特攻

2010年12月01日

今日も自分に勝った。
今日は月末だったので
聖教新聞の切り抜きをした。

1ヵ月分まとめてやったので
2時間ほどかかった。
なので唱題は1時間のみ。

御書は『念仏無限地獄抄』を拝読した。
末尾にあった勘文状で
同じ人物に数度勧告されていることが拝せた。
どこまでも人間性の勝負で御本仏は勝利されているなと
感じ入った。





さて、戦争についてだ。

戦争を考えるとき、私が最も大切だと思うのは姿勢だ。
これは御書の文がとても理論的かつ冷静で
感情を入れ込んでしまっている部分がないことと同じだ。

つまり、私が思う戦争を語る正しい姿勢とは、
「感情」を捨てて
ドラスティックなまでに論理的であるべきだということ。

これは、当時の書類(つまり文証)をどれだけ調べたか
ということもその一因になる。
ミリタリーの世界ではその資料のことを
「一時資料」という。

創価学会が御書根本なのは、
言い方を変えれば「一次資料」に基づく事を根本にしているということ。
そして池田先生はその一次資料を
最も良く理解され
それを私などのお馬鹿さんにも解るように
優しく噛み砕いて指導してくださってるということ。



そんな事だから、また聞きのそのまた聞きとかいう本は
全くあてにならない。
ましてやネットなど論外である。
こういうのを「二次資料」「三次、四次資料」という。

また、当時の戦闘状況をシュミレートして考えることも必要だ。
時系列にそってどの部隊がどう動いて上層部はどう命令したかなど。
だがこれを、時の首相や天皇という最上段から
現場の一兵士に至るまで網羅するのは非常に大変だ。
というか、そういった研究をするなら
一生ものでやる気構えが必要だ。

つまりこれは仏法でいう現証をキチンと抑えるということだ。



私はこれまで随分沢山の戦史や関連書物を読んできたが、
残念ながら、そういうドラステイックかつ
仔細に渡り戦略から作戦、戦術に至るまで取りこぼしのなく書かれた本を見かけたことはない。


『俺は、君のためにこそ死ににいく』も
その範疇には入らない作品だった。

なぜなら、視点の殆ど全てが日本側からだけだからである。
そもそも、戦争とは
相手がいなければ出来ない。
であれば交戦国双方に渡って公平な眼で見る必要があるわけだ。

その上で、様々なことを談判すべきなのだ。
これは何も戦争に限ったことではあるまい。
一対一の会話であっても相手の立場に立つ行為がなければ
信頼や友情など生まれようがないのだから。

とにかく思うのは、
戦争を見つめる時
「感情論」で見ることだけは避けたいというのが私の思いだ。




特攻。
そのことに関してどれだけ学んでいる人がいるのだろうか?

特攻は戦争末期だけ行われた訳ではない。
仔細に調べればそんなことは直ぐにわかる。

『俺は、君のためにこそ死ににいく』でも、
いわゆる風説にも似た特攻生みの親、大西瀧次郎
が組織的に特攻を始めた人物として描かれていたが
そんなものは嘘である。

特攻は、日本人のイデオロギーにあるのだ。
自己犠牲をいとまない思想、それが生命軽視に繋がり、
生き恥をさらすことを良しとしない
そういうイデオロギーにあるのだ。

仏法でいえば衆生世間であろう。


その証拠は明確だ。
大東亜戦争で特攻が行われたのは
開戦のその日だからである。
というより、満州事変でもすでに特攻に似た戦闘があった。
遡れば、戦国時代にすらそういう思想に基づいた行動は見つけられる。


真珠湾に出撃した「特殊潜航艇、甲標的
これが、真珠湾で特攻したものだ。

これは作戦として立案され
軍上層部が裁可した作戦だ。
当時の連合艦隊司令長官は、あの山本五十六だ。


山本五十六は反戦派の良識派と言われた人物で、
今でも評価はそれなりに高いが、
そうであっても
私はこの「裁可」を絶対に許せない。

結局、山本にしても大西にしても同じ穴の狢なのだ。
東条や陸軍の腐った参謀連中だけが悪ではない。
あの時代は殆どの日本人が悪の命に侵されていたのだ。
中にはインパール作戦を計画した
辻だとか、牟田口だとか、本当にどうしようもない極悪もいる。
海軍だって似たり寄ったりだ。

あ、つい感情が爆発してしまいました。。。
ごめんなさい(笑)

しかし、彼らだけを責める訳にもいかない。
なぜなら、真珠湾攻撃やマレー上陸作戦に参加した
将兵の中に自発的に特攻した兵がいたからだ。


後世の歴史は特攻を
そういった兵士の自発を、上層部が抑えられなくて
組織化したと説明している場合が多い。

しかし、それは本当なのだろうか?

「被弾して帰れなくなった場合、どうすればいいでしょうか?」
兵のこういう質問に上層部は何と答えたのであろうか?
「すまんが死んでくれ」
そう言ったかもしれない。

「何があっても生きて帰ってこい。そしてまた国のために戦って欲しい」
そう言ったかもしれない。

しかし、真珠湾攻撃で
既に特攻を作戦として裁可した事実がある以上、
奇麗事など通用しない。

つまりそこには、
生きて恥をかくぐらいなら死を選ぶ。
そういう日本人のイデオロギーが垣間見えるのだ。

そういう思想を生んだ一因は当時の軍国教育であろう。
しかし、それだけでは片付けられないのだ。
戦後の教育になっても、日本人は企業戦争で死ぬまで働いていた事実があるのだから。

学校のいじめも同じだ。
死ぬまで相手をいじめて追い詰める。

これが日本人のもつ最悪のイデオロギーだろう。
私はそう見ている。
日本は修羅の国なのだ。
御書にあるとうりなのだ。
一億阿修羅の国、それが日本なのだ。


だが、修羅界にも菩薩界や仏界の命が存在するのだ。


つまり、そういうことを知った上で戦争を見ない限り、
物事を正確になど見れないというのが、
私の考え方。

端的に言えば、
どこまでもドラスティックに「感情」を捨てて、
戦争とは何かを正確に見る姿勢だろう。

我見に陥るのは非常に危険なのだ。
特に日本人の場合は。




『俺は、君のためにこそ死ににいく』で
何を一番感じるべきかは簡単だ。
それは鳥濱トメさんという人の人間性に学ぶべきことがある。
という点に尽きるだろう。

明日死んでいく若者の面倒を見て、
遺品を預かり、戦後はひっそり1人であっても鎮魂を願い、
生き残った特攻崩れのその後の人生をも見守った
その人間性を学ぶべきなのだ。

敵を殺す(国を守る)ために死んでいった兵士から
学ぶことも勿論ある。
だがそれは
イデオロギーだとか教育だとか
思想体系だとかの下敷きもなく
ただ感情に流されて学んでしまうと
危険な思想に陥りかねないのだ。


どこまでも沈着冷静に戦争を見つめることは楽ではない。
並大抵ではない。
そういう気持ちもなく
軽々しく戦争を語る昨今の世情が
私は大嫌いである。

戦争のことを口にする前に
「自分はどれだけ真剣に学んだかな?」
そう自分に問いかけて欲しいとさえ思う。


本当に戦争を無くす方法はひとつしかない。
それが公宣流布。
ひとりひとりの生命それ自体に平和思想を植え込む、
なによりも大切なものは、あらゆる生命である。
それを心身両面に刻む以外、方法はないのだ。


私は今そういう思想を御本尊によって
命の底に植えつけてもらえるよう毎日
自分と戦っている。


戦争を起こさない為には
世界の人々が自分と戦う世界を築くしかないのだ。





今日出会った全ての人と出来事に感謝して。
どうも有難うございました。

IMG_3673


金色の井戸も、草も木も動物も
兵器も建物も戦争など起こさない。
戦争を起こすのは、あくまでも人間だ。


世界の平和と一切衆生の幸福を祈って。



かつての日本の準国家である。
日本人がどれだけ自己犠牲という名の美名のもとに
命を粗末にしたかが、良く解る歌詞だ。

この歌が作られ、歌い継がれてきた時代がどんな時代だったか、
それを見つめるだけでも日本人のイデオロギーの
一側面を覗けると思う。

この歌が心に「美しい」と響いてしまうのが日本人なのだろう。
それがイデオロギーというものです。



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ipsilon at 01:34コメント(0)トラックバック(0) 

2010年11月30日

今日も為すべきことをして自分に勝った。

頭痛がしたので早く布団に入ったのだが、
2時間で眼が覚めてしまった(笑)

まだ頭痛がしていたので
目薬をさして偏頭痛のツボを押して
先日買ったDVDを見た。

IMG_3671


万感の思いが込み上げては消え
込み上げては消えていった。
感じたことを簡単に言葉には出来ない。

ただ思うのは
生きてるものは、一生懸命生きなければいけないということ。

世の中には、
時代を通り越して、

生きたくても生きれない病気の人がいる。
生きたくても生きれない兵士がいる。
生きたくても生きれない庶民がいる。

しかし、特攻にいった兵士というのは違う。


「生きたくても死ななければいけなかった人」
たちなのだ。


生きたくても死ななければいけない時代。
かつての日本には、そんなどうしようもない不幸の時代があったのだ。



特攻にいった必死に生きようとした兵士。
残された兵士、またその家族の
「自分は生き残ってしまって申し訳ない」
と一生苦しみながらも
生きることを選ぶ姿が美しかった。




特攻にいった兵士の中で
「死にたい」などと思って行った兵士など
1人もいるはずがない。
私はそう思う。いやそうであって欲しい。




間違った思想が生む「悲惨」を
日本人は忘れるべきではない。
自分達の親や祖父や曽祖父がこんな思いをしたからこそ
今の日本はある。

それに甘んじるのではなく
私はそれをもっと学び、平和がどれだけ尊いものか、
戦争がどれだけ悲惨なものかを、私は語りたい。


語りたい事は山ほどある。
でもそれは、また後ほど。

特攻の風景を写した写真
一番有名なものはこれだろう。

あなたは、この写真に写っている人
ひとりひとりの顔をじっくりと見つめられますか?

ひとりひとりに両親がいて
育った故郷があって、幼馴染や先輩、後輩がいて
愛する人がいたんですよ。

そういうことを想像して
ひとりひとりの眼を見つめられますか?


私が思う、戦争を知るということは
そういうことです。

かくいう私も、
彼らの顔をじっくり見れるようになるまでは
かなり時間がかかりました。

それは多分、自分は一生懸命生きれていない。
そういうことを心の奥底で感じていたからでしょう。

でも、じっくり見つめて
いまの自分が当たり前に思っているかもしれない「平和」や

明日が来ないと知っていて今日を生きなければいけなかった
人々や、
生き残った人々が抱えた、悲しいまでの自虐という「悲惨」。

それを考えて欲しいのです。




最後まで読んでくださった心ある方。
本当にどうも有難うございます。

今日も生かされていることに感謝して。



過去は過去である。
どうあがいても変えることは出来ない。
私は、明日も本因妙の戦いをするのみだ。
それが平和をもたらす最善の方法だと知っているから。

世界の平和と一切衆生の幸福を祈って。



来年は、「この歌いい曲なんだぜ」と
勧められる友人と自分の誕生日を祝えるように頑張るのだ!


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ipsilon at 05:16コメント(3) 
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