まずネタバレ無しの感想から書きます、短いですが、

今作は自分の好物のであるモキュメンタリー物、
クロバーフィールドとかみたいな、たまたま撮れちゃいました系のやつ、

それ特有の「たまたま撮れた映像なので大勢人に見られる商品であることを想定してない」
っていう体裁が故の見づらさっていうのが、かなりデフォルトされてたのが印象的、

手ブレで画面がぐらんぐらん揺れるあんばいが、かなり見やすくなってたり、
人里遠く離れてそうな夜の森の奥のシーンは「謎の光源」が辺りを照らしていてかなり明るい

アレ級の月明かりの夜を地元の田舎で体験した事があるような気もする、
リアルなら真っ暗闇であるはずの森に、かなり思い切った照明を当ててる、
けど自然に見えなくもない感じですごく配慮してる、

というのも、この作品のリアリティラインはフェイクドキュメンタリー調でありながら、
ファンタジー的でもある、それは本来なら相反する食い合わせに思えるけど、
何かいいなって思った、第9地区もそんな感じだったかもしれない、

その組み合わせの雰囲気ってのが独特で、ギャグが際立って見えた


そう、見終えたトータルの感想から言えば「かなり笑えた」になる


それは嘲笑の意味ではなく、作り手の意図道理に笑わされました、面白かった!


もちろん怖いシーンはすごく怖かった、

トロールハンターのおじさんに密着取材することになる学生三人が
始めてトロールに接触する夜の森のシーンとかもう本当いいっす、怖い

自分たち人間が遠い昔「狩られる側」だったころの記憶が呼び戻されるような…
自分を食うことが目的であろう巨大な生物が近くにいるのに(息や足音でわかる…)
闇夜の森の中ではどこにいるかわからない…

それが祖先の一番のストレス・悩みだったに違いないと
本能的に理解できるシーンで、もう、大変勉強になります!


そして、ギャグが始まるのは彼らが最初の危機を生き延びてから…



学生達が




以後





明らかに






トロールを





 

舐  め  始  め  る 







以下、ネタバレの感想




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と言っても時間がないので…一番笑えたシーンを書きます








それは、最後の超大型トロールに挑む道中です!


おじさんが「あの送電線を見ろ、あれ実は…トロールを囲う檻なんだ」
とか、 道ばたの牛とかの家畜を指さして「見ろ…あれはトロールの餌だ…」
とか言い出して…本当にトロールとか見てるはずのに…
このおっさん...胡散臭ェ...

ってなるシーンです、あれは見事でした!

その後、変電所の職員にインタビューするシーン
政府がトロールの存在を隠蔽しているので普通の人はトロールを知りません
トロールを囲うため電線が円型に張り巡らされている…らしいんですが
学生が「この電気はどこに流しているんですか?」

って至極真っ当な質問をします、


そしたら職員は思案顔で「…言われてみれば変ですね…」と答えます

そんな馬鹿な!あんた…っていうか全員!今まで疑問に思ったことなかったってことか!?


あのシーンが一番ありえなすぎて笑いました、

いやでもこの映画全体に漂う北欧の適当な感じがリアルに感じてしまって、
ありえるかも…っていうのがまた