現在進行中の黒歴史

諫山創 別冊少年マガジンで進撃の巨人を連載してます

2015年03月

イミテーション・ゲーム



コンピューターの元がどのようにしてできたか
といった実話ベースの映画ですが、まさか

こんなに深く歴史に関わっていたとは...
また、ごく少数の人間が、こんな歴史を動かす
重責を背負ってしまうことになるとは...


何より、作り手がこの映画に込めたテーマが
個人的に刺さりまくりました

自分はこの映画を見なければ!と思ったのは
アカデミー脚色賞を受賞したグレアム・ムーアさんの
スピーチを聞いたからです、以下コピペ

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「皆さん、ありがとうございます。アラン・チューリングは、
このような舞台で皆さんの前に立ち表彰されることはありませんでした。
でも、私は立っています。これは不公平です。」
「だから短い時間だけど一つ言わせていただきたいです。」
「私は、16歳の時、自殺未遂をしました。
自分は変わった人間だと、自分の居場所が無いような気がしたからです。
でも、今ここに立っています。」
「この映画を、そういう子供たちに捧げたい。
自分は変わり者で居場所がないと感じている若者たちへ。
君には居場所があります。そのままで大丈夫。そして、いつか輝く時が来ます。」
「だから君がここに立った時には、この言葉を次につなげて欲しいです。ありがとう。」

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↓今回の町山さんの解説は、映画を観た後の方がいいなと思います。



「幻のタクシー」と遭遇

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数日前、自宅近くでタクシーを止めました
乗り込むと同時に目に付いたのが、助手席を埋め尽くす食べ物
パン、コーヒー、うまい棒、大量の飴...

「駄菓子屋?」と思ったのが最初の感想でした


運転手さんは、出発するなりうまい棒を二本くれました
さらに、「コーヒー飲む?お腹へってない?パンあるよ」
と言って、助手席にあるものをどんどんすすめてくれます

もう、色々疑問だらけになって、色々質問させていただきました

Q, 何でこんなに良くしてくれるんですか?

A,  三年前まで福島で旅館を営んでいたけど、例の放射能の問題により
   東京に移りました、そこでひどい態度のタクシーに乗り合わせた際
   「タクシーも接客業だろうにまるでなってない!」と憤慨し
   
   「いいか、サービス業ってのはこうやるんだ!」といった感じで
   接客のプロの魂に火がついたの


Q,  これらお菓子等の経費は、会社の経費とかですか?
   ...それとも自費ですか?

A,  個人的にやってることですからもちろん自腹
   給料の三分の一くらいかかってるかな~


Q,  写メ撮ってもいいですか?そしてブログで紹介してもいいですか?

A,  いいよいいよ、あとこのタクシーは幻のタクシーって
   言われてるみたいだから、検索すると色々出てくるよ

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しまいにはリポDまでいただきました、この調子でお客さんみんなに
色々配ってたら、そりゃお金はかかるでしょう...

しかし!「客さんを楽しませたい」という、お父さんの魂が
普通の業務の範疇では満足できないのでしょう

実際、このタクシーに乗り合わせた僕は
さながらネコバスに遭遇したさつきとメイばりに
急に日常世界から不思議な世界に迷い込んだようで
楽しい乗車時間を過ごさせていただきました

プロの定義を「人のために仕事をすること」とするならば
タクシーのお父さんは、まさしくプロのエンターテイナーだと思います!

皆さんもいつか遭遇するかもしれませんよ。

「幕が上がる」感想

今日のミュージックフェアにももクロが出ますが
...不安で辛いです、 大丈夫なのか...

↓それはそうと「桃神祭」の宣伝動画がすばらしい!!

①客席のモノノフからの視点でももクロがよく見えない新鮮
  そして!客席側だからこそのオーバーチュアの迫力!



②ライブ開始と同時に雨が止み、虹が現れた奇跡


③この二日目に参加しました、あーりんの煽り最高だよね
  という内容、ワッショイ!ワッショイ!




あと、ちょっとどうかとも思いますが
今日のタマフルのムービーウォッチメンに送った
「幕が上がる」の感想メールです

これでも、かいつまんだつもりですが、ながい

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「幕が上がる」感想

先週はリスナーカプセルの採用ありがとうございました!
マイケル寂聴aka進撃の巨人コミカライズ担当の諌山創です

映画は二回観て、原作読んで、製作陣のインタビュー記事や
関連番組等調べた上で今回は
モノノフ視点の感想を書かせていただきます

と、言いますのも、モノノフであれば、今作品を
ももクロの歩んだ歴史と、重ねて見ざるを得ないからです


まず、冒頭から、ももクロのリーダー百田夏菜子演じる「さおり」が
無理やり部長の役割を押し付けられる所から始まります

対してやりたかった訳でもない演劇と
それを「何故、辞めないのか」と聞かれた時の表情
これらは、演じる本人が経験した心境そのものだと思われます

それ以降の展開も、見向きもされないステージ
指導者との出会い、遅れて入ってきた実力者
表現の喜びを知り熱が入り出し、付いてくる評価
 
そのさなか、一緒に全国を目指そうと語り会った仲間で
彼女達の精神的主柱である、あの人の...(ネタバレ)


そして、最後の部長さおりの長ゼリフは

国立競技場を二日満杯にした彼女達が
国内アーティストの、ある種、天井に到達してしまった瞬間
そんな最終日での、夏菜子の締めの挨拶を連想しました

当時、僕もその場にいましたが会場中には、名残惜しさの他に
漠然とした不安が漂っているようでした

いつものような、ももクロ陣営の大人達が仕掛けるサプライズが無く
「このままライブ終わったら、この先どうなるんだ」といった空気

自分で言えば「いつまでももクロを好きでいられるんだろう」
「いつ、ももクロを裏切る日が来るんだろう」
といったことを考えていました

そこで、夏菜子が言ったことは
「自分のやりたいことがわかった、より人を笑顔にする、この仕事を極めることだ!」
といったようなことです

あの「もりまっこり」に似ているあの子は、巨大な物を背負って
この先の芸能人生の不安等諸々承知した上で、
この一本筋の通った所信表明演説を最後にかましてくれたのです

これに、僕を含めた多くのモノノフが安心させられてしまい
作中の演劇部員と同じような気持ちになったのです


表現の深みに触れ、その果てしなさを知ったがために
自分なんぞには一生かかっても理解できないだろう、と思うに至る

その不安は、表現の世界に限ることではなく、
未来に対する不安や、人の気持ちのわからなさなど
普遍的なものだと思います

しかし、そんな先の見えない暗闇の世界が広がっていても
自分の信じる物語や人の言葉、すなわち思想があれば迷わずにどこまでも進める
それは、人それぞれの立場によって良くも悪くもですが
思想を自分で獲得した時に、人は何者かに成る

「幕が上がる」では、その切符を獲得するまでの話を
実際にももクロが歩んだ過程と照らし合わせるようにして
描かれた作品だと思いました、

宇多丸さんが指摘されるであろう、説明過多
フジテレビ身内感、フェイスブック感等々の
テレビ的でダサいと思われる部分を差し引いても
この映画は、自分にとって563億点です。
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