくきりのうわまえをはねなければ三度の御膳ごぜんがいただけないと、事がきまればこうして、生きてるのも考え物だ。といってぴんぴんした達者なからだで、首をくくっちゃ先祖へすまないうえに、外聞が悪い。考えると物理学校などへはいって、数学なんて役にもたたない芸を覚えるよりも、六百円を資本もとでにして牛乳屋でも始めればよかった。そうすれば清もおれのそばを離れずにすむし、おれも遠くから婆さんのことを心配しずに暮らされる。いっしょにいるうちは、そうでもなかったが、こうして田舎いなかへ来てみると清はやっぱり善人だ。あんな気立てのいい女は日本じゅうさがしてあるいたってめったにはいない。婆さん、おれのたつときに、少々風邪かぜを引いていたが今ごろはどうしてるかしらん。せんだっての手紙を見たらさぞ喜んだろう。それにしても、返事がきそうなものだが――おれはこんなことばかり考えてさん日暮らしていた。
 気になるから、宿のお婆さんに、東京から手紙は来ませんかと時々尋ねてみるが、聞くたんびになんにも参りませんと気の毒そうな顔をする。ここの夫婦はいか銀とは違って、もとが士族だけに双方とも上品だ。爺さんが夜になると、変な声を出してうたいをうたうには閉口するが、いか銀のようにお茶を入れましょうとむやみに出て来ないから大きに楽だ。お婆さんは時々部屋へ来ていろいろな話をする。どうしても奥さんをお連れなさって、いっしょにおいでなんだのぞなもしなどと質問する。奥さんがあるように見えますかね。かあいそうに、これでもまだ二十四ですぜと言ったら、それでもあなた二十四で奥さんがおありなさるのはあたりまえぞなもしと冒頭を置いて、どこのだれさんは二十はたちでお嫁をおもらいたの、どこのなんとかさんは二十二で子供を二人お持ちたのと、なんでも例を半ダースばかりあげて反駁はんばくを試みたには恐れ入った。それじゃ僕も二十四でお嫁をおもらいるけれ、世話をしておくれんかなと田舎言葉をまねて頼んでみたら、お婆さん正直に本当かなもしと聞いた。

本当ほんとう本当ほんまのって僕あ、嫁がもらいたくってしかたがないんだ」
「そうじゃろうがな、もし。若いうちはだれもそんなものじゃけれ」この挨拶には痛み入って返事ができなかった。
「しかし先生はもう、お嫁がおありなさるにきまっとらい。わたしはちゃんと、もう、ねらんどるぞなもし」
「へえ、活眼だね。どうして、ねらんどるんですか」
「どうしててて、東京から便りはないか、便りはないかてて、毎日便りを待ちこがれておいでるじゃないかなもし」
「こいつあ驚いた。たいへんな活眼だ」
「あたりましたろうがな、もし」
「そうですね。あたったかもしれませんよ」
「しかし今どきの女子おなごは、昔と違うて油断ができんけれ、お気をおつけたがええぞなもし」
「なんですかい、僕の奥さんが東京で間男まおとこでもこしらえていますかい」
「いいえ、あなたの奥さんはたしかじゃけれど……」
「それで、やっと安心した。それじゃ何を気をつけるんですかい」
「あなたのはたしか――あなたのはたしかじゃが――」
「どこにふたしかなのがいますかね」
「こちらにもだいぶおります。先生、あの遠山とおやまのお譲さんを御存知かなもし」
「いいえ、知りませんね」
「まだ御存知ないかなもし。ここらであなた一番の別嬪べっぴんさんじゃがなもし。あまり別嬪さんじゃけれ、学校の先生がたはみんなマドンナマドンナと言うといでるぞなもし。まだお聞きんのかなもし」
「そうかもしれないね。驚いた」
「おおかた画家の先生がおつけた名ぞなもし」
「野だがつけたんですかい」
「いいえ、あの吉川先生がおつけたのじゃがなもし」
「そのマドンナがふたしかなんですかい」
「やっかいだね。あだ名のついてる女にゃ昔からろくなものはいませんからね。そうかもしれませんよ」
「本当にそうじゃなもし。鬼神のお松じゃの、妲己だっきのお百じゃのててこわい女がおりましたなもし」
「マドンナもその同類なんですかね」
「そのマドンナさんがなもし、あなた。そらあの、あなたをここへ世話をしておくれた古賀先生なもし――あのかたの所へお嫁に行く約束ができていたのじゃがなもし――」
「へえ、不思議なもんですね。あのうらなり君が、そんな艶福えんぷくのある男とは思わなかった。人は見かけによらないものだな。ちょっと気をつけよう」
「ところが去年あすこのおとうさんが、おなくなりて、――それまではお金もあるし、銀行の株も持っておいでるし、万事都合がよかったのじゃが――それからというものは、どういうものか急に暮らし向きが思わしくなくなって――つまり古賀さんがあまりお人がよすぎるけれ、おだまされたんぞなもし。それや、これやでお輿入こしいれれも延びているところへ、あの教頭さんがおいでて、ぜひ嫁にほしいとお言いるのじゃがなもし」
「あの赤シャツがですか。ひどいやつだ。どうもあのシャツはただのシャツじゃないと思ってた。それから?」
「人を頼んでかけおうておみると、遠山さんでも古賀さんに義理があるから、すぐに返事はできかねて――まあよう考えてみようぐらいの挨拶をおしたのじゃがなもし。すると赤シャツさんが、手蔓てづるを求めて遠山さんのほうへ出入りをおしるようになって、とうとうあなた、お譲さんを手なずけておしまいたのじゃがなもし。赤シャツさんも赤シャツさんじゃが、お譲さんもお嬢さんじゃてて、みんながわるく言いますのよ。いったん古賀さんへ嫁に行くてて承知をしときながら、いまさら学士さんがおいでたけれ、そうのほうへ替えよてて、それじゃ今日様こんにちさまへすむまいがなもし、あなた」
「まったくすまないね。今日様どころか明日様にも明後日様にも、いつまでいったってすみっこありませんね」
「それで古賀さんにお気の毒じゃてて、お友だちの堀田さんが教頭のところへ意見をしにお行きたら、赤シャツさんが、あしは約束のあるものを横取りするつもりはない。破約になればもらうかもしれんが、今のところは遠山家とただ交際をしているばかりじゃ、遠山家と交際をするにはべつだん古賀さんにすまんこともなかろうとお言いるけれ、堀田さんもしかたがなしにお戻りたそうな。赤シャツさんと堀田さんは、それ以来折合いがわるいという評判ぞなもし」
「よくいろんな事を知ってますね。どうして、そんな詳しい事がわかるんですか。感心しちまった」
「狭いけれなんでもわかりますぞなもし」

――つづく

妲己(だっき):殷の皇帝の妃の名前。悪女の代名詞として『史記』に記述がある。

今日様が許さない=太陽を敬って言うこと。お天道様が許さないという意味。


これまでで一番長い、会話文だけの部分ですかね。
漱石の心やいかに?
人の噂だとか、世間は狭いだとか、いろいろ伝えたいがゆえなんでしょうが、
その心やいかに?

思うに、これまでのことは客観性のあることで、はっきりと、善悪をつけることができた。
しかし、こういう「色恋」に関してはそうはいかない。
だから、会話という現実の人間に近い形で表現したのだろう。
確かに、今日様が許さないってのはあるでしょうし、金で心の売買いするとかよー、オイコラ!
とか言いたくなるのだが、まあ生活、経済地盤とかも考えるとね、なかなかに難しい話なのでしょう。

最後は当事者同士の問題だということ、心の人間性にあるということを伝えるには、
会話文が一番いい。読者に何が善であるかを、それぞれの立場で考えてもらうには、
押しつけにならにようにするためには、会話文が最適だと考えたのではないでしょうか。

あのうらなり君が? とか赤シャツが! とかね、オイ坊っちゃん、お婆さんにあなたが勝手につけたあだ名で話しても伝わらないよ、という部分が面白い。
赤シャツだけ、しっかりお婆さんも、途中から赤シャツとか言ってるし。
この辺で微妙に、漱石は「こいつ悪人ですよー!」ってコソーリ意見を述べている。
漱石かわいい。

いやまあ、それ以上に、坊っちゃんの――
「ちょっと気をつけよう」というところに、漱石の本音がチラ見えしてて、私は爆笑してしまった。
漱石さん、かわゆす。

(男と女のことは)ちょっと気をつけよう(^ー^)


ともあれ、これが日本にかつてあった、中間層の人間の絆だったのであり、
日本ほどその中間層が破壊された国はないという部分であろう。
確かに、噂話は偏見を生むこともあるが、良くも悪くも、人々がお互いのことを知りあっているということは重大なことなのだ。

東京で長いこと暮らしてきた私は、この中間層の破壊が、
いかに日本人に壊滅的打撃を与えたかを身を持って知っている気がする。
亡き母もよく言っていた。
「おれなんかな、自分から人にあれこれする方じゃないから、学会に入ってなかったら、随分淋しい思いをしてたんだと思うよ」と。卓見だ。
組織利用だとか云々だとか、そういう次元の話でない。

人と人との絆が破壊された社会は人間を育てることはない。
人間を人間たらしめないのだと思うだけだ。

それにしても、ゆっくり(書き写しながら)読むというのもいいものですね。
ざざっと読むより、遥かに、精密に作家の個性とか考えたであろうことが伝わってくると思うのです。

ipsilon at 11:13小説「筆写(著作権切れの作品)」 
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