2007年12月07日

計画性。

明日、学科全体の飲み会がある。
出席者150名からなる大掛かりなものだ。
ところが、肝心の酒がない。
仕方が無い、と私が買出しに出ることになった。
プログラムをPC内で計算させている間、6時間も暇があるのだ。

それにしても、前日に買出しとは、準備の悪いことだ。
前もって生協に発注する予定だったのだが、
手違いが――もちろん、発注者側の――あったため、
必要本数が届かなかったらしい。

買い足す本数は、
・缶ビール200本
・缶チューハイ200本
・ソフトドリンク50帆蠹
余裕を持って行けと十万円渡された。

……私にどうしろというのだ?

前もって4、5回に分けて買出しに出かけるべきだと思う。

 

さて、麻雀の話だ。
最後の最後になって無理をしなくてはならない、
というのは、何も実生活に限った話ではないだろう。

麻雀もまたしかり。
オーラスで現実的に子が追いつける点数は、
満貫ツモで届く10000点と言われる。
なるほど一役確定していれば、
立直、ツモ、一発や裏で手が届く。
この程度なら、まだ追い込みが利く範疇だろう。

それ以上になるとかなり、苦しいか。
三倍満よりは国士無双にかけてみるという経験は、
誰しもが持っているのではないだろうか。

 

先日、友人が打っているのを眺めていた。
彼は、オーラス南家21000点。
トップの北家とは約20000点差だ。
跳満直撃か、倍満ツモが必要な状況。

着順を拾いにいくべきだと思っていた状況で、
珍しい形で聴牌を果たしていた。

二萬二萬三萬三萬四萬四萬伍萬六萬三筒三筒三筒六筒六筒 ドラ六筒

一萬で役なし、四萬七萬では断ヤオと一盃口がつくこの形。
三面張ならば立直でも良いかと私は思っていたが、
彼の選択はダマ。

そんなところへ、
ツモ伍萬

二萬二萬三萬三萬四萬四萬伍萬伍萬六萬三筒三筒三筒六筒六筒

こんな形となる。
なるほど、これならば四暗刻の一向聴。

当然、彼が手に取ったのは六萬
出和了りも出来る形で隙が無い。
ちなみに、4枚使いの七対子は採用していたので、
二萬伍萬三筒六筒の四面張である。

「立直」

……今、なんと言ったのだこの男は?
今ひとつ、意味の分からない立直。
高めを直撃するか、ツモって一発か裏を乗せるしかない。

まあ、その条件が悪いとは言わないが、
ここまで念入りに育ててきたのに、惜しいものだとは思う。

 

トップ目が振るわけも無かったのだが、三巡後。

二萬二萬三萬三萬四萬四萬伍萬伍萬六萬三筒三筒三筒六筒六筒 ツモ三筒

なんと、力強く高めを引き当てる。
まあ、ツモに関しては裏があるか無いかの問題なのだが。

「…………」

しかし、数秒、彼は固まっている。
一体、何を悩んでいるのだろう?

私が怪訝にしていると、彼は徐に、

「カン」

なんと、四枚の三筒を晒してしまった。

果たして、カンドラは――二萬
裏なしでも条件をクリアする。
そして、リンシャン牌が無駄に六筒

立直、ツモ、断ヤオ、一盃口、嶺上開花、ドラ五。

やはりというか、裏は乗らない。

晒された手配を見て、トップ目はため息をつき、
脇はうわあ、などと言っている。

三筒で和了りということをあらかじめ知らなければ、
確かに七対子には気がつきにくい牌姿だ。

まあ――計画的とは言えないが、酷いものだ。

 

ちなみに今日幹事に、もっと計画的にしろと言ったところ。
「お前が今日暇なのは知っていた」
とのこと。

まあ――計画的とは言えないが、酷いものだ。

 

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2007年12月05日

麻雀の推移。

唐突で申し訳がないが、PCが壊れた。

数日前、PCの前で紅茶を飲んでいたのだが、手が滑った。
私が使っているのはノート型の物なのだが、
キーボードに向かって、液体が吸い込まれていった。

こういうとき、本当に物事はゆっくりと見えるものだ。
別段、早く対応できるわけではないので、
うわあ、などと思っている時間が長いだけなのだけれども。

とりあえず修理に出そうと思ったが、サポート外なので(当然だ)
5、6万円はするらしい。

4年前の型にそれだけの金を出すのも馬鹿馬鹿しい。
丁度いい機会だというわけで、新しい物を購入した。

以前のPCに入っていた画像データ等が軒並み失われたので、
しばらくの間、牌画像を使わずにすむ戯言をしようと思う。

 

しかし、よく言われる話だが、
パソコンの世界の数年というのは素晴らしい進歩だと思う。
数年型が違うだけで、ほぼ全てのスペックが倍以上になった。

麻雀の世界ではどうだろう。
昔と比べて変わった点というものを考えると、すぐに思いつくのは自動卓か。

麻雀放浪記のような昭和では手積みが当たり前だったものが、
今の雀荘では牌を2種類用意しての自動卓がほぼ100%だろう。
少なくとも、私は手積み卓の雀荘など見たことがない。

洗牌、山積み、点数表示ときて、
最新のお馴染み、アルティマでは配牌まで自動ときた。

次は何切るナビゲータでも付属するのだろうか?
麻雀を打っているのか、コンピュータが牌を捌くのを見ているのか、
そうなってしまうともはやわからないのだけれども。

 

 

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2007年11月30日

多牌。

最近の雀荘では、多牌や少牌は、ノー聴和了り放棄が一般的だろうか。
ゲームの続行が不可能、というほどの弊害があるわけではないので、
なかなか適切な処置だと思う。

 

以前は少牌はその通りだが、
多牌は即座にチョンボというのが一般的だったらしい。

少牌のごまかしはほとんどきかないが、
多牌は、一枚牌を握りこんでしまえばごまかせる。

実際に、14枚の手牌で打ってみると分かるが、
本当にあっという間に聴牌する。

更に、手牌14枚が完成していれば、
他家が自分の河にある現物以外、14枚の何を切っても刺さる。

 

自動卓が普及して、そんな麻雀職人のような人が退場するにつれ、
現在の多牌の罰則が一般的になったそうな。

ちなみに仲間内で打つときは、多牌・少牌共に、
和了り放棄、および流局時チョンボとしている。

 

さて。

まことに申し訳が無いが、以上のうんちくは
今回のたわ言には全く関係ない。

 

先日、多牌をした。


親が配牌の際に、2トンを4度取り、
南家の私が反射的にチャオパンを2枚取った。

親の配牌が16枚、南家の配牌が14枚。

一体、何をしているのだろうか、この二人は。
局が始まる前から脱落者2名である。

高い手に振り込む気も起こらないが、
3900点までなら、振り込んだ方が被害は少ない。
流局すれば私の他に親が満貫払いなので、
私の支出は4000点なのである。

ルール違反なのだから、潔く罰符を払え、
と言われれば反論のしようも無いのだけれど。


もはや、することが無い。
誰かに刺さることを半ば期待しながら、
中張牌を切りまくる。

結局、誰も前に出ることはせずに、
2名の流局チョンボになったのだけれど。

私の手はこんな育ち方をした。

一萬一萬九萬一筒九筒一索九索東西西北白發中

雀頭二つ、謎の国士無双 南待ち。

 

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2007年11月29日

大暴牌2。

どん底だと思って、やけになることがある。
もう、これ以上は下が無いから、前に進むしかない、と。

分からない理屈ではない。
確かに、一番下まで落ちてしまえば、それ以上落ちることもない。

それが上げ底で、実はまだ下がある場合を除いて。

 

東1局の親番で12000点を振り込んだ。
東風戦ではこの失点はほとんど致命傷だ。
トップとは24000点差で、脇とは12000点差。

残り三局が消化試合のように感じられる。
頭を軽く抱えたくなるような状況での、東2局の配牌。

一萬二萬三萬七萬三筒四筒二索赤五索六索七索九索東東 ドラ四索

絶好と言うほどでもないが、悪く無い。
面前で構えれば、役牌を絡めて、あるいはドラと赤で
満貫がなんとか見えるといったところ。

その7順目、こんな手格好の状況。

一萬二萬三萬七萬九萬三筒四筒赤五索六索六索七索東東 

そこへ、親からの立直が襲い掛かる。
親の河は

南一索白二萬七筒東
五筒

典型的な手なりの立直。
こちらの安全牌は二萬東


そんなところで、一発目に引いた牌は四索
一番欲しかった一枚。
役牌が無くとも、立直でツモれば満貫。
親の立直棒が出た状況なら、
ツモ和了りで他家との差は11000点、13000点詰まる。

そんな皮算用が頭をよぎった。

手に取った牌は九萬
どうかとばかりに切り捨てた。

「ロン」

四萬伍萬六萬七萬八萬一筒一筒赤五筒六筒七筒北北北

一発がついて7700点。
最も近い他家との差ですら19700点。

 

痛烈な後悔がよぎる。
満貫の直撃ですら届かないな、と。

そんなことを考えて自分に嫌気が差した。

聴牌だろうが一向聴だろうが、放銃は放銃で構わない。
自分が選んだ打牌なのだからそれで良い。

だが、切らなければ良かったなんて後から悔やむ牌は、
最初から切るべきじゃない。

切るときに目を瞑り、放銃して後悔するなんて、
少しばかり身勝手だと思う。


続いた東2局の一本場。
配牌での一九字牌が6枚から国士無双に向かい、
脇の5500点に振り込んだ。
トビラスで終了。

まあ――というより。
もはや、後悔するような物でもなかったけれど。

 

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2007年11月28日

大暴牌

当たり前の話ではあるが、
人間が良識的でいられるのは良識的でいられる範疇での話だ。

一歩、その境界線を踏み越えてしまうと、
自分でも信じられないような暴挙に出てしまうのである。

 

一萬二萬三萬七萬八萬九萬九萬九萬東東東白白 ドラ東

以前、こんな形を東場の親で張った。
磐石なんか通り越して、もはや鬼のような手である。
闇聴での24000点。

25000点持ち30000点返しでは、
立直棒を出して直撃すれば、即座にトビ。

そんな状況で、対面の男が立直をかける。
思わず、苦笑してしまう。
東が一枚も見えていないのに勇み足なことだ、と。

だが、その対面の男に誘発されたのだろうか。

同巡で上家がツモ切り立直。
その巡目では、対面の現物をツモリ、そのままツモ切り。

下家「それ通せ、立直!!」

あろうことか、下家までもがツモ切りで追いかける。
両者の無筋をえいやとばかりに河にぶん投げた。

対面・上家「セーフ!!」

 

経験があるのなら分かると思う。
三軒立直に挟まれるというのは、酷く負担がかかるものだ。
降りるという選択肢が無いにしても、
一打一打に胃が絞られる想いをしながら打つことになる。

対面がうひゃあと言いながらツモ切り、
上家が2枚切れの字牌をほうっとツモ切り、

私がツモった牌は東

4枚切れの一九字牌はこれだけだが、
全員の河はこれといって不穏な空気も無い捨て牌。
まさか国士を張っていることも無いだろう。

最近の雀荘では途中流局はほとんどない。
4人立直でも、続行されるのだ。

本来ならば、ツモ切って立直をかける状況。

だが、魔が差したというのはこういう状況を言うのだろうか。

私「カン」

おもむろに宣言して、4枚の東を晒す。
三人がぎょっとして私を見る。
気でも違ったのか、この親はとでも言いたげである。

新しいドラは一索
ツモッたのは危険牌。

あの、締め付けられるような緊張感ととも、
だが、何故か止まらない高揚感とともに河に放りこむ。

私「立直」

お咎めは――――なし。

うわ、生きてるよ。
そんな心境である。

ひい、とかうわぁとか言う声が上がる。
当然だ。確定18000点の立直が見えている。

――――高めかツモで36000点とはまさか思うまいが。

 

こうなったら待ちの広さなど関係ない。
待ち牌が山の一番上にある者の勝ちだ。

その後は誰もがツモりたく無いと言ったていでツモり、切る。

危険牌を掴む度にもう駄目だ、と目を瞑り、河に捨てる。
そうして、お咎めの声のかからない安堵感のなんという心地よさ。

四人が恐る恐る山を開いていくのだが、
そのスリルが怖くて仕方が無く――楽しくて仕方が無い。

 

結局は、対面が1000-2000をツモって和了る。
立直、ツモ、裏ドラ。
カンドラ、カン裏は乗らなかった。

 

結果オーライと言えばそれまでかも知れないが、
冷静に考えれば4枚目の東を切って立直するべきなのだろう。

だが、賢明に正嫡手を打つよりも、
時には鬱憤を晴らすように暴れまわりたくなるときもある。

 

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2007年11月27日

ツモ切り

このブログを書き始めて2週間ほどになるだろうか。

正直な話、そう毎日麻雀を打っているわけではない。
さらに言えば、麻雀を打っていても、
そうそう話のテーマになるような事柄が見つかるわけではない。

 

早い話、何が言いたいのか。

ブログに書くような話の種が見つからないのである。

まあ、これからもそういうことはあるだろうが、
更新を怠るつもりもない。
そんなときは、独り言を載せておこうと思う。
麻雀関連であることが、せめてもの良心だと思って頂きたい。

 

インターネット雀荘と呼ばれるものをご存知だろうか。
おなじみの東風戦、ハンゲーム、天鳳。
他にも近代麻雀オンラインバトル、ロン2などバリエーション豊かだ。

大抵のネット雀荘の機能として、
『ツモ切り』『不鳴き』『自動和了』などがある。

そんな機能のうちの一つに、
『代走』や『退席』と言う物をおいてある場合がある。

いくら私たちが対局の際にPCに向かっていると言っても、
そこは麻雀、回線の先には人間が座っている。

止むを得ない状況で席を立つときに、相手を待たせないための機能だ。

東風荘などでは、回線を切ってしまえばそのままツモ切りになってしまい、
それがノータイムで行われるために、他家を戸惑わせることもしばしばだ。
かといって、接続したまま退席しては、切り番の度に、
10秒ほども他家を待たせることになる。

自分の意思で打てないとはいえ、なかなかに便利な機能だとは思う。

 

先日、大学の研究室で天鳳に接続して麻雀を打っていた。

私の研究は主に、プログラムを用いたシミュレーションを行うのだが、
計算時間が2〜3時間ともなると、その間が手持ち無沙汰になるのだ。

対局中に友人から研究の相談を受けたので、
操作をツモ切りに設定する。

東発からのトップ目であったのだが、まあ、仕方がないだろう。

十分ほどして、自分の席に戻ってきて結果を確認する。
どうやら、他家に振り込むこともなく、トップで終了していたらしい。

なんともはや、
麻雀は相当数の牌が通るものだが。
自分の意思で打ってもそうそう上手く行くものでもないのに、
なにか釈然としないものを感じた。

 

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2007年11月26日

不毛。(後)

麻雀は運が9、実力が1。

最近流行りの棒テン即リーの雀風を見ていると、本当にそう思う。
与えられた配牌を最短の手順で捌いてゆく。

最も速い手牌を、最も効率よく和了れた者が勝つというのなら、
サイコロが振られた時にはもう勝負がついている道理だ。

 

雀荘の一角で見た、見知らぬ青年の話。
親立直に二向聴から無筋を立て続けに3つ切り飛ばしたり、
後ろで見ていて、おや、と思うような手もあるが、
結果オーライとでも言うべきか、オーラスで2着につけていた。

2000点の出アガリでトップという状況。
西家でこんな配牌。

 赤伍萬六萬九萬一筒二筒三筒三筒四筒七筒九筒七索七索中 ドラ二筒
ツモ中

中々に楽な手だ。
中を一鳴きすれば、確定3900。
四面子一雀頭の目処も立っていて、5分6分はトップを取れそうだ。

だが彼は、麻雀の神様は違った道筋を用意したらしい。
8巡目にして、こんな手牌に脹れあがる。

 伍萬赤伍萬六萬一筒二筒三筒三筒四筒五筒七索七索中中
ツモ中

少しばかり、過剰なツモ。
もっとも真っ直ぐな打ち方ならば打伍萬の立直。
だが、四萬七萬待ちの立直では、出和了りは厳しい。
5200の確定で問題はない。
単純に打伍萬の闇聴で構わないだろう。
私ならばそう打つ。

そんなことを思いながら眺めていた。
7割、8割の人はそう打つのではないだろうか?
誰が打っても変わらないものというのはあるものだ。
それこそ、サイコロが振られ、
山を取り出したときから決まっているような牌の繋がりが。

だが、

「立直」

青年はそう宣言して、牌を曲げる。
おや、ひどいな。
そこまでがっつくか、と思った。

確かに、少し攻撃的に素直に打五で立直も悪くないかもしれない。
トップ目が引いて、ノーテンならば上々。
彼我の差は3000点縮まり、トップは逆転する。
それを嫌って突っ込んで来ても悪くは無い。

そう思い直したが、手牌を見ておやと思う。

 伍萬六萬一筒二筒三筒三筒四筒五筒七索七索中中中
赤伍萬

なるほど、そういうのもあるか、と思う。
伍萬赤伍萬六萬四萬伍萬赤伍萬と持っていれば、普通は伍萬を落とす。
わざわざ赤伍萬のほうを落とす必要も無いだろう。

宣言牌が赤五の立直など
二萬三萬赤伍萬  赤伍萬七萬八萬 からの切り、
あるいは、くっつき聴牌狙いで、他の牌にくっついたとき。
まあ、そんなものだろう。
赤伍萬切りの立直では、三萬七萬は確かに死角だ。

 

数巡後に青年は一萬をツモ切り、
それにあわせたような下家が四萬を切る。
一見、無筋に見えるのだが、四萬七萬待ちは無いとの読みだろう。
うぇ、と微かに下家が洩らした疑問の声が、
数秒後に、妙な感嘆の表情に変わる。

四萬七萬が死角になって、の出和了りだ。
狙っていたのは七萬のはずだが、結果オーライ、まくりトップである。

 

麻雀は運が9、実力が1。
誰が打っても変わらないものというのはあるものだ。

だが、なるほど。
やはり、自分の1で動かせるものというのも、確かにあるのだろう。
卓上で横を向いている赤い牌が、
妙に誇らしげに輝いているように見えた。

 

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2007年11月25日

不毛。(前)

唐突だが、下の牌姿をみて欲しい。

一萬一萬一萬二萬三萬三萬四萬四萬七萬八萬九萬九萬九萬

さて、これは何待ちだろうか?
そして複合する役は?

 

答えは二萬伍萬のみ。
二萬で和了ったときのみ一盃口がつく。

ではここに四萬をツモった、次の牌姿ならどうだろう。

一萬一萬一萬二萬三萬三萬四萬四萬七萬八萬九萬九萬九萬  ツモ四萬

あなたは何を切るだろうか?

 

特に正解があるわけではないが、
候補としては
1 打二萬 三萬六萬九萬待ち
2 打三萬 一萬四萬六萬九萬待ち
3 ツモ切り 二萬伍萬待ち
くらいのものだろうか。

待ち牌の数はどれも7枚で変わらない。
1は六萬九萬で、出上がり三暗刻が付き、
2は待ち牌の数が単純に増える。
3は現状維持だが六萬をツモった際に、
二萬伍萬三萬待ちに増え、伍萬で九蓮宝燈まである。

 

これは先日、私が友人から出題されたものである。
私は、前半の二萬伍萬待ちを判別するのに5秒強かかった。
ちなみに、後半の手代わり待ちについて聞かれた際の答えはこうだ。

二萬伍萬待ちになった瞬間に立直している」

四萬をツモろうが六萬で待ちが増えようが、ツモ切るのみである。
そもそも、待ちが分からなくなるのが明らかなので、
私なら鳴いて牌姿をもっと単純にしている。

 

上記の後半の手代わりについて瞬時に答えられた方は、
相当に麻雀に精通しているのだろう。

前半の、二萬伍萬待ちの判別をするだけならともかく、
面前での清一の手代わりまで判断できる技量はすさまじいと思う。

 

麻雀は覚えるべきこと、実につけるべき技術というものが
本当に多い。

牌効率しかり、点数計算しかり。
清一を面前でまともに打つなど、どれほどの訓練が必要なのだろうか。

そして、つんだ鍛錬の量に比べて、
麻雀ほど報われないゲームも無いのだと思う。

よく言われることだが、将棋や囲碁は技量が上回るものが必ず勝つ。
しかし、麻雀は次のツモ牌が分からない以上、
最善の行動が最良の結果をもたらしてはくれないのだ。

三年も四年も麻雀を続け、技量を磨き続け、
上記の清一を完璧に解きほぐしたとしても、
昨日麻雀を覚えたばかりの初心者の

「あれ、ツモった……これ何点」

などという偶然の産物で無意味となる。

我々の苦労も努力もお構いなしに、
麻雀の神様は気まぐれな牌を卓上におくだけである。

 

こと麻雀に関しては、技術は結果に直接的に反映されない。
まず初めに偶然任せの牌がありき。
技術はそれを解きほぐすことしかできない。
偶然の要素で差があり過ぎては技術などではどうしようもない。

どうしろというんだという配牌をもらうなどというのは、
誰にでも経験があると思う。
オーラスで逆転できる手が入らない。
最善を尽くしても、他家に競り負ける。

よく聞く言葉。
麻雀は運が9、実力が1。

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2007年11月24日

三対一。

さて、今日の話は馬鹿話。

昨晩、友人三人――面倒なのでAとBとC――と打った際の話である。
大学帰りに友人と雀荘で合流し、2時間ほど打つこととなった。
あきれ半分、笑い半分ででもご覧頂きたい。

 

その日の当番は私だった。

ルールは完全着順制で、レートはほぼ点5。
4着から1着に2000円、3着から2着へ1000円という動き。
そんなルールを確認して、何気なくこんなルールもできた。

三人が、私一人を徹底的にマークして、
決してトップを取らせない。

別に腹も立たない。
私一人がないがしろにされているのではない。
毎回誰か一人が、平等にないがしろにされるのである。

 

さて、一回戦。

A「ああ、俺ら通しとかもするからな」
勝手にして欲しい。
しかし通しができるということは、
私の当番は先日から決まっていたのだろうか?


私の親番。

B「立直」

A「おお、蹴れ蹴れ」

B「あ、俺二萬-伍萬で待ってるから」

私「待て、いくらなんでも待て」

それはもはや通しとは言わない。
いくらなんでも通り過ぎである。

とりあえず、次回から通しは禁止とする。

 

二回戦

A「立直」

B「立直」

C「立直」

今度は一転して、全員が私に被せてくる。
出られるわけも無く、安全牌を切り続けることが多くなる。

そうそう、三人が面前聴牌するとも思えない。
誰かはブラフだろうが――
要は三対一の状況。
誰かが誰かの和了り牌を掴めば局は進むし、
なるほど、全員がツモりあえば、相対的に私の点棒が減っていく。

三対一という構図なら、私が出ても、自分の和了り牌を掴むより、
三人誰かの和了り牌を掴むほうが早そうだ。
合理的といえば合理的な作戦である。


ところで、南二局。

やはり、三軒立直に私が退いていたところ、

B「あれ、やばい、流れる」

A「え、誰も掴まないのかよ、和了り牌」

C「え、マジ?」

流局して全員の手が開かれる。

B「ノーテン」

A「ノーテン」

C「ノーテン」

もう、本当に止めて欲しい。
せめて誰が切り進むのかの意思疎通くらいは図って欲しいのである。

何故か私の手元になだれ込んでくる8000点。

次回からはノーテン立直も禁止。

 

三回戦

A「ポン」B「チー」A「ポン」C「ポン」C「チー」――

私「…………」

河が全員、一段しか無いにも関わらず素っ裸が二人と、四センチが一人。

一体、何が彼らをそれほどまでに駆り立てるのだろうか?


私「あ、張った。 立直」

ABC「ぷおっ」

遮二無二くるのはともかく、その位の覚悟は要ると思う。
あと、今何順目なのか誰か教えて欲しい。

A「えーと……スリーチャンス?」

私「あ、それだ。ロン」

 

A「ポン」B「チー」A「ポン」C「ポン」C「チー」――

私「…………オープン立直」

ABC「ぷおっ」
うん、これは我ながら大人げないかもしれない。

 


結局、そんなわけの分からない状況で3回戦が終わった。

まともな三人マークならいざ知らず、
そんな遊び半分なせいか
1-0-1-1と、まあそんなものだろうという成績。

誰かが大勝ちしたわけでもなく、
私一人が大負けしたわけでもない。

 

オチも何もなく、そんなことがあったというだけの話。

だが、

私はそんな友人と麻雀を打つのが楽しくて仕方が無い。

 

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2007年11月23日

諦念。

その夜、Fは振るわなかった。

Fは私に麻雀を教えた友人の一人だ。
ネット麻雀で手順を覚えろなど、覚える上で様々に世話をしてもらった男で、
腕前も私などよりも一枚も二枚も上だった。

淡々とした男である。

危険牌らしい危険牌を切ることも切らず、
回しに回して立直を蹴る。
極端に突っ張って大きい和了や放銃はなく、
無理はせず、引き際よく撤退する。

退くべきは退く。
静かな攻撃は非常に参考になる。

瞬間風速が速く吹く男ではなかったが、
二軒、三軒立直をノミ手で蹴るのは、見ていて感嘆させられるものだ。

 

その日も、失敗らしい失敗はなく、局は進んで行く。
堅い麻雀が持ち味のFは放銃はほとんどない。
だが、聴牌を維持していても、
ツモられてじりじりと点棒が減ってゆく。

私たちが打つ際は、完全着順で行っているので、
無理をしてまでトップを取る必要は無い。
トップを狙う雀風ではないFの麻雀、
4着はとらないが、3着を目立って取る。

 

8回戦目も南3局を3着目で迎えたFの手、
ようやく来てくれたか、というこの手

二萬二萬二萬一索一索五索五索五索東東東南南 ドラ九索

トップとは2万点ほどの差。
ツモ和了れば無論、トップの状況。

同じく放銃がほとんど無かった4着とは700点差。
2着とは5800点差。
その局もFは立直を打たなかった。

巡目も中盤にさしかかる。
トップ目の上家は軽く流そうというのか、

裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌
中中中

から対面の七索を鳴く。

裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌裏牌
七索八索九索 中中中

四索

トントン、と何気なく手牌の五索暗刻を叩き、
後ろの私に肩をすくめて見せる。
2順後に掴んだ牌は果たして八索

「…………」

声にならないため息。

またこんな牌。

私なら、目を瞑って打っている。
不自然なツモ切りで牌を曲げている。

一索
Fが手にかけたのは一索だった。

二萬二萬二萬一索五索五索五索八索東東東南南

さらに数巡後、南をツモる。

一索

二萬二萬二萬五索五索五索八索東東東南南南

まるで漫画のような手牌。
八索を素直に切っていれば和了っている。

無論、八索が通ればの話だが。

頭はねのあるルールでは、出和了りはできない。
残り一枚の八索をもう一枚ツモって来るしかない。

 

八索が出たのは16巡目、
「通るか、駄目だよな、こりゃ」
4着の下家が勝負、とばかりに牌を曲げた。

「ロン」

発声は――――一つ。

「2000点」

六萬七萬八萬二筒二筒六索七索
七索八索九索 中中中

Fはただ、やれやれ、
とでも言いたげな様子で牌を伏せていた。

 

オーラスは親のノー聴で流れた。

Fはまたしても3着。

惜しかったな、という私に、
「いやいや、3着ですんだよ」
Fはニッと笑った。

 

目を瞑って危険牌を切ることなんて誰にでもできる。
だが、目をそらしても刺さるものは刺さる。
願っても牌は変わらない。

歯を食いしばって勝ち取った、価値ある3着。

 

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is44 at 12:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!麻雀 
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