
アメリカの伝説的音楽番組
SOUL TRAINの司会者ドン・コーネリアスが
先日亡くなった。
黒人=アフリカンアメリカンのもつ
素晴らしい文化やエンターテイメント性を長きに渡って
そして誰よりも早く世界に発信し続けてきた。
俺の年齢ではあの時代をリアルタイムで楽しむことは当然出来なかった訳だけれど
ちょうど二十歳になるかならないかの頃
当時バイトしていた居酒屋の先輩が
「イサム、お前ラジオ好きなのか。なら最近SOUL TRAIN始まったから聴けよ。超ヤバいから。」
と教えてくれた。
この場合の「超ヤバい」は当然「超楽しくてカッコ良い」という意味で
RYUさんがMCを務めていたJ-WAVEのこのプログラムは
当時日本でも凄まじい勢いでメインストリームになりつつあった日本語ラップ、HIP HOP/R&B、それから60〜80年代のソウル/ダンスミュージックなんかをガンガンかけていて
思春期を通り越し、この先死ぬまで音楽をやっていくぞと決心を固めたばかりの自分の感性を鷲掴みにし
それからというもの毎週金曜深夜は夢中になって聴いてた。
イベントなんかも遊びに行った。
その後、どうやらこれはUSの本家「SOUL TRAIN」というTVプログラムの公式ライセンスを受けた日本版ラジオプログラムであることがわかって
「本物のSOUL TRAINってどんななんだよ!?」
と漁り
当時の映像なんかを観ると(記憶は定かじゃないけどたしかBSかなんかで流れてやっと観られた)
カラフルでサイケデリックな服に身をまとったアフロヘアーの黒人の若者達が
JB、オージェイズ、グラディスナイト&ザ・ピップス、アース、ジャクソン5、、、などなどヒップな音楽をバックに軽やかにダンスしていた。
そしてそこにたしかに流れていた「自由な空気」がビシビシ伝わり(映像ごしにも関わらず)
それはそれは興奮した。
ちょうど20世紀から21世紀に変わりゆく境目だったあの頃
ローリンヒルやディアンジェロ、コモン、エリカバドゥ、ルーツといったニュークラシックソウルという新しい音楽の波も隆盛を極めていて
こうしてブラックミュージックは一気に俺を虜にし、自分の志す音楽の大きな支柱のひとつになったのでした。
SOUL TRAINの始まった71年のアメリカと言えば
激動の60年代を超えて尚、ベトナム戦争は続いていて
黒人社会に完全なフリーダムがもたらされていたとは言い切れなかったと思う。
マーヴィンゲイがいよいよ「WHAT'S GOING ON」にたどり着いたのもまさにこの年だ。
2012年の現代に至るまで
世界中でBLACK MUSICが楽しまれてて
色んな影響を与えてはまた新しい音楽が広がっていってる。
ドンの功績がどれだけ大きく、幸福なものだったかは
人種なんて関係なく、ミュージシャンや音楽ファンならばこれ以上説明はいらないだろう。
↓ドンのシブいバリトンボイスと
ラインダンス&ソウルステップ!
(キャラもFワードとかも連発の最高の人だったみたい。)
『SOUL TRAIN』
先月のエタジェイムズに続きまた一人偉大なソウルを失ってしまったけれど
ソウルミュージックという最高のギフトをくれたドン。
最後は決め台詞で。
「Love,Peace&Soul.」
Don Cornelius, R.I.P
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