「今年観た映画で一番良かったのは何?」
って質問を年末によく聞きます
同業者はホントよく映画を観るので


果たして、この映画を今年の年始に見ていても
同じ評価になっていたかはわかりませんが、今年の一位は
「この世界の片隅に」です!

もしくは「ゲーム・オブ・スローンズ」!



予告映像はこちらの海外版の方が好きです
主題歌がちょい陽気めにアレンジされていて
ところどころの映像とのギャップが強調されるようです


一回観て、原作読んで、もう一回観る
ってスタイルをとりましたが

いや~こまったね~
またいいもん見ちゃったね~

最初に観た回は超満員の池袋
人が多すぎたため若干動員時に遅れがあり
予告を省いてのスタート

・・・嘘だろ!? オープニングクレジットで
なぜかもう泣きそうなんだけど!?

幼いすずさんが広島で迷子になってる時の
首の角度がもう切ない
いやここは音楽の力が凄まじいのでしょうか

こうやって順番にシーンを抜き出していったら
本当にきりがないのですが
何がそんなに良かったのかまとめるとしたら
その何がそんなに良かったのかがまとまらない
のがこの映画特有の「何か」だと思います

僕が戦争映画として新鮮だと思ったのは
丹念に描かれる当時の日常が
ギャグベースで語られる点

太平洋戦争と言えば、自分の知る日本とは
まるで別の白黒映像の世界なような気がしてましたが
年末にサンタの格好した人がいたり蔵にギターがあったり

自分が生まれる40年前ってそんなに昔の話じゃなかったと
今と戦時中の日本がなんだか身近に思えたことです


その慎ましい日常に暴力の影がじわじわ迫って
見てる側は否が応にも、終戦間近、広島、八月六日
のキーワードに反応してハラハラします

一回目観た時の感想は正直、思ってたより怖かったです
そして形容しがたいポジティブなメッセージに打ちのめされた
その正体が何だかよくわからないけど

歯食いしばっても抑えられない塩分
どうしても塩分の流出を堪えようとしてしまう

二回目観た時は、その形容しがたいものが少し噛み砕けた
ような気がしました

この映画の登場人物は、戦争なんぞにこの日常は脅かされないぞ
と、あたかもその時代が特殊でも何でもないように振る舞い
少しだって悲惨に見えないよう日々を送ることで抵抗し
日常生活を通して戦っていました

しかし、実際全世界で5000万から8000万人も人が死んだとされる
時代は大変特殊な時代でした

いくら、その慎ましい笑いに溢れる日常を守ろうとしても
抗えないくらいの暴力が世界の片隅にさえ襲ってきます

そこから再び立ち上がれたのだとしたら一体何が人を
そうさせたのか、ってところがラスト終盤
映画的な見せ方で語られるため
言葉にしずらい感動が...って感想が多く聞かれるのだと思います

つまり、観て体験するしかないって話でしょう!

あと映画の大きな魅力の一つには
主人公のすずさんを演じたのが能年玲奈akaのんさん
であることが大きいと感じました

地方の方言をあの声でゆるくしゃべる感じが
あまちゃんにまた会ったみたいで馴染みやすかった
んだなと、初めて会った気がしなかったんです