愛蘭土を聴く

アイルランドを聴く、読む、弾く・・・。

ライブとセッションのお知らせ

INFORMATION
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RINKA(小松崎操:フィドル、星直樹:ギター&ブズーキ)

演奏のご依頼、アルバム購入、ライブのご予約などのお問い合わせは、こちら からお願いします。

RINKAの6th アルバム『Rambling』
詳しくはこちらをご覧ください。
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LIVE

各ライブの予約・お問い合わせは、RINKAホームページ内のお問い合わせフォームからもどうぞ。

● RINKA ライブ@ガンゲット・ダイマ
〜昼下がりのライブです。
【日時】2020年8月8日(土)13:30開場、14:00開演
【会場】ガンゲット・ダイマ(札幌市中央区南3条東1丁目6)
【料金】2,000円+オーダー
【問】011-222-8522(ガンゲット・ダイマ)

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RINKAホームページ内のライブ情報もご覧ください。
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SESSION
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ジャック・イン・ザ・ボックスのチョノール
8月13日(木)19:00〜 21:30
【場所】札幌市北区北11条西1丁目
【参加費】500円
【問】011-736-7736(ジャック・イン・ザ・ボックス)
※参加希望の方はご連絡ください。

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●アイリッシュ・パブ Brian Brew のセッション
8月27日(木)20:00〜 22:00
【場所】ブライアンブルー本店
(札幌市中央区北11条西14丁目シルクロードビル2F)
【問】011-746-6696(ブライアンブルー本店)
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ラジオ版〜アイルランドを聴く
 〜月曜日午前8時からの「世界音楽めぐり」シリーズを月に一度担当しています。
 次回は8月17日(月)8:00〜9:00(再放送19:00〜)
 三角山放送局76.2MHzインターネット放送

RINKA ライブ@ガンゲット・ダイマ vol.51

暑中お見舞い申し上げます
今度のライブに向けて練習しました。あまりにも蒸し暑いので、円山公園の木陰で。

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今週の土曜日8日は、RINKAの昼下がりライブ、午後2時からです。長年のおつきあい、この春にはクラウドファンディングのプロジェクトでお世話になったガンゲット・ダイマで、1月以来久しぶりのRINKAライブです。
ガンゲット・ダイマでは、フランス中部オーベルニュー地方の伝統音楽に出合うことができました。今回は、アイリッシュやオリジナル曲に加え、ダイマにゆかりのあるオーベルニューの伝統曲もいくつか演奏します。アイリッシュとオーベルニューの曲を組み合わせたセットも。
ご都合がよろしければ、ぜひお越しください。

● RINKA ライブ@ガンゲット・ダイマ
〜昼下がりのライブです。
【日時】2020年8月8日(土)13:30開場、14:00開演
【会場】ガンゲット・ダイマ(札幌市中央区南3条東1丁目6)
【料金】2,000円+オーダー
【問】011-222-8522(ガンゲット・ダイマ)

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7月の「世界音楽めぐり〜アイルランドを聴く」(7/20)

 来週の月曜日、20日は、札幌市西区のコミュニティーFM三角山放送局「世界音楽めぐり〜アイルランドを聴く」の放送日です。お時間がありましたら聴いてください。

ラジオ版〜アイルランドを聴く
 〜月曜日午前8時からの「世界音楽めぐり」シリーズを月に一度担当しています。
 7月20日(月)8:00〜9:00(再放送19:00〜)
 三角山放送局76.2MHzインターネット放送

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シリーズ「マイケル・コールマンを読む」6回目。3月の放送以来、久しぶりに本編に戻ってきました。今回は、マイケル・コールマンのフィドル演奏に影響を与えた楽器、イーリアンパイプスの特集です。

アルバム10枚の10枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

10枚目「The Quiet Glen / Tommy Peoples」(5月27日 記)

10

トミー・ピープルズ(1948年ー2018年)
アイルランド共和国ドニゴール州の、北アイルランドとの国境に近いSt ジョンストンという村の出身。のちにクレア地方に移り住みました。晩年は故郷に戻っていたそうです。

「The Quiet Glen」は1998年に作られました。このアルバムのことは、どう書いていいかわからなくて保留しているうちに、最後の一枚になりました。結局、書けませんでしたが。たぶん、これからもず〜っと聴き続けると思います。

アルバム10枚を紹介するという企画に誘ってくれた田澤さん、ありがとうございました。楽しく選んで聴いて良い時間が過ごせました。

アルバム10枚の9枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

9枚目「welcome here again / Martin Hayes & Dennis Cahill」(5月23日 記)
09

今回は、マーティン・ヘイズ(フィドル)とデニス・カヒル(ギター)のデュオです。

アイリッシュを聴き始めたころ、札幌駅近くのレコード屋さんにカリスマ店員(と、私が勝手に称号を授けた)が2人いて、いいタイミングで、これはどうだ!とばかりにCDを並べてくるので、つい財布の紐を緩めてしまっていました。WAVEのCさん、山野楽器のカッシー、お元気でしょうか。そのうちに、タムボリンという通販のお店を知りました。タムボリンは船津さんという、トラッド通で知られる人のお店です。膨大な数の品揃え、そして絶妙なキャッチコピー満載の手作りのカタログで釣ってきます。「宝物」というキャッチフレーズに何度釣られたことか。初めて買ったマーティン・ヘイズのCDも「宝物」のひとつだったかもしれません。

2009年秋と2011年春にマーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの札幌公演を手がけました。生音で聴ける会場を、と選んだのはルーテルホール。館長さんの頑固なまでのこだわりが隅々まで行き届いた美しいホールでの、ふたりの演奏は最高の響きでした。2009年の公演は、凄いのひとこと。そして「凄さ」の正体を確かめたいような思いで、再び手がけた2011年の公演は、特別なものになりました。3月11日の震災のあと、まわりでコンサートがどんどん中止になっていきました。その中で来日を決意してくれたふたり、ギリギリまで諦めなかった招聘元のMusic Plant野崎さん、一緒に公演を運営してくれた人たちには感謝しかありません。二度目のルーテルホールは、ステージも客席もあたたかな空気に満ちていたように思います。

今回選んだ「welcome here again」は、2008年のもの。ふたりのアルバムの中では地味な作品かもしれません。マーティン&デニスが高く評価された「The Lonesome Touch」(1997年)や「Live in Seattle」(1999年)を私もよく聴いていたのですが、このごろは、この「welcome here again」を手に取りたくなることが多いです。2011年4月29日の夜の空気が感じられる気もします。

マーティン&デニスの音楽については、札幌公演に向けて協力してくれた人たちの文章が素晴らしいのでリンクします。
http://irishmelodies.sakura.ne.jp/martin&dennis/essay.html
公演の記録
http://irishmelodies.sakura.ne.jp/martin&dennis/index.html続きを読む

アルバム10枚の8枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

8枚目「Padraig O’Keeffe〜The Sliabh Luachra Fiddle Master」(5月16日 記)
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ポードリグ・オキーフは、1887年にアイルランド南部の伝統音楽が盛んなシュリーブ・ルクラ地方に生まれました。父は地元の学校の校長先生で厳格な人だったそうです。ポードリグは、幼い頃は母方の祖父母に育てられ、おじさんの影響でフィドルを弾き始めました。
お父さんの跡を継いで20代後半で校長職に就きますが「先生としてはイージーゴーイングだった」ので数年で辞めてしまい、以降、定職に就かず、フィドル教師として旅に明け暮れました。一度、大恋愛をしたのですが、お母さんに反対されて結婚を諦めたそうです。彼女はアメリカに渡って結婚してしまいました。ポードリグは生涯独身だったそうです。伴侶はフィドルだった・・・。

ジョン・ドハーティの目が醒めるようなフィドルに比べると、ポードリグ・オキーフのフィドルはリズムも音色も穏やかです。なんともいえない色気も感じられます。演奏のユニークさではジョン・ドハーティと肩を並べます。ポードリグ・オキーフが学校の先生だったら、きっと楽しいだろうなあ。子どもたちにとっては良い先生だったに違いない。

このアルバムに入っているエアー「The Old Man Rocking the Cradle」では「ポードリグは大きな金属製のドアキーを口にくわえ、それを使ってフィドルの弦をミュートして、赤ちゃんの泣き声を真似している」そうです。私もやってみようとしたのだけど、丁度良い鍵が見当たらず、このやり方はどうも現実的ではないように思えたので、やり方を変えてみました。左手に何かを持って、弦を微調整するときのような姿勢でミュートすればよいのではないかと。で、ミュートしたい時に素早く持ち替えます。その何かの候補になった物は、スプーン、百円ライター、ネジ回し、ボールペンなどなど。使えそうなものをあちこち探していたらフィドルケースのポケットから古いピッチパイプ(4本の小さい笛を組み合わせた調子笛)が出て来ました。なんと笛と笛の隙間に小指がぴったりはまります。これで、いちいち持ち替えなくても弾けるのです!

この方法で弾いた「The Old Man Rocking the Cradle〜老人と揺りかご」をフィドルソロでRINKA3に収録しました。ちょっと不自然な構えで弾くので、ときどき左肘がパキっと鳴り、録音してくれた星くんに苦労かけたのでした。

アルバム10枚の7枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

7枚目「John Doherty〜The Celebrated Recordings」(5月12日 記)

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アルタンから遡ってドニゴールのフィドル音楽を追いかけて、行き着いたのが19世紀の末に生まれたジョン・ドハーティでした。アルタンのレパートリーにもJohn Doherty’sというタイトルの曲とか、ジョン・ドハーティにゆかりの曲とかがいくつもあります。

お父さんはフィドラーでお母さんは歌がうまかった、ジョンはそんな両親の9人の子どもの末っ子でした。9人のうちの6人はフィドルを弾いたといいます。家の稼業は、お客の間を周回して金物を直したり作ったりするという旅するブリキ職人でした。こういうトラベラーといわれる人々が、かつてのアイルランドにはたくさんいたそうです。ドハーティ家にとっては、フィドルの演奏も仕事のうちだったかもしれません。音楽付きトラベラーが回って来ることって、その土地の人にとってのイベントだったのではないかなあ。

ジョン・ドハーティは1895年生まれともいわれていたけれど、どうやら1900年生まれで確定したらしいです。1980年に亡くなっています。アメリカに渡って成功したマイケル・コールマンの9歳下だから同世代と言っていいですね。聴き比べると同じアイリッシュか、というくらい違うのが面白いです。

かつてドニゴール地方の人たちは、スコットランドの工業都市グラスゴーあたりに出稼ぎに行くことが多かったので、スコットランドの曲をたくさん持ち帰っているんですって。でもそれも結構むかしのことなんで、今やスコットランドでは失われた古いスタイルが、ドニゴールに生き残っているって、何かでアルタンのマレードが語っていました。

ドニゴールに渡った古いスコティッシュも長い間に独自に変化しているだろうし、アイルランドの伝統曲も当然レパートリーにあるし、マイケル・コールマンの影響もあるだろうし、アイルランドの他の地域ではやらなかったマズルカなんかも加わっている、ドニゴールの音楽はなにしろ不思議。

ジョン・ドハーティの得意技に、スコットランドのバグパイプを真似た奏法があります。メロディーと一緒に、パイプのドローンのように同じ音を鳴らし続けるのです。ある曲が面白い音使いなので、真似してみたことがあります。たぶんドローンの音はフィドルの3弦(D)をAまで下げて、開放のまま、ず〜っと途切れずに弾き続けます。必然的にメロディーは2弦だけを使って弾いています。3弦をここまで下げると、張りの緩いベロベロ感のある音になります。確かにバグパイプっぽいかも。でも普通は楽器への負担を考えて、ここまでは下げないと思う。そしてメロディーを弾く2弦はハイポジションまで使って、しかも不思議な装飾音を付けるので、これも独特の音色になります。やることが自由過ぎてビックリしてしまいます。

ジョン・ドハーティのアルバムは3枚持っているのだけど、ライブ感のある、これを選びました。1974年6月の録音です。
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6月の「世界音楽めぐり〜アイルランドを聴く」(6/15)

 3週目の月曜日、15日は、札幌市西区のコミュニティーFM三角山放送局「世界音楽めぐり〜アイルランドを聴く」の放送日です。お時間がありましたら聴いてください。

ラジオ版〜アイルランドを聴く
 〜月曜日午前8時からの「世界音楽めぐり」シリーズを月に一度担当しています。
 6月15日(月)8:00〜9:00(再放送19:00〜)
 三角山放送局76.2MHzインターネット放送

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5月は再放送でしたので、ふた月ぶりの収録でした。

まず、いつもお世話になっているガンゲット・ダイマのハウスバンドであるラ・ゾーヌ のアルバムを紹介します。

それから、気の向くままに選んだ、好きなアルバム4枚。
最近、SNS上で「バトン」というのが流行りました。何かをテーマにして、同じテーマで何人もでつないでいくというものです。先日、友人から、アルバム10枚を選んで紹介するというバトンを受け取ったので、心に残る10枚について、思い出を絡めて書きました。その10枚のアルバムの中から4枚を選んでかけます。
残りの6枚を含めた10枚のアルバムについて書いたものは、記念に、このブログにも転載しています(6月6日から1日1枚ずつ12時に更新)。

アルバム10枚の6枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

6枚目「Island Angel / Altan」(5月8日 記)

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マレード・ニ・ウィニー(フィドルとボーカル)とフランキー・ケネディー(フルート)の二人が初めて作った作品「キョール・アドウェイ〜北の調べ」は、アイルランド北西部ドニゴール地方のローカルな音楽をシンプルに、でも若々しく表現したものでした。そこを起点にアルタンというバンドが生まれました。注目を浴びても、環境が変わっても、伝統がバックにあることへの誇り、自信、なにより喜び、といったものは変わらずに自然にアルタンの音楽に流れていると思います。なので私はアルタンを聴いてドニゴールのフィドル音楽を遡って聴きたいという気持ちになりました。

アルタンは丸ごと大好きなので、どのアルバムを選ぶか、すごく迷いました。迷った末に、フランキー・ケネディー最後の参加となる、1993年に発表されたこのアルバムにしました。アルタンのひとつの完成形であると思います。完成されているのに、どの曲もいつも新鮮な気持ちで聴けます。

そして、フランキー・ケネディー亡き後もアルタンが続いて、札幌に来てくれたことに感謝しています。声をかけてくれて後押ししてくれたプランクトンの川島さん、変わった音楽をやっている私たちをいつも面白がってホールを貸してくれたペニーレーン24の福地さん、打ち上げ会場としてジッピーホールを夜中まで使わせてくれた今は亡き高田さん、手伝ってくれたり一緒に楽しんでくれた人たちに、今も感謝の気持ちでいっぱいです。続きを読む

アルバム10枚の5枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

5枚目「Bill Monroe’s Uncle Pen」(5月5日 記)
05

ビル・モンローのアルバムをもう一枚。
大学の正門近くに「ロマン」という洋食屋さんがありました。夕方からのサークル活動を終えると、ミーティングと称してロマンに集います。夕食としてスパゲティーやピラフを食べる人もいたのですが、私はもっぱらバナナボートを注文していました。低価格で高カロリーの貧乏学生救済メニューでした。

そうやって節約を重ねて買ったレコードの中の一枚が「Bill Monroe’s Uncle Pen」。バンド名「His Blue Grass Boys」が入っていないので、ビル・モンローの個人的な音楽という意味合いの作品だと思います。当時は、そういうことには全く気付いていなくて、ビル・モンローにしてはちょっといつもと違う感じのレコードを買ってしまった、くらいに思っていました。フィドルが前面に出ていて、音もリズムも明るくて愛嬌もある、わくわくする音楽だなあとも思い、聴くほどに好きになりました。

Uncle Pen・・・ビルの母方のおじさんペンは、アメリカ東南部の伝統音楽を演奏するフィドラーで、ダンスの伴奏に引っ張りだこの名人だったそうです。少年時代のビルは、おじさんについて歩き、ギターで伴奏を付けるようになります。ペンおじさんのフィドルは、ビル・モンローの音楽の大切なルーツのひとつです。

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ビル・モンローのステージの映像で、興に乗ってステップを踏む姿がよく見られます。子どもの頃、ペンおじさんのフィドルで踊ったのを思い出すのでしょうね。大柄で威厳のあるビル・モンローが、マンドリンを手にしたままパタパタしてる姿は、なんとも微笑ましくて良いものでした。
1972年に発表された、この「Bill Monroe’s Uncle Pen」はペンおじさんに捧げるアルバムで、ビル・モンローのフィドル音楽への愛着が感じられます。

モンロー家は「スコッチアイリッシュ」と呼ばれる、スコットランドからアイルランド北部に移住し、その後アメリカに渡りアパラチア山脈周辺に住み着いた人たちの末裔だそうです。ビル・モンロー自身は、スコットランド人としての誇りを持っていたとか。

私がアイルランドの音楽を始めてから数年後に出版された「アイリッシュ・ソウルを求めて〜Bringing it all back home」という本の第2章は「かの気高き孤高の響き〜That high lonesome sound」・・・アイリッシュとビル・モンローがつながりました。

アルバム10枚の4枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

4枚目「Memory of Your Smile / Ralph Stanley & The Clinch Mountain Boys」(5月2日 記)

04

スタンレーこそブルーグラスである、と言う人にたくさん出会いました。実際はブルーグラス・ミュージックを作ったビル・モンローこそが、ブルーグラスそのものなんですけど。でも私もその気持ちわかる気がします。スタンレーの音楽は、ビル・モンローの音楽よりも草の香りがする、身近にいてくれるような音楽なんです。

兄のカーターがリードボーカルとギター、弟のラルフがテナーボーカルとバンジョー、このふたりを核にしたStanley Brothers & The Clinch Mountain Boys は1940年代後半から60年代半ばまで、時々休止しながらも活躍していました。でも弟のラルフはミュージシャンとして生活することに消極的だったという話を聞きました。1966年にカーターが亡くなったあと、ラルフがバンドを続けることになったのは、スタンレーサウンドを愛する人たちの熱烈な後押しがあったからだそうです。ラルフが前面に出て以降、スタンレーサウンドは伝統的な味わいが濃くなったように思います。

30年以上前、ラルフ・スタンレーを訪ねてアメリカのフェスに行きました。スタンレー・ファンが集まるアット・ホームなフェスで、ラルフ・スタンレーとジミー・マーチンがメインでした。夜も更けて、ジミー・マーチンが派手なパフォーマンスで盛り上げ、いよいよステージのトリはラルフのバンドです。それはもう最初の1音から強烈なスタンレーサウンド!!感動のステージに酔いしれていたら、なんとジミー・マーチンが乱入してきました。山高帽に電飾を巻いてペカペカと光らせながら。ラルフが思わず吹き出して歌えなくなってしまいました。仲良しな二人の様子に、幸せな気持ちになりました。

この時のメンバーは、ラルフ、フィドルのカーリーレイ・クライン、ベースのジャック・クック、リードギターのジュニア・ブランケンシップ、そしてボーカルとギターのチャーリー・サイズモア・・・このアンサンブルが私にとっては最高の、思い出のスタンレーサウンドです。北大ブルーグラス研究会OBの松本和茂さんが、このメンバーによるアルバム「Lonesome and Blue」を紹介していますので、私は同じメンバーのこちらを。ラルフの笑顔がすてき。

アルバム10枚の3枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

3枚目「Bill Monroe & His Blue Grass Boys vol.2」(4月30日 記)

03

大学に入ってすぐ、ブルーグラスのサークルに入りました。「今ならバンジョー、ギター、マンドリンの中から、早いもの勝ちで選べるよ」と言われました。きっと誰でもがそうであるように、バンジョーには興味がありました。でも1時間弱の通学・・・「ハッピーロード商店街」で有名な大山の駅まで徒歩10分、池袋〜新宿〜渋谷の地獄の山手線、地下鉄に乗り換えて・・・に持って歩けそうなのはマンドリンしかなかったです。とりあえず安いマンドリンを手にいれました。先輩からの最初のアドバイスは「ビル・モンローのマンドリンを耳コピしなさい」のひと言でした。

「Bill Monroe & His Blue Grass Boys vol.2」
このアルバムは、ブルーグラスの父と呼ばれるビル・モンローが自分のバンドを組んでからの数年間、1940年代後半の録音を集めたものです。しばらく手にとっていなかったので、アルバムの1曲目は「It’s Mighty Dark to Travel」だと思い込んでいたのですが、B面の1曲目でした。強烈な印象の曲です。曲の初めから終わりまでマンドリンが炸裂しています。あまりにカッコ良かったので、バンドのレパートリーになった時、歌のバックで激しく弾き続けるバッキングまで丸ごと真似して、うるさいと言われたんだか冷たい視線を感じたんだか、どっちだったかは忘れました。
このレコードの演奏に関してはビル・モンロー自身もバンドメンバーからうるさいと思われていたんじゃないかなあと想像します。でも誰も言えないですよね。なにしろ「ビル・モンローと彼のブルー・グラス・ボーイズ」だから。

ビル・モンローの音楽は「ハイロンサム・サウンド」と称されますが、このころはハイではあってもロンサム感はあまり感じられません。でもスローな曲はとても美しくロマンチックでした。
同じシリーズのアルバム「Bill Monroe’s New Greatest Hits」に入っている「Summertime Is Past and Gone」はこの上なく美しい大好きな曲です。好きすぎて、のちにこの曲をイメージして曲を作りました。RINKAのCD「Black Diamond」に入れた「アパラチアン・ワルツ」です。作りたての時には漠然とした曲だったのだけど、星くんのアレンジとギター、ゲストの金一 健さんのマンドリンによって、想像以上のものになりました。

アルバム10枚の2枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日、連続10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。

2枚目「春を待つ少女。 / ザ・ナターシャーセブン」(4月28日 記)

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高2の春の古文最初の授業の冒頭で、「北海道は日本じゃない。きみたちには古典は絶対に理解できない」と京都出身だという先生はヒステリックに言い放ちました。その姿を見て、蟷螂が鎌を振り上げてるみたい、とぼんやり思っていたら、授業が終わるなり友人が「やっぱり京都に行かなきゃ」とつぶやいたのでビックリしました。

その秋の修学旅行、班ごとの京都自由行動の日がありました。「京都に行かなきゃ」の友人のほとんど独断で組まれたコースは素晴らしく、私もすっかり京都の街が好きになりました。

旅から帰って間もなく、いつものようにラジオに向かい、その晩はダイヤルを文化放送に合わせようとしたのだけど、上手く電波を捉えられません。やっと聞こえてきた音はいつもと雰囲気が違うなと思っていたら、KBS近畿放送です、の声。京都の放送局(現在はKBS京都放送だそうです)で、高石ともやとザ・ナターシャーセブンというグループのズバリクという番組でした。

それ以来、京都の電波をキャッチする技を磨き、毎週欠かさず聴くようになりました。ブルーグラス、オールドタイムにフォルクローレ、日本の伝統芸能など、ふだん聴けないジャンルの音楽を聴き、中津川フィールドフォークのことも知りました。ナターシャーのメンバーによるスタジオライブも魅力でした。彼らのオリジナルも好きになりました。

「街」という歌は、できたての時にスタジオライブで聴きました。京都という言葉が出てこない京都の歌。4番の歌詞は、札幌の風景にも重なるように思います。

大学通り 流れる川
走る路面電車
背の低い山を見て
君と僕の明日

「春を待つ少女。 / ザ・ナターシャーセブン」107ソングブック vol.5 オリジナルソング編に入っています。

アルバム10枚の1枚目

SNS上で「バトン」というのが流行っています。そんな中、友人のアンデさんこと田澤即さんから「アルバム10枚、10日連続、10人運動 」というバトンをもらいました。
アルバム10枚、10日連続(のんびりやらせていただきました)、10人(結局バトンは次に渡さずに終わってしまいました)運動 という感じでやってみました。ひと月くらいかかりましたが、選んだアルバム10枚について、思い出を絡めて気の向くままに書きました。記念にブログにも載せておこうと思います。誘ってくれたアンデさん、ありがとう。

1枚目「センチメンタル通り / はちみつぱい」(4月27日 記)

01

深夜放送を聴き始めたのは、たしか高一の秋。東京からの電波は、ニッポン放送、文化放送、TBSラジオ。夜更けになると聞こえてきます。遠くで汽車が通るとザザザ・・・といいます。貨物列車は長いので、雑音も長く、いいところが聞き取れないこともしばしばでした。いろいろ聴いたけど、TBSの「パックインミュージック」に落ち着きました。よく聴いたのは小島一慶、山本コウタロー。
一慶パックには何度かリクエストハガキを出して、読まれたこともありました。一通目はうっかり本名で、次の日学校に行ったら「読まれたね〜」と言われてたいへん恥ずかしく、次は「ひとりきり」というペンネームで出して、また読んでもらえました。「ひとりきり」とは、南こうせつのバンドかぐや姫の、のどかな風景を歌った歌で、当時とても好きだったのです。でも「ひとりきり」なんて名乗るのは、どんな暗い子なんだろうと思われたかもしれない。後で気づいて、またまた恥ずかしくなりました。先日、小島一慶さんの訃報が・・・ご冥福をお祈りします。

山本コウタローの番組は、選曲が好みでした。古いフォークもよく聴けて勉強になりました。はちみつぱいの音楽をすごく推していたのも山本コウタローです。私にとっては、初めて聴くタイプの音楽でした。「センチメンタル通り / はちみつぱい」今でもジャケットを手にすると脳内再生されるくらいに聴いたレコードです。はちみつぱいがブリティッシュ・トラッドの影響を受けているらしいというのを知ったのは、ずっと後のことでした。

クラウドファンディング「北海道ゆかりのミュージシャンたちを応援!」ご報告

先日、クラウドファンディング「北海道ゆかりのミュージシャンたちを応援!24人の音楽で未来をひらく!!」の募集が終了しました。24人の中のひとりに加えていただいた私も、さっそく活動維持資金を受け取らせていただきました。ご協力いただいた皆さんに心からお礼申し上げます。

一昨日4日に、プロジェクトの発起人ガンゲット・ダイマから、支援してくださった方々へのお礼メールを送信しました。その中の4名の方にメールが届かなかったそうです。
もし心当たりの方がいらっしゃいましたら、以下の活動報告をお読みください。
_______________
お礼メール送信完了のご報告
2020-06-04

お世話になっております。
予定より少し遅れてしまいましたが、先ほどお礼メールの送信を完了いたしました。
しかしながら、全支援者様のうち4名の方が「送信エラー」となってしまい、メールが戻ってきてしまいます。
ごくまれに、こちらがパソコンから送信したメールが、送信先のスマホ(携帯)で受信できないケースがあるようです。
本日までにメールが届かなかった方は、誠に恐縮ですが上記4名の方に該当とご理解のうえ、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

北海道ゆかりのミュージシャンたちを応援!24人の音楽で未来をひらく!!

daima_project
小松崎 操

みさお

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